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自己肯定感は測定できる!?保育士が教える「子どもの行動から診断できる自己肯定感の高さを測る方法」とは

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている現役の保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。

Q:子どもの自己肯定感の高さはどうやって測ったら良いですか?

最近何かとよく聞く自己肯定感という言葉。
「ありのままの自分を肯定する感覚」などと表現されますが、その曖昧さゆえに、「我が子や自分自身は自己肯定感が高いのか低いのかよく分からない・・・」なんて方も多いと思います。
自己肯定感の高さを測る方法はあるのでしょうか?
そんなわけで、こちらの質問について解説していきたいと思います。

これで解決!

結論から言うと、子どもの自己肯定感は子どもの行動からある程度測ることができるでしょう。
ここでは2つの場面を挙げていきたいと思います。

1 人が失敗した時に…

人の失敗を笑ったりバカにしたりする子は、自己肯定感がかなり低い傾向にあります。
なぜなら、自己肯定感の低い子は、誰よりも偉くなることで自分に価値を見出すことができると考えるのが特徴だからです。
したがって、「こんな失敗をするなんてこの人は愚かだ」「自分よりもダメな人間だ」と思うことで安心したり、「僕の方が偉いんだ」と言わんばかりに相手を見下したりするような行動に出るのです。
そのため、身近な存在である友達やきょうだいが失敗した時の反応で、その子の自己肯定感の高さが表れるでしょう。

2 自分が困っている時に…

自分が困っている時に、友達やきょうだいに「助けてほしい」ということが言える子は自己肯定感が高い傾向にあると言えるでしょう。
これは、自己肯定感の高い子には「人間には得意・不得意があるから、それを補うように助け合って生きていけば良い」という無意識的な考え方があるからです。
そのため、そういった子は困った時に「助けてほしい」「手伝ってほしい」といった言葉を気軽に使うことができるだけでなく、困っている子がいれば「大丈夫?」「手伝おうか?」と気軽に手を差し伸べることができます。

一方で、自己肯定感の低い子は、「困るのはその子の能力が劣っているからで、ダメな人は見捨てられても仕方ない」という無意識的な考え方が根本にあるのです。
そのため、他者に助けを求めることで「こんな問題も一人で解決できないなんて、ダメな(価値のない)人間だと見捨てられてしまうのではないか」と考えてしまい、素直に助けを求めることができません。
またそういった子は、友達やきょうだいに助けは求められないものの、自分よりも絶対的に偉いと認識している親や先生には助けを求められるといったような特徴があります。

今回は自己肯定感を測る方法についてご紹介しました。
自己肯定感の正体は現状の自分を受け入れる力のこと。
これらの行動の理由については関連記事の方で詳しく解説しているので、気になった方はそちらもご覧ください。

その他、育児や保育園などの子どもに関する質問はぽん先生の質問フォームより募集中です!

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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