生後3ヶ月で寝かしつけ0になるまでにやった、 ゆるいネントレ5ステップ【専門家解説】
赤ちゃんはかわいい!のだけれども…毎日のお世話、授乳、寝かしつけでヘトヘトになっていませんか?
特に寝かしつけは大変なお世話の1つ。まだまだ小さいとはいえ、赤ちゃんを抱えて抱っこでゆらゆら、心地よい揺れを演出するのは、お米袋を抱えてスクワットしているようなもの…しんどいですよね。
そんな「寝かしつけ」をできれば0にしたい!という思いで、私が乳幼児睡眠の専門家としての知識と経験も総動員して取り組んだ内容をご紹介します。
先にお伝えしておくとセルフねんねが正義ではないですし、ゆっくりたくさん手をかけてする寝かしつけが悪いわけではありません。
ただ私は、息子が生後3ヶ月になったばかりの頃、寝かしつけがほぼ0になり圧倒的にラクになった経験をしました。上の子のときは1歳近くになっても、毎日抱っこ紐でスクワットしていて、とても大変だった記憶があります。
今回の記事では生後3ヶ月で寝かしつけ0になるまでやったゆるいネントレ5ステップを、乳幼児睡眠の専門家としての知見、そして私の実体験も交えてご紹介します。私自身ギャンギャン泣かせるのは苦手な方なので、あまり無理のない方法をお伝えしていきます。
ゆるいネントレ5ステップ事前準備
5つのステップをやる前に!
まずは事前の準備が整っているか確認しましょう。
事前準備①寝室環境を整える
寝室環境が整っていないと、ネントレを進めてもなかなか成功には結び付きません。適切な室温、目立つ光がないなど、寝室環境についてはYouTube動画でも解説しています。
事前準備②ルーティンを作る
ルーティンとは寝る前に行う行動の流れのことです(お風呂→スキンケア→授乳→絵本→消灯 など)。
寝る前の流れをある程度決めて習慣化すると、赤ちゃん自身も「これからねんねだ〜」と納得して寝付きやすくなります。新生児の頃からルーティーンの習慣を作るようにしてあげることをおすすめします。
事前準備③おくるみなどのアイテムを使う
おくるみを使うことで、ママのお腹の中にいた状態に近くなって安心感が得られます。安心して寝床で過ごせることで、自分で寝る感覚・落ち着いて寝る感覚を身につけられやすくなります。
卒業するときに寝られなくなってしまうお悩みも多いのですが、もしおくるみなしだとギャンギャン泣いてしまうようであれば、おくるみを使って安心して寝る感覚を養っておくのは大切です。
事前準備④活動時間を確認する
新生児にスケジュールと呼べるようなものはありませんが、赤ちゃんが元気に活動できる時間を確認しつつ(新生児なら1時間〜1時間半程度が目安)、様子をみて眠そうだなと思ったら寝かしつけるように意識しましょう。
以上4点が事前準備としてやっていたことです。
この事前準備をした上で5つのステップを実行しました。
ゆるいネントレ5ステップ
ステップ①授乳寝落ちしない日は抱っこで寝かせた
新生児の頃は基本的にほぼ毎日授乳で寝落ちさせていました。授乳寝落ちは悪いことではないですし、私もそれで良いと思っています。
ただし時々授乳後に「寝たかな?」と思って布団においたら泣いて起きてしまったときや、授乳では寝ないときもあります。そんなときは「練習のチャンス!」と抱っこで寝かせていました。
授乳で寝ることと抱っこで寝ることはサポートの強さに差があります。
授乳で寝るのは一番親のサポートが強い寝方です。
つまり抱っこで寝ることは授乳で寝ることより少しサポートが弱く、セルフねんねに一歩近づいたということなんです。
授乳寝落ちしなかったときはまた授乳させるのではなく、「抱っこで寝かせる練習をしよう!」と考えてみてくださいね。
ステップ②授乳寝落ちをやめて2分待って抱っこする
授乳寝落ちをしないことが増えたというのもありますが、ステップ②では授乳を終えたら「寝るよ~」と声をかけてあげてから布団に寝かせます。
布団に寝かせることで「この布団で寝るんだよ」と教えましょう。最初は当然泣きますが、まずは2分くらい見守ります。
暗闇で見守る2分は長く感じます。しかし「これはねんね上手にしてあげるために、この子のために2分見守っているんだ」という信念をもってやると気持ちも少し軽くなると思います。
私はワイヤレスイヤフォンで耳学を取り入れて、時間を有効に使いつつ、気を紛らわせていました。
ステップ③抱っこで寝落ちした直後にお布団に降ろす
2分泣いたのを見守った末、眠れなかったので抱っこしてゆらゆら…そして寝始めた「瞬間」に布団に降ろしたら…絶対起きますよね!
でも私は「寝たかな?」くらいのタイミングで一度お布団において、「大丈夫だよ、寝ようね~」となだめる…というのをあえてやっていました。
抱っこで毎回寝かしつけていると、「僕(私)の寝る場所はここなんだ」「ママの腕の中で寝るのが正しい寝方なんだ」と思ってしまう可能性があります。そうなると抱っこじゃないと眠れない、夜中気付いたら布団の上にいることに気付いて泣いてしまうということに繋がります。
それを防ぐために、
「あなたは下に降りて寝なきゃいけないよ」
「あなたが寝る場所は抱っこじゃないよ」とお布団に置くことで教えます。
自分で眠る感覚を身につけてもらうため、あえて振り出しに戻していました。
「10分ネントレ」としてご紹介しているような方法です。
ステップ④抱っこで寝る直前にお布団に降ろしてサークルの外から見守る
ステップ③ではとりあえず一度お布団に降ろし、その後は抱っこで寝かせても良しとしていましたが、ステップ④では抱っこで揺らしたら完全に寝てしまう前にお布団に降ろし、サークルの外で少し見守る時間を作ります。ベビーベッドの場合はベッドから少し離れたところで見守ります。
それを続けていると「このまま放っておいたら眠れそうかも!」という日が出始めました。
もちろん寝れない日の方が多いですが、泣きに波(泣いたり、泣き止んだり)が出ていたら少し長く見守る…ということをしていたらセルフねんねできる日がごくたまにですが出てきました。
その頻度が週に1回、週に2回と増え始めて、すべてセルフねんねまでできるようになりました!
ステップ⑤部屋から出て違うことをやってみる
完全なセルフねんねにするために、ステップ⑤では「おやすみ~」と言ってお布団の上に降ろしたら一度部屋から出ます。赤ちゃんが泣いても家事や仕事など違うことをやってみましょう。
その間モニターで見守って「今日は眠れそうだな」と思ったらもう少し部屋の外で待ちます。
「この泣き方だと眠れなさそうだな」と思ったら5~10分後戻ってトントンや抱っこで寝かしつけてあげて…ということを繰り返しているうちに完全にセルフねんねができるようになることが期待できます。
その方法で夜のセルフねんねができるようになったら朝寝、朝寝のセルフねんねができるようになったら昼寝、夕寝…と少しずつ練習することで全部の時間帯にセルフねんねができるようになりました。
以上が私が行ったゆるいネントレ5ステップです。
私は自分の今の状況、赤ちゃんの気質、家族の状況などを考慮して今回紹介したやり方を実行し、生後3ヵ月の頭くらいにセルフねんねできるようになりました。
ただし、ネントレの正解は1つではなく、全員にこれが最高の方法として当てはまるかどうかは絶対ではありません。
1つの成功体験として参考にしていただけたらと思います!