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【富田林市】津々山台公園で見つけたフクロウのモニュメントには、どんな意味があるのか探ってみた

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

晴れた日の昼間に津々山台公園に歩くと、フクロウがふたつ乗っている気になるモニュメントを見つけました。どうやら説明書きも付いています。

このフクロウのモニュメントのある津々山台公園をおさらいすると、金剛東地区に位置する公園で、面積は約2万平方メートルあります。毎年富田林市が行っている緑化フェアの会場でもありますね。

ところでこの公園には、石のモニュメントがいくつかあるので、アートな雰囲気にも満ちています。

フクロウのアート作品が設置されているのは、公園の北東の角付近です。

それがこちらです。フクロウのモニュメント。2羽いますね。

フクロウと言えば森の賢者と言われて頭が良いイメージがありますし、幸福と安心を呼び込む縁起の良い鳥と言われています。

このモニュメントについては説明版があって、すぐに意味がわかりました。非核平和都市宣言のモニュメントです。記載内容を引用します。

富田林市非核平和都市宣言
真の恒久平和と安全は、人類共通の願望である。しかしながら、近年世界において軍備の拡張は依然として続けられ、人類を滅亡させる核戦争の危機に深刻な脅威を与えている。わが国は、世界で唯一の核被爆国として、全世界から永久に核兵器を追放するために全力を注ぎ、再びその惨禍を絶対に繰り返させてはならない。わが富田林市においても日本国憲法に掲げられた恒久平和主義の理念を市民生活の中に生かし、継承させていくことが、地方自治の基本条件の一つである。これなくしては緑と太陽に恵まれた美しい自然を市民の生活基盤として保全した環境水準の高い教育文化都市づくりは望めない。よって、富田林市は市民総意のもと、政府に対し国是である非核三原則(作らず、持たず、もちこませず)の厳守を求める。また、富田林市はあらゆる国のあらゆる核兵器の日本への搬入、通過、滞留および核兵器積載の疑いのある部隊の通過、滞留を拒否し、全世界に核兵器の廃絶を強く訴え、ここに非核平和都市を宣言する。以上決議する。
昭和59年12月26日 富田林市議会

像の正式名称は平和の番人(外部リンク)というそうです。

同じように富田林駅北口前にある昴(すばる)も反戦のモニュメントでしたね。

反戦にしろ非核三原則にしても、人類にとってとても大事なことですが、普段の生活では直接的な関係もないので、ついつい忘れがちです。

普段なら8月の終戦記念日の前後に意識するものなのかもしれませんが、公園に立ち寄ったときにモニュメントを眺めながら、時には思い出してもよさそうですね。

平和の番人
住所:大阪府富田林市津々山台2丁目3 津々山台公園内
アクセス:近鉄富田林駅からバス津々山台公園南下車、南海金剛駅から津々山台二丁目北バス停下車

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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