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【東京都港区赤坂駅】2001年の創業から貫徹された至高のフレンチ『コム・ア・ラ・メゾン』

飲ミシュランペアリング探求家

『ミシュランガイド』常連店の『コム・ア・ラ・メゾン (COMME A LA MAISON)』。

この価格帯のフランス料理で三本の指に入る好きなお店です。

「飾り気はないが完成度の高いフランス田舎料理にノックアウトをくらうビストロ」とは『ザガットサーベイ』誌(2013年廃刊)の批評ですが、まさにその通り。25ポイント獲得が納得の味です。

オーナーシェフの涌井勇二氏は高校卒業後、レストランで経験を積んで、渡仏。パリの一つ星『ジャック・カーニャ』等で修行。『ミシュランガイド』によると「ボルドーのとある店でフランス南西部の人々の温かさに触れ、郷土料理を学んだ」とのこと。帰国後、シェフとして働いた後の2001年に『コム・ア・ラ・メゾン (COMME A LA MAISON)』をオーナーシェフとしてオープンさせます。

場所は赤坂駅の路地裏。外観や内装は“我が家のように”という店名がぴったりの素朴な雰囲気で、『アニコ』に通ずる温かみを感じます。

料理もワインもフランス南西部に特化し、魅力を伝える伝道師を自任
料理もワインもフランス南西部に特化し、魅力を伝える伝道師を自任

メニューは、オープン以来ほとんど変わっていないという至高の12品。

客層は、見るからにフレンチ“ガチ勢”で、この空気感も大好きです。

しかも、シェフが店外まで見送りしてくださるなど細やかでかつ堂々とした接客も素晴らしい。私も、まだ二回目の来店の時に、「前回は、あちらのお席でしたよね」とギャルソン兼スーシェフの方にお声かけ頂いて驚きました。

2022年秋は鳥インフルの影響でテリーヌや串焼きなど鴨のメニューがストップしていました
2022年秋は鳥インフルの影響でテリーヌや串焼きなど鴨のメニューがストップしていました

料理は、最初にデザート以外の全ての料理をオーダーしないといけません。スープドガルビュール以外は一皿を二人でシェアしてちょうど良いので、初回はフォアグラのテリーヌ、山羊乳のサラダ、スープドガルビュールは人数分、鴨の心臓の串焼き、牛ホホ肉の赤ワイン煮込みで如何でしょうか(食後にサービスで焼き立ての絶品カヌレが出てくるので、その分のお腹は空けておきましょう)。

白インゲンやじゃが芋をくたくたに煮込んだ伝統的な一品のスープドガルビュール
白インゲンやじゃが芋をくたくたに煮込んだ伝統的な一品のスープドガルビュール

グラスのスパークリングはないので、シュワっとしたいならば、ボトルで頼むか。もしくは、オーガニック瓶ビールのJADEという手もあります。その後は、グラスワインは白赤あるので、マリアージュをお任せすることも出来ます。

「スプーンで切れる」「野菜もくたくた」的ではない“ホンモノ”の牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
「スプーンで切れる」「野菜もくたくた」的ではない“ホンモノ”の牛ホホ肉の赤ワイン煮込み

食べて飲んで一人15,000円前後。インスタ映えではなく、本当のフランス料理好きの方とぜひ。

こむあらめぞん

住所:港区赤坂6-4-15

電話:03-3505-3345

営業時間:[月~土]17:00~22:00(L.O)

定休日:日曜日(営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください)

ペアリング探求家

東京都港区のコスパの良いグルメ。たとえば、一人食べて飲んで15,000円以上であれば美味しい飲食店は多くありますが、15,000円以下でも納得できる飲食店を御紹介します。

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