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いまさらきけない room の意味。【部屋】以外の意味と使い方を知ってますか?

後村栄子英語講師コーディネーター

Room の意味は「部屋」。

ルームサービス、ルームメイト、ベッドルーム、ゲストルームなど、カタカナでも使われているので、ほとんどの方が知っています。

では、次の英文に出てくる room はどうでしょう?

部屋という意味でしょうか?

There's plenty of room for him. 
David Copperfield /Charles Dickens より引用

これだけだとわかりずらいので、場面の状況をお伝えします。

主人公のDavid を通わせる学校について、叔母さんが知人の弁護士 Mr. Wickfield に相談しているところで、Mr. Wickfield はある学校を薦めてくれます。

その後、以下の文が続きます。

Mr. Wickfield が David の叔母さんに話している箇所です。

~ but the boy can't board there, and it's too far to travel from Dover every day. However, he could live here, if you liked, in my house. There's plenty of room for him.

すべて、中学1~2年生レベルの単語ですので、簡単ですよね?

There's plenty of room for him. の意味も、さらっと読めてしまいませんか?

事実、この私も「部屋 が plenty(たくさん)あるので使ってもいいよ!」な~んて意味だろうと思い、気にもとめませんでした。

ただ、レッスン準備のために意味の確認をしているとき、「あれ?なぜ plenty なのに is なんだ?」と気づきました。

部屋数がたくさんあるのなら、are plenty of ~ になるのではないかと。

is/areの基本を忘れたとでも言うのかこの私......と少し焦りながらも、調べました。

そう、複数ならば、are plenty of ~ 、単数なら is plenty of ~で間違いなし!

では、何がおかしいのか?

あっ、roomsではなくて roomではないですか~と気がつきました。

Rooms とRoomの違い

Rooms なら部屋数のことを言っていますが、Roomならスペースのことです。

plenty of rooms : 部屋がたくさんある
plenty of room :スペースが十分ある

つまり、スペースに余裕があるよってことです。

数えられる部屋の数のことを言っているわけではないのです。

is と are の使い分け

単数なら is で、複数ならare と書きましたが、ここで基本の復習をしましょう。

rooms は s がついているので、複数形だとすぐわかりますね。

このような名詞のことを数えられる名詞(可算名詞)といいます。

英語では、countable noun といいます。

カウントダウンのカウントです。

覚えやすいですね。

room はスペースという意味になり、数えられない名詞(不加算名詞)といいます。

英語では uncountable noun です。

数えられない名詞は単数扱いになるので、is がきます。

Room をつかった例文1

車の後部座席に座っている場面を想像してみてください。

体の大きな人が乗っていたり、荷物が積んであってキツキツだったりすると、       日本語なら「狭くない?」とか「後ろ大丈夫?」などと訊きますよね?

こんなとき英語では、

Do you have enough room?

と言います。

「十分なスペースがありますか?」と訊くわけです。

日本語の発想とは逆ですね。

Room をつかった例文2

There is room for improvement.

この英文の意味はどうでしょう?

improvement. (良くなること、改良、改善)

直訳だと、「改善のスペースがある」ということで決して間違いではありませんが、日本語としてやや不自然です。

「改善の余地がある」とするとスッキリしますね!

まとめ

身近な room という単語ですが、「S」がつくかつかないかで、こんな意味の違いがあります。

洋書や英語の記事を読むときは、身近な単語ほどしっかり調べることが大事です。

ただ、問題なのは、自分にとってどの単語を調べるべきなのかわからないということです。

意味を誤解したままになっているかもしれません。

そのようなときは、母語である日本語で確認するのがベストです。

日本語なら不自然な表現になっているかどうか自分でチェックできます。

英文を音読し、その後、日本語に置き換えてみます。

声に出して訳してみてください。(←ここ大事です)

黙読していると、なんとなく意味がわかっていたつもりになるのですが、いざ日本語にしてみると自然な日本語にならない箇所があります。

それは、どこかの単語の意味を勘違いしている証拠。

全ての単語が簡単だとしても、辞書で意味を調べ直してみましょう。

新たな発見があるはずです。

英語講師コーディネーター

英語講師歴30年以上。初級の英語学習者さん共通の悩みは、言いたいことがうまく英語で言えないこと。中学英語の基礎があれば、おおよそのことは言えます。あとは、ちょっと発想を変えるだけ。そのコツや英語学習情報、日本人だからやってしまう「英語の間違いあるある」についてお伝えします。

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