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抹茶で集中とリラックスを実現?クールジャパンで準グランプリ受賞の画期的な抹茶マシン「空禅抹茶」に注目

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター
抹茶マシン「CUZEN MATCHA(空禅抹茶)」で作った抹茶ラテ

茶葉から挽く画期的な抹茶マシン「CUZEN MATCHA(空禅抹茶)」!

初めてテレビで見た時は、これは何?どうなってるの?と驚いたものです。

2020年にアメリカで、2021年に日本で販売がスタートした後、国内外で数々の賞にも輝いています。

つい先日、2月26日にはクールジャパン官民連携プラットホーム(内閣府知的財産戦略推進事務局)が主催する「クールジャパン・プラットホームアワード2024」プロジェクト部門において準グランプリを受賞!

ますます注目が集まっています。

ちょうど1年前に取材させていただき(過去記事はこちら)ましたが、その後も販路は国内外にどんどん広がっているそう。

特に海外ではIT関係で働く人の間で抹茶が注目されているのだとか。

今回は2月24日に行われた「空禅抹茶×スポーツドクター」という興味深いコラボトークイベントに参加してきました。

全体のテーマは「集中とリラックス」。

その模様をレポートします!

抹茶で「集中とリラックス」を同時に実現できる?

トークイベントではWorld Matcha 株式会社代表取締役の塚田英次郎さんから、日本茶全般についてと抹茶の生産や現状などのお話しがあり、参加者の皆さんが特に注目したのは抹茶に含まれる成分のカフェインとテアニン

World Matcha 株式会社代表取締役の塚田英次郎さん
World Matcha 株式会社代表取締役の塚田英次郎さん

コーヒーではカフェイン単体を摂取してすぐは頭がすっきりして集中できる反面、その後急にその効果が弱くなる「カフェインクラッシュ」が起こることが多いそう。

そしてまた集中しようとカフェインを摂取を繰り返すことになると言われています。

コーヒーによるカフェインクラッシュ(カフェインの効果の低下)と抹茶のカフェインとテアニンによる効果の持続性(World Matcha 株式会社サイトの資料より)
コーヒーによるカフェインクラッシュ(カフェインの効果の低下)と抹茶のカフェインとテアニンによる効果の持続性(World Matcha 株式会社サイトの資料より)

しかし、抹茶にはカフェインの他に「テアニン」という脳をリラックスさせる成分が含まれているため、カフェインとテアニンの相乗効果で集中とリラックスが同時に起こる状態になるのだそう。

テアニンとカフェインの相乗効果による集中力の向上(World Matcha 株式会社サイトの資料より)
テアニンとカフェインの相乗効果による集中力の向上(World Matcha 株式会社サイトの資料より)

しかもカフェインとテアニンの相乗効果で頭が冴えた状態が持続するため、集中力の向上も期待できるとのこと。

※こちらも参考に:「カフェインとテアニンの相乗効果」海外の研究結果より(外部サイト)


近頃はカフェインクラッシュを避けたい人がコーヒーから緑茶に流れてきていると3年前にカナダの方からお話をうかがっていましたが(過去記事はこちら)、その流れは北米ではますます広がってきているようです。

日本ではカフェインとテアニンの相乗効果については話題になることがまだ少ないですが、今後広く認知されていくかもしれません。

北米では抹茶の抗酸化作用が一番の魅力

アメリカやカナダでは抹茶などの緑茶の最大の魅力はその優れた「抗酸化作用」です。

健康効果はもちろん美容やアンチエイジングにも良いとされ、セレブがこぞって生活に取り入れており、今では抹茶を飲むことは当たり前になってきているのだとか。

炭酸水にできたての抹茶を注ぐと「スパークリング抹茶」のできあがり。無糖なのでカロリーを気にせず、爽やかで飲みやすい
炭酸水にできたての抹茶を注ぐと「スパークリング抹茶」のできあがり。無糖なのでカロリーを気にせず、爽やかで飲みやすい

10年前から比べると抹茶は随分広がり、アメリカやカナダの都市部では抹茶を飲むことが普通の光景になっているのだそう。

海外での抹茶を取り巻く環境も10年前と比べると随分変わりました。

しかしその一方で、日本ではまだ健康面で抹茶を飲むということは広まっていないように思います。

日本での抹茶の位置づけは文化としての「茶道」や日本茶カフェなどでの和菓子と抹茶、人気の抹茶スイーツが主でしょうか。

「空禅抹茶」のプロモーションにより健康面へ意識がシフトすると、少しずつ日本でも健康のために抹茶を飲むという習慣が広がるかもしれません。

海外から来た人は日本で何を求めているか

海外、特に北米では当たり前になっている抹茶ですが、まだ本物の抹茶というよりは抹茶ラテなどのドリンクやスイーツを目にすることが多いそうです。

抹茶が好きな外国人で日本に来たらしたいことの一つが「本物の抹茶を飲む」こと。

しかしどこでも「本物の抹茶」が飲めるわけではありません。

実際には本物の抹茶を飲む機会は日本でもそれほど多くなく、京都や静岡などの茶産地を除いてはわざわざ探さないと見つからない場合も…。

ここが日本の観光地の今の課題でしょうか。

これまでの多数の受賞と注目度

さて、国内外からの熱視線の「CUZEN MATCHA(空禅抹茶)」ですが、これまでの受賞歴も多く、

世界最大級の家電市CESでのイノベーション賞(米国)を皮切りに、米TIME誌が選ぶBest Invention賞(米国)、世界最大のデザイン賞 iF Design(独)、グッドデザイン賞(日本)など世界で各種賞を受賞しています。

