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ワーママの壁!4パターンの落とし穴と改善法

ねんねママ(和氣春花)乳幼児睡眠コンサルタント

4月から復職される方、もう復職された方の中には

「復職して今まで通り家事ができるの?」

「生活が一気に変わるのが不安」

「こんなはずじゃなかった、毎日しんどい…」

と思われている方もいるのではないでしょうか?

復職って未知の領域で不安ですよね。やってみるとできてしまうけど、思うようにいかないこともあると思います。

この記事では2児の母でもあるねんねママが、ワーママが陥りがちな落とし穴のパターン4つを紹介します。

これから復職する方は、記事を読みながら復職後をイメージしてそのうえでパターンと対策を知っておくとお役に立つかとおもます。

すでに復職されて悩んでいる方は当てはまるパターンの対策をしてくださいね。

ワーママの落とし穴4つのパターン

これから挙げる4つの症状に当てはまるものがあれば、そこから改善してみてください。

①  自分を責めてしまう

まず最初に当たる壁が慣らし保育。ギャン泣きする我が子を見ると、自分の復職のせいでこんなに泣かせて…と思ってしまい心が痛みますよね。

それ以降も

  • 私が時短勤務しているせいで職場に迷惑をかけて…
  • 今日もご飯を作れず買い食い、栄養のあるものを食べさせてあげられない…
  • 家事が全然思うようにできない…

など、自分を責めてしまう場面がたくさんあります。

この解決方法はシンプルで、「完璧を捨てましょう!」

そもそも今までと比較すること自体が間違っています。完璧に全部できるわけないんです。

復職後は夫婦がお互い協力して、お惣菜など外部サービスにも頼らないと回らないことを認識してください。そこを理解しておくのが自分を責めないマインドになるために大切です。

子育て全般にいえることですが、今日も〇〇できなかったな…などできなかったことに注目する減点方式ではなく、今日は〇〇できた!という加点方式を意識的に取り入れることを意識してみてください。

実践としては寝る前に自分を褒めることがおすすめです。できたことや自分の褒めポイントを数えたり、ノートに書くのも良いですね。自分を褒めることを習慣づけて思考を変えていくようにしましょう。

② 自信を失う

子育てしながら働いていると仕事で自分の価値が低いように感じやすいですし、ママとしてもちゃんとやれていない…と自信を失ってしまうことがあります。

ママとしての部分は①でお伝えした通り完璧を捨てることが大切です。

そして仕事の部分はどうしたいか選ぶことをおすすめします。

具体的には家庭か仕事どちらを優先したいのか決めましょう。

家庭をある程度諦めて、外部委託サービスや祖父母を頼って仕事に精を出すのもひとつです。

以前、私のフォロワーさんで海外在住の方にインタビューをした際、他の国では母が働くかどうかにかかわらず、シッターさんやオペア制度(住み込み学生)などを活用することも主流だというお話をたくさんいただきました。

反対に家庭を大事にしたいなら、仕事の目標を高くし過ぎず今やれることをしっかりやろうと割り切ることも必要です。

本当はどっちもとりたいですが、パパと分担してもなかなか叶わないのが現実的にある状況ですよね。

『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』著者の下園さんも

「自信」と「エネルギー(疲労)」は、とても重要です。うつ状態の人には、ほぼ「自信」と「エネルギー」の低下が見られるからです。
カウンセリングの場では、どんなクライアントさんに対しても、私はこの2点が今、その人の中でどうなっているかに注目して、話を進めていきます。

と仰られていて、自信が持てるかというのは大事なポイント。

自信が持てない職場の状況なら、自信が持てるように

  • 自分の仕事の範囲を変える
  • 職場を変える
  • 自分の受け取り方を変える

この3つのどれかで状況を変えていく必要があります。

相手や環境を変えるのは難しいですが、自分を変えることはできますよね。

③ 疲労

疲れ果てている、気力が出ない、体が思うように動かない、など…起こりがちです。そして保育園の洗礼で看病も重なります。すると休まなくてはいけないので職場への謝罪も含めて、身も心もとても疲れるんです。

疲労への対策はとにかくリラックスしてパワーチャージすること。

カナダの方と結婚されたママのお話ですが、カナダ人の義理のお母さんがママが疲れているのを見て「あなた、旅にでなさい。1週間子どもを見てあげるから」と言ったので1週間旅に出てパワーチャージして帰ってきたそうです。

日本ではあり得ない話ですが、そのくらいの解放が必要なことだってあります。ちょっとのリラックスくらいで責めるようなものでは全くありません。

パパに1日お願いして休んだり、眠いと思ったら寝る時間を作るなどちょっとしたことでも自分がリラックスできることをしてくださいね。

▼カナダのこと含め海外の育児に関してはこのYouTube動画でお話しています。

④ 不安

お金に関する不安、子どもや自分の将来への不安、仕事の不安…不安が大きいと眠れなくなってしまったり、気持ちが不安定になってしまって、その結果子どもにイライラしてしまうこともあります。

自分が不安を感じていたら心の整理を意識的にしましょう。

私の上司は「死ぬ以外はかすり傷」と言っていましたが、良い言葉だなと思っています。クライアントが怒ろうが、ミスして大損しようが、命がとられるわけじゃないし、会社員なら最悪職場を辞めれば済む話です。

だから健康を害してまでやる必要はなく、仕事を辞める選択肢は常にあると思っています。

でも辞めるという選択肢もある中、やりたいから続けていると思えばポジティブに向き合えたりもしますよね。

おわりに

皆さんもしんどいな、嫌だなと思うことがあったら一度立ち止まり、今日挙げた4つの中で当てはまることがあれば修復どころを見つめ直してみてください。

何が必要か、何をすれば自分の気持ちが改善するか考えて、環境を変える必要があるならそれも選択肢のひとつに入れましょう。

頑張りすぎず無理しすぎず、自分のエラーに気付いてケアしてあげてくださいね。

▼YouTube動画では私の会社員時代の経験や起業してからのこともお話しています。

乳幼児睡眠コンサルタント

乳幼児睡眠コンサルタント。株式会社mominess代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2023年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

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