ゴールデンウイークが明けた5月某日。

御多分に洩れず重度の五月病を発症した私は、勤務時間中にも関わらずコーヒーチェーンでただただ苦いだけのコーヒーを飲んでいた。

仕事をする気が全く起きない。

時間をつぶすためだけに意味もなくTwitterのタイムラインを眺めているとフォロワーから一件のDMが来た。

いやいや、凄いって何よ。

美味いってことかい？

いくら美味いって言っても百円でしょ？

百円で美味いカレーが食えるならカレー専門店はあらかたつぶれちまうよ…。

私は自他共に認める無類のカレー好きだ。

通常であればカレーという言葉に無意識に反応するのだが、なんとなく食指が動かいないのはやはり五月病のせいだろうか。

そんなことを考えていると、もう一通DMが届いた。

…いなば…稲葉…INABA

いなば食品株式会社！

いなばの缶カレーか！！

私は思わず膝を打った。

いなば食品株式会社は缶詰やレトルト食品、ペットフードなどを製造する大手食品メーカーだ。ツナ缶の「いなばライトツナ」やキャットフードの「CIAOちゅ〜る」はあまりにも有名である。

このいなば食品にはテレビCMでお馴染みの商品だけでなく、密かにファンが多い商品が存在する。

それがエスニック商品だ。

その中でも缶カレーには熱烈なファンが多い。

現地で食べたかのような本格的な味がするからだ。とにかく美味い。

何を隠そうこちらのカレー、タイで生産している。

現地の食材を使用し、現地の味をそのまま提供しているのだ。

そりゃ美味いに決まっている。

そんなエスニック好きには垂涎物のいなばのカレーが百均で手に入るということらしい。

小粋ないなばジョークで返事しつつ、私は某百円ショップに向かった。

注：いなば食品といなば物置（稲葉製作所）は無関係である

いなばの缶カレー（グリーン）を実食

某youtuberが「いなばの缶カレー（グリーン）に生卵を混ぜて食べると薬物」とライブ配信で述べたことでバズり一時的に店頭から商品が消えたとか消えなかったとか。

ミーハーな私もこの流行りの食べ方をやってみた。

グリーンはいわゆるタイのグリーンカレーである。

ココナッツの濃厚な甘みがある一方でしっかりとした辛さがある。

そこに卵が入ることでとてもマイルドになり、たいへん美味である。

これは話題になるのも納得の旨さだ。

貴兄らにも試していただきたい。

個人的なおすすめは全卵ではなく、卵黄のみ入れることだ。

その方が濃厚さを残しつつマイルドになる。

白身はもったいないのでスープにでも使ってくれ。

おすすめの食べ方

卵も美味いが個人的にはチーズが最高に合うと思っている。

そこでおすすめのレシピを紹介したい。

これをレシピと呼ぶのかはさておき、文句なしに美味い。

チーズがカレーをマイルドにし、香ばしさが食欲を加速させる。

美味すぎて食べながら思わず「CIAOちゅ〜る」の歌を口ずさむことまちがいない。

是非試していただきたい。

実は缶カレー（グリーン）には種類がある

いなばの缶カレーであるが実は多数の種類があることをご存じだろうか。

ちなみに缶のグリーンカレーだけでも現在6種類が販売されている。

ご飯とセットになっている商品まで存在するから驚きだ。

今回紹介したいのは、オーソドックスな缶カレー（グリーン）と深煮込みグリーンカレー。

同じグリーンカレーであるが、味が違うのが面白い。

深煮込みの方が辛味が強く、具材が溶け込んでいるからか濃厚である。

個人的には深煮込みグリーンカレーを推している。

ちなみに分量もこちらの方が若干多い。

それぞれの種類を食べ比べてみるととても楽しめると思う。

いなば食品のカレーの魅力、伝わっただろうか。

このクオリティのカレーが100円程度で手に入るのは本当にお店泣かせだと思う。

百均だけでなく、スーパーやドン・キホーテ、業務スーパーなどでも手に入るので食べていただきたい。

感動すること間違いなしだ。