PLの塔こと大平和祈念塔のおひざ元にあるぷらっとは、劇団カッパ座のホーム劇場ですね。

私も桜の咲く時期に「しあわせの王子」という公演を拝見して、子供向けの人形劇なのに、大人も感動してしまう素晴らしい内容だと思ったものです。

そのカッパ座が、今回はぷらっとから街に出て、すばるホールで5月27日の1日限りの舞台公演「ピノキオ」を演じるということ。そして、すばるホールの方から本番さながらのリハーサルをするという話しを聞きました。

とても気になりましたので、フットワークの軽い私は、お願いして観せていただくことに。リハーサルが行われるぷらっとまで、足を運んできました。

ぷらっとの前に、カッパ座のトラックが停まっていました。コロナ禍前は、全国を回っていたカッパ座の重要な移動手段ですね。カッパ座の方の話では、今年に入ってまた地方公演が復活し始めたそうです。

しかし、今回は同じ富田林市内のすばるホールに向かって、このトラックが一式の荷物と共に移動するのでしょう。

ぷらっと劇場の中です。リハーサルなので、本番とは違って少しゆったりとした雰囲気ですね。

見ると劇団員の方々がいました。ちょうど今からリハーサル前のミーティングが行われるそうです。

半円になってのミーティングです。当初、私はこれを撮影してはいけないのではと思いました。何しろ人形劇団なのに、この姿は禁断といえる中の方々の姿だからです！

しかしカッパ座の方によれば、せっかくのリハーサルだからこういう裏方的なミーティングのシーンも見てほしいと言ってくださいました。

ミーティングの内容は細部にわたっていたので、私にはわかりません。ただ、はっきり言えることは、感動してもらえるような素晴らしい劇を作り上げたいという団員の方たちの熱意です。

ミーティングを見ながら、これは中の人というよりも変身前の方々と思えば良いのではとふと思ったのです。実際に仮面ライダーや戦隊ものでも、変身前の人間の姿が見られますね。

そして、ミーティングの後に行われたリハーサルでは、この人間の姿をした方々は人形に変身した姿で見られたのです。

ミーティングが終わると、リハーサルを前に団員さんの手で小道具のセッテイングが始まりました。

舞台が次々設置されていきました。どんなふうな劇になるのか楽しみですね。

目の前にはスクリーンが登場しました。リハーサルは間もなくです。

リハーサルの直前に、変身したピノキオが姿を見せてくれました。

リハーサルが始まります。直前になって会場の空気にぴりぴりと緊張感を感じるようになりました。リハーサルとはいえ、本番を想定した通しのものなので、演じる方たちの意識は本番と同じなのでしょうね。

スタートした時にはスクリーンからです。ぶートンというキャラクターが画面越しに語ります。余談ですが、このトンとは富田林のトンなのだそうです！

ぶートンは「ロボさんぽ 寺内町」の様子を紹介していました。こちらは旧杉山家住宅を訪問した様子。

なんと興正寺別院にも足を運んでいますね。

また6月22日には、定期的に行われている劇団カッパ座のプラネ de キッズタイム（外部リンク）があるそうです。

そして、カウントダウンが行われ、10までいったところでいよいよ演技がスタートしました。

最初はクラウンなどが登場してのショータイムです。

驚いたことに、舞台から客席のすぐ傍まで来てくれました!これだけでも楽しいですね。

さて物語の本編です。これは物語進行役のコオロギさんです。

ここで、主役のピノキオが登場しました。

詳しいストーリーは当日すばるホールで見てほしいので、ここでは書きません。このクラウンの右に出ているキャラクターはサーカスの団長です。そこにピノキオも出てくるのですが、

ピノキオとは無関係に、鳩を出すマジックやら一輪車に乗るなど、劇中のパフォーマンスも見逃せません。まるで本物のサーカスを見ているようです！

この一輪車にのっているのは、最初に画面越しに出てきたぶートンに似ていますね。ぶートンそのものか、似ている別のキャラクターかは、残念ながら確認できませんでした。

ピノキオにはいろんなキャラクターが出てきて、それを見るだけでも楽しいです。

ピノキオが嘘ばかりつくので、怒った女神さまによりピノキオの鼻が伸びた名シーン。

人形師ゼペットは、ピノキオを作ってくれたわけだから、それはお父さんであると教えられて

くじらの中に閉じ込められた父を助けるために、ピノキオが奮闘して物語が終わります。

6月にある父の日の少し前に公演が行われることを考えてみても、ピノキオは実は父と子の愛情物語ではないかという気がしました。

私が拝見したのはリハーサルではありましたが、本番さながらの演技にワクワクしたりほろりとしたり。最後のシーンでは思わず手拍子をしてしまったりも。

この時はあくまでリハーサルなので、照明の演出はありません。本番ではどんな演出があるのか楽しみですね。

こうして舞台は終わりました。しあわせの王子の時もそうでしたが、やはり大人が見ても十分楽しめるような内容だと思いました。

カッパ座の伝統として名作の原作の内容を少し変えているそうです。どう変わっているのかも見どころかもしれません。

「この時期になると、中はみんな汗だくなんですよ」と、リハーサルが終わって変身から元の人の姿に戻った劇団員の方が裏話をしてくださいました。

というわけで劇団カッパ座すばるホール公演「世界名作童話　ピノキオ」についてご紹介しました。カッパ座さんの劇はあくまで子供向けの演劇です。

とはいえピノキオそのものは知っていても意外にどんなストーリーだったのか思い出せない大人も多いと思います。そんな大人の人にも見ていただいて、子供時代を思い出してほしいなと思いました。

チケットは会場のすばるホールをはじめ、ローソンチケット（Lコード543348）、すばるホールインターネットチケットサービス、ラブリーホール、SAYAKAホール、LICはびきの、そして富田林市役所内にある喫茶コンゴーで販売しています。

前売り券がお得ですが、200円アップで当日券もあるとのこと。また、すばる友の会の会員は特別料金です。

すばるホール（劇団カッパ座　ピノキオ公演）（外部リンク）
住所：大阪府富田林市桜ケ丘町2-8
公演日時：2023年5月27日土曜日　13：00から（開場は30分前）
公演料金：大人1,800円、子供1,500円（当日は各200円増）
アクセス：近鉄川西駅から徒歩8分

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