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【富田林市】富田林のあらゆる文化芸術の拠点を目指す!27日に第1回すばる学園祭が開催されますよ。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

いまさらながらですが、近鉄川西駅の近くにあるすばるホールは、1991(平成3)年10月1日に完成。コンサートなどに使用されるホールだけでなく、プラネタリウム、いろんなサークル活動に利用できる会議室などを併設していて、多くの人が活用していますね。

ところですばるホール入り口にある石碑に何を書いているのか、それをご存じな人は、意外に少ないのではないでしょうか?

少しわかりにくいので引用しましょう。

このすばるホールは、21世紀の富田林市
を担うこどもたちの創造力を培い、人々のふ
れあいと交流の中から歴史と風土にねざした
豊かな市民生活を創造する芸術文化の拠点と
なることを願って建設したものです。
平成3年10月 富田林市長 内田次郎

ちなみにこの内田次郎元市長は、1975(昭和50)年から2003(平成15)年(10~16代まで)の長きにわたって富田林市長を務めた方で、先々代市長です。

ようするに、プラネタリウムとホールを含めた、豊かな市民生活を創造する芸術文化の拠点なることを願って建てられた建物とのこと。

そんなすばるホール建設の意図を意識した催し、「文化を咲かす、香る、広がる」というテーマで、今年初めてとなるイベントが開催されるという情報をキャッチしました。

それがこちらです。第1回すばる学園祭というイベントが今度の27日土曜日に開催されるというのです。

では、今年から開催されるすばる学園祭とはどのようなイベントなのでしょうか?さっそく主催者の方にお話を伺うことになりました。

お話を伺いしたのは、すばる学園祭実行委員会の花柳 吟明(はなやぎ おとあき)さんで、1981年に日本舞踊の花柳流の名取となられた日本舞踊の先生です。

市内で指導する場所といえば、他に公民館やレインボーホールが考えられますが、花柳さんとしては、明るくて美しい場所で指導したいとの思いから、すばるホールを活用しているそうです。

また花柳さんによれば、すばるホールには大きな駐車場があり、2時間無料という点も教室の生徒さんにメリットがあり、とても魅力的なのだそうです。

さて、すばる学園祭の具体的なイベント内容を紹介しましょう。

メインとなるすばるホール小ホールの舞台は、歌に踊り、雅楽やダンス、さらにミュージカルまで、いろんな熱演が披露されます。スケジュールは以下の通りで、チラシとは一部変更になっています。

CAT DANCE STUDIO 画像提供:すばる学園祭
CAT DANCE STUDIO 画像提供:すばる学園祭

1部 10:15~

  1. 水木歌秀郡(祝儀舞)
  2. CAT DANCE STUDIO(ストリートダンス)(外部リンク)
  3. サンティエタップ部(タップダンス)(外部リンク)
  4. Yukiさんダンス(ミュージカルダンス)
  5. 富田林国際交流協会(スリランカの人による日本語と現地語での歌披露)(外部リンク)
  6. En-baton(バトン)(外部リンク)
  7. 声の雫「嶋田洋子、島田崇彦」(朗読)
  8. 雪月花Rei(歌)河内長野シンフォニック定期公演でも大楠公の歌を披露
雪月花Reiさん
雪月花Reiさん

雪月花Reiさんの「高野街道」歌唱中に、なんと花柳さんが舞踊を披露するそうです。歌と日本舞踊のコラボ、これは非常に楽しみですね。

右側で笛を吹いているほうがSHINOさん
右側で笛を吹いているほうがSHINOさん

第二部13:00~

  1. 林保夫「ええとこ富田林」(オカリナ)(外部リンク)
  2. 富田林雅楽会(雅楽)(外部リンク)
  3. 富田林日本舞踊協会(子ども舞踊)(外部リンク)
  4. SHINO(篠笛) ※Biscoさんとのユニットでプラネタリウムにて星空シアターを開催していた。(今回はソロでプラネタリウムでの公演ではありません)
  5. 喜志crew(ダンス)
  6. HITIMANA(タヒチアン)(外部リンク)
  7. 劇団アカレンガ(ミュージカルショー)(外部リンク)
富田林中学校・高等学校
富田林中学校・高等学校