とのこと。

さらに、

代官山蔦屋書店シェアラウンジ様をはじめ、HOTEL THE MITSUI KYOTO様、MCM Fashion Group Japan様のラウンジなどで導入されています。

蔦屋書店のコワーキングスペースや京都のラグジュアリーな宿泊施設、ファッションブランドのラウンジにも採用されているそう。

素敵な場所で抹茶「集中とリラックス」を体感できそうです。

そして、海外セレブにも愛用者が!

愛用者にはBLACK PINK ジェニーさん、スーパーモデル ヘイリー・ビーバーさん、スノーボードメダリスト ショーン・ホワイトさん等がいます。

CUZEN MATCHA(空禅抹茶)で手軽に抹茶を生活に取り入れているのですね。

茶葉とお水をセットしておけばボタン一つで抹茶ができるので、朝の忙しい時などに特に便利ですね。

全自動抹茶マシンはボタン一つでOK。簡単で便利!
全自動抹茶マシンはボタン一つでOK。簡単で便利!

「クールジャパン・プラットホームアワード2024」プロジェクト部門準グランプリ受賞

そしてこの度、2月26日にクールジャパン官民連携プラットホーム(内閣府知的財産戦略推進事務局)が主催する「クールジャパン・プラットホームアワード2024」プロジェクト部門において空前抹茶が準グランプリを受賞!

日本の魅力を海外に発信し日本のファンを拡大するクールジャパン戦略を推進するために開催したアワードだそう。

プロジェクト部門には112件の応募がありその中の準グランプリ!

本当に素晴らしいです。

受賞者紹介として、

最高品質のオーガニック抹茶を、業界常識の「粉」ではなく「茶葉」で流通させる挑戦と、ボタンを押すだけで茶葉本来がもつ 香り・味わい・色合い を楽しめる抹茶マシンを開発したことで、世界中のお客様が誰でも、手軽に、抹茶を楽しめるようになった。世界中で高品質な茶葉の需要を創出することで、生産者・消費者・地球環境が互いに支えあう循環をつなぎ続ける

とあり、審査員コメントとしては、

日本国内での高品質の茶葉の需要が減り続けペットボトルなどが主流になっている中で、オーガニック国産抹茶リーフを使い簡易に美味しく健康に良いお抹茶が海外の日常に広がる可能性が高い点を評価致しました。伝統的なお茶を点てる行為はただ頂く以上の文化や精神的なものがあり、このハードウェアが普及する事により影響を受けるようなものではないので、まずはお茶の良さを知って頂くきっかけの広がりにもなると思いました

と、高く評価されています。

実際に、トークセミナーで空禅抹茶を実際に目にし抹茶を試飲した方の中には、「こんなに簡単でおいしいなら抹茶を生活に取り入れたい」、「オフィスに置いたら仕事の合間にリフレッシュできそう」など興味津々の声が聞こえてきました。


他にも受賞した中には、お寿司や木桶仕込み醤油、和菓子、納豆などの古くからの日本の食文化を存続するべく新たな革新やアイディアを加えたものが目立ちました。

ちなみに、第一位のグランプリは国内外でファンの多い増田セバスチャン氏がプロデュースしニューヨークにオープンしたポップな寿司店「SUSHIDELIC NY」です。

※増田セバスチャン氏はきゃりーぱみゅぱみゅの世界観の演出・美術デザインを担当していることでも有名。「原宿KAWAIIカルチャー」の創始者・第一人者。

受賞の内容などはクールジャパン官民連携プラットホームのホームページ(外部サイト)で見ることができますよ。

年内には業務用も販売スタート

イベントでは年内に販売開始予定の空禅抹茶の業務用マシンも置いてあり、実際に抹茶を作る様子を見ることができました!

