叱っても騒がない!?保育士が子どもを静かに反省させるために使う魔法の一言をご紹介
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。
今回は叱っても子どもが騒がず、静かに反省する方法についてご紹介していこうと思います。
子どもは叱ると騒ぎます
皆さんが子どもを叱った時、子どもたちはどのように反応しますか。
例えば、大人の話を聞いてくれなかった時に、こんなこと言ったとしましょう。
「お話聞かなかったから今日はおやつは無しね」
すると、どうでしょうか。
必ずと言っていいほど、泣き叫ぶのではないかと思います。
家で過ごしているなら、それでも良いかもしれませんが、
・電車の中にいる
・イライラしていて大きな声を聞きたくない
などといったように、大きな声を出してほしくない場面もあるでしょう。
そんな時に、叱ったからと言って大声で泣き叫ばれては困ってしまいますよね。
しかし、子どもたちのこういった姿は、叱った後にたった一言付け加えるだけで、静かにしていてもらうことが可能です。
それさえ知っていれば、
「もう静かにして!」
「あなたが悪いんでしょ!」
「じゃあ最初からやめさい!」
とイライラすることもなくなるはずです。
子どもに騒がず反省してもらうには、どのような一言が良いのでしょうか。
やってみよう!
子どもたちが静かに反省するための一言。
それは、叱った後に「ってなっちゃうよ!?」と付け足すことです。
例えば、先程の
「お話聞かなかったから今日はおやつは無しね」
これに付け足してみましょう。
「お話聞かなかったから今日はおやつは無しね…ってなっちゃうよ!?」
いかがですか?
全く印象が違いますね。
後者は冗談混じりのように感じながらも、少し気が引き締まるかと思います。
一応コツとしては、子どもが「やだー!!」って騒ごうとした瞬間にサッと話すことです。
「たったそれだけ?」という感じがすると思いますが、これだけで簡単に子どもの気持ちを切り替えることができます。
どうして?
なぜ「ってなっちゃうよ!?」と付け足すだけで、子どもたちは静かに反省するのでしょうか。
大きく分けて、2つの理由があります。
1.まだチャンスがあるから
多くの人は、子どもにもう一度チャンスを与えることがあまり好きではありません。
なぜなら、「どうせ同じ事を繰り返すだろう」と思い込んでいるからです。
しかし、反省を促すためには、「なぜやってしまったのか」ではなく、「次はどうするべきか」と考えなくてはなりません。
そのため、もう一度チャンスがあるということは、反省するためには欠かせない要素なのです。
だからこそ、もう一度チャンスを作ることで、「次は気をつけてみよう」という意識に繋がるのです。
2.繰り返した先の未来が見える
子どもたちは「なぜやってはいけないのか」という事をなかなか理解できません。
そこで、「繰り返しているとこんなことが起こるよ」という伝え方にすることで、それがスッと頭の中に入っていくのです。
それはつまり、この先の見通しを持てるようにすることでもあります。
そんな未来を「ってなっちゃうよ!?」という一言で、チラリと見せることができるんですね。
そうすると、子どもたちは「そうなってはまずい!」と思い、瞬時に「次はどうしたら良いか」を考えるようになるのです。
こんな場面でも!
この一言は子どもを叱る場面であれば、どんなシチュエーションでも使うことができます。
例えば・・・
公園で砂を投げていて、止めるように話しても聞かなかった。
→「お話聞かないから今日はもう帰ろう…ってなっちゃうよ!?」
貸したスマホを丁寧に扱わない。
→「これからは動画見るのなしにしよう…ってなっちゃうよ!?」
ごはんの時間になっても席につかずに遊んでいる
→「食べないなら今日はデザートもなしね…ってなっちゃうよ!?」
などなど、様々な使い方ができますね。
実際に使いながら子どもの反応を見て、自分なりの使い方を研究してもらえたらと思います。
まとめ
今回は子どもが静かに反省する方法についてお話ししました。
子どもに良くない事に気づいてもらうためには、ある程度「〇〇しないと〇〇できないよ」という言葉に頼る場面もあるかと思います。
しかし、その言葉の印象が強すぎて、子どもが逆に騒ぐようなことになってしまってはその後が大変です。
そんな言葉の印象を少し和らげ、瞬時に気持ちを切り替えてもらうためには「ってなっちゃうよ!?」という言葉が使えます。
なぜなら、この一言を使う事で、まだチャンスがある事を伝えながらも、繰り返した先の未来を知らせることができるからです。
どうしても静かにしてほしい場面や、大きな声で話せない場面、今すぐふざけるのをやめてもらいたい時に使ってみてはいかがでしょうか。