次に会議室です。これは小ホールの前にある場所で、富田林の歴史や文化を特別講義する内容になっています。

  • 10:15~10:45 富田林高校科学部+力塾(外部リンク)(地域の自然で探求する小・中・高生)
  • 10:55~11:25 吉村明(古文書から地域の歴史が見える)
  • 11:35~12:05 じないまち謡講同人 広谷和夫(謡曲入門)
  • 13:00~13:30 富田林高校科学部+力塾(地域の自然で探求する小・中・高生)
  • 13:40~14:10 吉村明(古文書から地域の歴史が見える)
  • 14:20~    木野下恵子(ワークショップ 着物の知識と着付け講座)
ちはや園地・ちはや星と自然のミュージアム 画像提供:すばる学園祭
ちはや園地・ちはや星と自然のミュージアム 画像提供:すばる学園祭

さらに2階のロビーでは、富田林の魅力をパネルで展示したり、ワークショップで体験ができたりします。

  1. 絵画クラブまほろば(外部リンク)(中野淳也)
  2. 富田林百景パネル展示(林保夫)
  3. 生体展示 富田林高校科学部+力塾
  4. パネル展示 ちはや星と自然のミュージアム(外部リンク)
  5. 工作(ちはや星と自然のミュージアム)
なの花 画像提供:すばる学園祭
なの花 画像提供:すばる学園祭

小ホールの目の前のロビーでは、マルシェも登場します。手作り作家さんの力作チャリティー景品などが目白押しとのこと。

  1. y,nyanmo(やよにゃんも)(外部リンク)  猫のイラストグッズなど
  2. AKAY~フィリピンAKAYプロジェクトをともに創る会~(外部リンク)  フィリピンのポシェットやエコバッグなど
  3. なの花~NPO法人子ども若もの支援ネットワークおおさか~(外部リンク)   羊毛フェルト、ビーズ作品、レース編み作品など
  4. 大正絽漫(外部リンク)  寺内町にある和雑貨販売と着付けのお店
  5. 癒し処布々風  藍染などの古布を使ったアクセサリー販売
  6. Greenhealing  インテリア雑貨、フラワーアレンジ
  7. 癒しを届けるアーティスト 原画販売・展示、手作りマグネット、キーホルダーなど
  8. コマクサ  さをり織、刺し子、たたみのへりで作った手提げや袋もの、木工品など
  9. ラマジーバレエコンペティション実行委員会(外部リンク) ニーナ・アナニアシヴィリのチャリティーグッズ、オリジナル和装小物など
  10. 10.紬~tsumugi~ リメイク鉢 ガーデニング雑貨
  11. 11.ma shop  ハンドメイド品、雑貨

当日の位置関係をおさらいするとこのようになっています。

ちなみにすばる学園祭開催当日は、奇しくも大ホールにて劇団カッパ座によるピノキオの公演もあります。これは、ますますにぎやかになりますね。

画像のキッチンカーは過去のものであくまでイメージです
画像のキッチンカーは過去のものであくまでイメージです

そして、ホールの正面階段前にはなんと、キッチンカーも集結します。当日はテーブルなども用意されて、すばるホールで食事もできるようになるそうです。ではどんなキッチンカーが出てくるのでしょうか?