年内に販売がスタート予定の業務用マシンは改良が加えられ、より速く、同時に2つ抹茶が作れるとのこと。お店やオフィスに良さそうです
年内に販売がスタート予定の業務用マシンは改良が加えられ、より速く、同時に2つ抹茶が作れるとのこと。お店やオフィスに良さそうです

業務用マシンは、従来の物より抹茶の仕上がりが速くなっている点と、同時に2つ抹茶が作れる点の2つの改良が加えられているそうです。

従来のものより多くの方に提供できるため、お店やオフィスに良さそうです。

トークイベントにはスポーツドクターの辻秀一先生が登壇

スポーツドクターでメンタルトレーニング専門家の辻秀一先生もCUZEN MATCHA(空禅抹茶)を愛用されているそうで、この日は1月に続き第二回目のトークイベントでした。

テーマは「集中とリラックス「いつも『ごきげん』でいる秘訣 」。

スポーツドクターの辻秀一先生。オリンピック選手などのメンタルトレーニングをされています
スポーツドクターの辻秀一先生。オリンピック選手などのメンタルトレーニングをされています

スポーツに置いても仕事においても、最高のパフォーマンスを出すには集中とリラックスのどちらか一方だけではだめなのだそう。

一番良いのは集中とリラックスの両方がある状態なのだとか。

辻先生はたくさんの著書があり、中でも有名なのが『スラムダンク勝利学(集英社インターナショナル)』です。

オリンピック選手のメンタルトレーニングも担当されていたりと、緊張してしまう場面で普段通りの力を発揮できるような仕事や受験などどんな場合でも対応できるコツをわかりやすくお話しくださいました。

次回のトークイベントは3月に開催予定

抹茶とスポーツ、一見縁がなさそうに見えますが、集中とリラックスという点では通じる部分もあり、空禅抹茶をご自宅でも活用されているというご縁で1月からこのようなトークイベントが開催されているそうです。

この日はスポーツ関係の方や空禅抹茶に興味がある方など様々な方が興味津々な様子で参加されていました。

参加者の方々のご感想は、

・自分の心と向き合うことの重要性を学ぶことができとても貴重なお時間でした。
・スポーツドクターの話に興味を持って参加し、初めて抹茶の効能や、良さを知りました。集中とリラックスの大切さが十分に理解できました。

と、大変好評だったようです。

私自身も仕事や生活、子育てにもすぐに実践したくなるコツがたくさん聞けて大変勉強になりました。

トークイベントなどのお知らせは空禅抹茶のSNSなどで配信されるそうです。

次回も辻先生とのコラボイベントで3月18日の20時より新橋で開催とのこと。

参加費は無料ですが申し込みが必要だそうです。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

【 CUZEN MATCHAトークイベント 】
スポーツドクター 辻 秀一氏に学ぶ 『 集中とリラックスの極意 』 自分のきげんを自分でとる方法
開催日  2024年3月18日(月) 20:00 〜 21:30 (19:45 開場)
会 場  goodoffice 新橋
     東京都港区新橋2丁目5−2 堀ビル1F
     アクセス 山手線 新橋駅 徒歩2分
参加料  無料(要・申込み)
※ ご好評につき、1/26・2/24に実施したイベントと同じ内容で開催します。

詳細・申込サイト Peatix(外部サイト)
空前抹茶インスタグラム(外部サイト)
空前抹茶ホームページ(外部サイト)

抹茶をもっと日常に!

最後に、World Matcha 株式会社代表取締役の塚田さんにいくつかインタビューさせていただきました。

Q: 空禅抹茶をどんな人に利用してもらいたいですか?

空禅抹茶は日々を「ごきげん」に過ごすためのツールのひとつになると思います。
茶の湯が人と人とのコミュニケーションであるように、抹茶を飲みながらフラットな関係での対話や調和がクリエイティビティに繋がるのではないかと考えています。

Q:空禅抹茶という名前だけに「禅」を意識したものなのでしょうか?

空禅抹茶はこの丸い部分が禅寺の円窓を意識してデザインしてあるのですが、置いてある空間に自分と向き合う禅の心を取り入れるのにも良いツールになると思います。

Q:今アメリカではどんなものが必要とされていると感じますか?

ITの大手企業ではエンジニアの仕事のパフォーマンスを上げるためにオフィスの環境を整えている企業が多くなっています。
抹茶の抗酸化作用が注目され飲む人が増えているので、オフィスに日常的に取り入れられる機会ももっと増えていくと思われます。
日本でもこれから抹茶がワークスペースで取り入れられ広まっていくのではないでしょうか。

貴重なお話ありがとうございました!

二子玉川ライズにある蔦屋家電でも空前抹茶を展示・販売されています。その他、ノンアルコールカクテルの専門店などでも使われているとのこと。
二子玉川ライズにある蔦屋家電でも空前抹茶を展示・販売されています。その他、ノンアルコールカクテルの専門店などでも使われているとのこと。

クールジャパン・プラットフォームアワードの準グランプリの審査員コメントにもあったように、今回のトークイベントはお茶に馴染みがない方々にも「お茶の良さを知って頂くきっかけ」になっていました

様々なバックグラウンドの方が抹茶の魅力、日本茶の魅力を知ることで、生活が豊かになり楽しく過ごせたら、より良い世界になるのではと感じました。

ここからまたお茶の輪が広がっていくといいですね!

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。日本茶の商品開発やカフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導。NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。

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