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【富田林市】錦織公園入り口にある駄菓子屋さん「ふふふ」さんは、開店1ヶ月で子どもにも大人にも大人気

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

駄菓子と言えば、昭和レトロの懐かしい印象を持ってしまいますね。あと「大人買い」と称して、箱単位で駄菓子をケースごと買って、子供時代の思い出や懐かしさを感じながら食べるということをする方もいます。

ふふふ店主のみさこさん
ふふふ店主のみさこさん

しかし、富田林の錦織公園のすぐそばでは、そういう大人買いの話ではなく、本当の意味での駄菓子屋「ふふふ」さんがこの6月3日オープンし、開店1ヶ月で令和の子どもたちに大人気だというのです。

とても気になったので、さっそく行ってみることにしました。

場所を確認しましょう。まず南海金剛駅から寺池方面に、寺池の南側を寺池台小学校の手前の道を南東方向にまっすぐ。錦織公園の寺池台入口のすぐ手前にあります。

金剛駅から歩いていきました。画像の左側は寺池台3号公園です。

反対側は、この地域では貴重な存在と言える里山の風景が見られますね。

さらに歩くと住宅地の奥にこんもりした木々が見えますが、あそこが錦織公園の寺池台入口です。

公園のほうに歩いていくと「駄菓子」の文字が見えます。

みると住宅の駐車場を活用してお店になっています。

こちらが令和の駄菓子屋さん「ふふふ」さんです。

入口に籠が置いてありますが、コンクリートの壁に色のついた紙が貼ってあり、いろいろ注意書きが書かれています。

さっそく中に入ってみましょう。

店内の様子です。いきなりいろんな駄菓子が置いてありますね。ガレージを活用したそうですが、それを言わなければわからないですね。

店主のみさこさんによれば、駄菓子の種類を多くしているのが特徴で、卸屋さんも1軒に絞らず、いろんなところから仕入れているそうです。

駄菓子の金額と言えば十円単位のものの印象が強いですね。

それは昭和の物価水準だから今はもっと高いのかなと思いがちですが、令和の今でも十円単位のお菓子が多数あります。

じっくり見ると、昔からあったお菓子が今も健在なのがわかります。

駄菓子屋さんと言えば、クジやアタリ付きのお菓子の印象がありますね。

現在もクジやアタリ付きのお菓子は健在で、やはり子どもたちに大人気とのこと。

ミニサワー35円、これも結構昔からあったような記憶があります。

ポリッキーやきなごぼう、カジリッチョなど個性的な名前の多いのが駄菓子の特徴ですね。

キャラクターもののお菓子もあります。これはやっぱり人気が高そうですね。

お菓子だけではありません。おもちゃも売っています。100円のサングラス。

水鉄砲も110円で販売しています。下にあるのはクリアストーン50円

これはモロッコヨーグルというお菓子です。みさこさんの話ではヨーグルトに似て非なるものなのだそうです。

モロッコヨーグルには専用のスプーンがついています。

アイスクリームのようなスプーン、こういうのを見ると駄菓子屋さんという気がします。

さて販売品ではありませんが、昭和レトロっぽい物が置いてあります。おっ、黒電話が置いてありますね。

みさこさんによれば、今の子どもは黒電話のかけ方を知らないそうです。ダイヤルを金属のストッパーのところまで回すことがその番号をかける行為になっているということなど、そのかけ方がどうしても理解できないとのこと。

もっと将来になれば、もうその方法を知っている生き字引のような方が誰もいなくなって、いずれやり方を知る人がいなくなるんだろうなあと、そんなことを考えてしまいました。

ドリンクも販売しています。ラムネとか、懐かしいですね。

冷蔵庫の中でキンキンに冷えていました。

また昔の玩具も販売しています。たけとんぼも、今の子どもにとっては不思議なおもちゃと思うのかもしれません。

こちらにメッセージがあります。これはみさこさんが、他の子どもたちの相手をするなどして、対応できなかった子どもさんに対するメッセージ。温かい心遣いだと思いました。

一通り見学したところで、みさこさんにお話を伺うことにしました。

みさこさんは、福祉系の仕事をしていたこともあって、町のコミュニティの場を作ろうと、これまでもいろんな活動をしてきました。

河内長野高向(たこう)にあるCafe kikiさんの店主ikuさんと面識があったそうで、駄菓子屋さんを始める前はikuさんがつくっていたパンをこのガレージで販売していたりもあったそうです。

そんな活動をしながら、住宅街の中にありながら公園入口という立地、この場所の雰囲気の良さとみさこさん自身が「人に喜んでほしい」という気持ち、

さらに「駄菓子屋さんが似合う」という周囲の声もあったことから、ほんとうに駄菓子屋さんをやってみようと考えられたとのこと。

「儲けることよりも喜びを優先したい」というみさこさんの思いもあり、お金を極力かけずにこの6月に「駄菓子屋ふふふ」さんがオープンしました。

そして驚いたのですが、入れ替わるように、寺池台のヤマザキデイリーストアーさんが閉店したというのです。

都内で活躍している超有名シェフが親戚で、そのシェフの作った肉味噌を使ったおにぎりを販売しているということで以前取材したお店だけに、この話を聞いた時はさすがにショックでした。

帰りに店の前に行きましたが、このように看板もなくなっていました。

ヤマザキのお店は、近所の子どもたちの憩いの場だったので、閉店したことで皆ショックを受けたそうです。

しかしその後、みさこさんの駄菓子屋さんがオープンすると、子どもたちは大喜び。学校内で口コミが広がり、連日大人気になりました。

その後、子どもたちが親御さんを連れてきて、大人も懐かしいと、まだ開店1か月なのに早くも世代を超えた人気店となったのです。

ということで、人気の「ふふふさん」ですが、みさこさんはひとつだけ、来店してくれる子どもや大人にお願いしたいことがあるそうです。

それはゴミの持ち帰りです。どうしても近くにごみを捨てる人がいるので、ご近所の迷惑になります。これだけは面倒だけど守ってほしいと強く言われました。

また駐車場もないので、車で来られる方は近所のコインパーキングあるいは錦織公園寺池入口の手前にある有料駐車場を利用しましょう。

お客さんは、ご近所の方や錦織公園に遊びに来る方など、本当に多くの方が来店されるそうです。7月は暑さのために、営業時間が短縮されるそうです。秋以降にまた営業時間が変わるそうなので、ふふふさんのinstagramで確認しましょう。

私もふふふさんで駄菓子屋を買ってきたのですが、驚いたことにこれだけ買って220円です。みんなびっくりするそうですが、これが駄菓子屋さんの相場です。

子どもたちのわずかなお小遣いで楽しめる令和の駄菓子屋さん。食べたあとのゴミを持ち帰るなどルールを守って、みんなで楽しみましょう。

駄菓子のお店「ふふふ」
住所:大阪府富田林市寺池台3-16-3
営業時間(7月以降)水木金:16:00~17:30、土日:15:00~17:30
定休日:月・火
アクセス:南海金剛駅から徒歩25分
instagram

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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