  1. CHORYO KITCHEN(外部リンク)  チキンバーガー
  2. 庵々甘味処 スィーツ
  3. やまねこ  ワッフル・クレープ
  4. インマイコーヒー(外部リンク) コーヒー
  5. LAMP(外部リンク)  ジェラード
  6. ティールームアリス

河内長野の人気店、ティールームアリスさんもキッチンカーで登場します。先日河内長野市で開催された駅フェス千代田でも大人気で、すごく長い行列でした。

さらにキッチンカーが集結している同じホール正面階段下では、大阪大谷大学ボランティア部の協力により、スマートボールすくいと射的もあるそうです。本当にすごいことになりそうですね。

ここからは余談ですが、私はお話を伺う前の事前調べで、ある疑問を持ちました。

それはこちらの富田林市民文化祭です。富田林市文化団体協議会が主催するこのイベントは、なんと73回も実施していて、年間を通じてすばるホールを会場に開催しているものです。今年度の募集は終了しましたが、例年参加者を公募しています。

そして2023年は次のスケジュールが組まれています。

  • 5月28日(日) 15:00~ ミュージックフェスティバル
  • 6月24日(土) 10:00~ 市民民謡大会
  • 7月1日(土)16:00~ ダンスフェスティバル
  • 9月10日(日)13:00~ コーラス・フェスティバル
  • 9月23日(土)13:00~ 市民川柳大会
  • 10月1日(日)10:00~ 謡曲大会
  • 10月1日(日)13:00~ 三絃・琴・尺八演奏会
  • 10月6日(金)~9日(祝)市民美術工芸展
  • 10月9日(祝)10:00~ 市民詩吟大会
  • 10月28日(土)~29日(日)10:00~ 茶華道大会
  • 11月25日(土) 13:30~ 郷土文化大会

その第一弾であるミュージックフェスティバルの前日に学園祭を開催するという、「文化祭」と「学園祭」という似て非なるキーワードのイベントが土日に続くというのは、いったいどういうことなのか?私は少し頭が混乱してしまいました。

さて、市民文化祭との違いを花柳さんに伺えば、市民文化祭は市などの行政が主催に入って開催している物だといいます。

花柳さんの考えでは、「市民が主体となって文化創造の発信をしたい」との想いから、14名の有志と共に「すばるホールと文化を守り育てる市民の会」を立ち上げます。

さらにその中の11名で実行委員会を立ち上げて今回のすばる学園祭開催をしようと思い立ったそうです。

こうして花柳さんたちの思いが通じたのか、多くの協賛が集まり、ついに第1回目のすばる学園祭の開催が実現したのです。

花柳さんは、日舞協会の代表として文化団体協議会の理事でもある
花柳さんは、日舞協会の代表として文化団体協議会の理事でもある

ここまでお話を伺うと、まるで行政と対立した民間が新しい団体を立ち上げたというう構図に見えますが、別に対立しているわけではありません。

開始のあいさつは富田林市文化団体協議会の川辺和子名誉会長が担当し、14時からはすばる学園祭開催を後押しした吉村市長も会場に来て挨拶してくれるそうです。

花柳さんは、すばる学園祭という性別年齢を問うことない発表の場があれば、その方たちの自信につながるとして、2回目以降も毎年継続して行っていきたいとの強い思いがあります。

富田林という土地の愛着、つまり市民の愛がないと、みんなよそに目が行ってしまい、結果的にだれも見向きされることなくその土地の文化が廃れてしまう。

花柳さんは、自ら参加できる風土があれば、愛着を持つことができ、誰でも主人公になれると熱く語られました。

というわけで27日は記念すべき第1回目のすばる学園祭です。

このすばる学園祭が恒例行事として定着すれば、すばるホールが完成した時に入口の石碑に刻まれた意義「歴史と風土にねざした豊かな市民生活を創造する芸術文化の拠点」として、地域の文化的な発展につながることは確実ではないか、そんな気がしました。

すばるホール(第1回すばる学園祭)
住所:大阪府富田林市桜ケ丘町2番8号 
すばるホール学園祭開催日時:5月27日10:00~
入場料:無料
アクセス:近鉄川西駅から徒歩8分
     富田林駅からレインボーバス すばるホール前バス停下車すぐ、または総合福祉会館前バス停から徒歩1分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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