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【大阪・南森町】押し入れ個室や隠し部屋、浮いた和室に離れの蔵…ワクワクする昭和建築リノベカフェ

西倫世ライター(大阪市)

こんにちは、十三在住のアラフィフライターです。

今回は初めて訪れたとき、とても不思議な内装に衝撃を受けた「kaico cafe」を紹介します。

最寄り駅は大阪メトロ谷町線&堺筋線・南森町駅4号出口から徒歩8分、天神橋筋商店街の最南端、アーケードが途切れた少し先にあります。

こちらは昭和23年に建てられた建物で、もともとは質屋さんだったそう。こんな都会にあるのに、2016年に「kaico cafe」がオープンするまで、手つかずで残っていたなんて奇跡的!

1階は雑貨屋さん。“馴染む”をキーワードに集めた暮らしの道具が並び、2階は個室を備えたカフェスペースです。

入口から小上がりを上がって右側がレジ。カフェを利用する場合は、こちらで注文し、お会計をしてから2階に上がります。

レジの奥はキッチン用品がずらり。シンプルで使い勝手がいい家事問屋の調理器具や南部鉄器、琺瑯アイテムなど、暮らし用品好きにはたまらない良きセレクトです。

2階のカフェスペース、商店街を見下ろす位置にはカウンター席があります。木のカウンター、クッション付きの小さな椅子、レトロなかわいさです。

視線を右に向けると……

こうなっています。ちょっとびっくりしませんか?

ちゃぶ台が鎮座する、おしゃれな和室は、1段高い場所に。一見すると、宙に浮いているように見えます。靴を脱いでくつろぐタイプのお席です。

実はこの和室、向かって右側奥に隠れ部屋が。4人くらいで利用できるVIPルームですが、使用料などは不要。なんだか忍者屋敷みたいでワクワク♪空いていればラッキーなお席です。

この和室の左側にあるのは…

押し入れ+三畳間を改装したセピア色の半個室。

壁に張った新聞をよく見ると日付が昭和。リノベーション前のものがそのまま残っているなんて、エモいですね。

1階に戻りまして、キッチン用品売り場の奥を見ると、中庭と別棟が。

建物奥から外に出るとウッドデッキのテラス席とお手入れが行き届いた庭、そして蔵があります。こちらの蔵はかつての持ち主が愛用していたミシンや電燈、引き出しなどを展示しているので、ひときわ昭和レトロな趣。ときどきワークショップなども開催されているようです。空いていれば客席として利用できたはず(お店に要確認を!)。

3/14まで!期間限定ホワイトデープレート

ホワイトデープレート700円(数量限定)、ハンドドリップ珈琲550円
ホワイトデープレート700円(数量限定)、ハンドドリップ珈琲550円

空間の特徴が際立っていますが、コーヒーとスイーツもとってもおいしいです。私がいただいたのは3/14(水)までの期間限定、ホワイトデープレート。数量限定、平日15時頃に伺った私がラスト1食でした。

よつ葉のクリームチーズとサワークリームをたっぷり使用したコクあるチーズケーキと、さっぱりクリーミーなレアチーズプリンのセットは、上質なチーズスイーツの食べ比べが楽しめます。

チーズケーキは“中尾さんのチーズケーキ”として通常メニューとしても用意されていて、kaiko cafeでも人気の1品だそうです。

コーヒーは知人の「Cafe Sucre 軽井沢焙煎所」にオーダーしたスペシャリティコーヒーのオリジナルブレンド。コクがありながらクリアな飲み口です。

3年ほど前に食べた焼きプリンもおいしかった。ぶるるんと固め食感だけどなめらか。玉子感もあるしレトロなルックスもいい!
3年ほど前に食べた焼きプリンもおいしかった。ぶるるんと固め食感だけどなめらか。玉子感もあるしレトロなルックスもいい!

コンセプトはkaico=懐古、『懐かしさの中に今がある』。空間からもフードからも、コンセプトを見事に体現しているなーと思います。

おもしろ内装のショールームみたいな「kaico cafe」。私は重度の方向音痴なので、毎度、店内で迷子になりかけます。この日は5回目の来訪だったにも関わらず、トイレ(1F奥)を出たとき、一瞬自分がどこにいるかわからなくなりました。

外から一見するだけではわからない魅力が詰まっています。レトロカフェ好きでもきっと見たことがない空間に出合えますよ。

★kaico cafe(カイコカフェ)
住所/大阪市北区天神橋1丁目12-21
営業時間/11:00~19:00
定休日/火曜
https://formlady.heteml.net/kaicocafe/
https://www.instagram.com/kaicocafe/

ライター(大阪市)

大阪在住のフリーランスのライター。コーヒーと甘いものが好きなので、カフェを中心に、気になるお店の情報を発信します。

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