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赤ちゃん用の粉ミルクは大人が飲んでも大丈夫?意外と知られていない気を付けてほしい2つのデメリットとは

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている現役の保育士です。

突然ですが、皆さんは余った粉ミルクをどうしていますか?
離乳食が完了して飲まなくなる以外にも、「せっかく作ったミルクを赤ちゃんがほとんど飲んでくれなかった。余ったミルクを捨てるのは勿体無いし・・・」
なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんな時、私たち大人が赤ちゃん用のミルクを飲んでも大丈夫なのでしょうか?
こんな疑問について解説していきたいと思います。

大人がミルクを飲む2つのデメリット

大人が赤ちゃん用のミルクを飲むことは問題ないのでしょうか?
結論から言うと問題ありませんが、実は2つだけデメリットになるものがあるのでご紹介していきたいと思います。

1 太ってしまう

栄養が多い反面、脂質が多いためカロリーが高くなっています。
基本的にはミルクだけで赤ちゃんに必要な栄養素が補えるようになっているため、大人が普段の食事に加えてミルクを飲むと栄養が過剰となってしまうのです。
赤ちゃんが飲むような少量を摂取する分には特に問題ありませんが、継続的に飲んでしまうと肥満を引き起こす要因になります。

2 下痢を引き起こす

ミルクには乳糖と呼ばれる糖分が牛乳よりも多く含まれていて、この乳糖を分解する酵素が大人はあまり多くありません。
そのため、個人差があるものの下痢を引き起こす原因となります。
牛乳を飲んでおなかの調子が悪くなってしまう方は特に注意した方が良いでしょう。

もちろんメリットも!

ここまでデメリットをご紹介してきましたが、もちろんメリットもあります。
それは栄養が豊富だということです。
ミルクは赤ちゃんに必要な栄養素が補えるようになっているため、以下のような多くの栄養が含まれています。

たんぱく質、脂質、炭水化物、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸、イノシトール、亜鉛、塩素、カリウム、カルシウム、鉄、銅、セレン、ナトリウムマグネシウム、リン、α-リノレン酸、リノール酸、カルシウム/リン、リノール酸/α-リノレン酸

驚くほどに多いですね。
これらの成分は“乳児用調製乳たる表示の許可基準”というものに従って作ることが法律によって定められているのです。
このようにたくさんの栄養素は含まれていますが、そうは言ってもミルクはあくまで赤ちゃんに向けて作られたもの。
赤ちゃんがあまりミルクを飲んでくれなかった時や、離乳食が完了して余ったミルクを少し飲んでみるくらいにしておいた方が良いかもしれませんね。

また、最近は森永乳業から大人のための粉ミルク「ミルク生活」(森永乳業公式ホームページより)といった商品も出ていて、牛乳では摂りにくい成分がバランスよく含まれていることが紹介されています。
70代80代向けの商品となっていますが、ミルクの栄養が魅力的に感じる方はこういった商品を試してみても良いのではないでしょうか。

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保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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