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キャッシュレスお年玉って実際どう?現金以外のお年玉について聞いてみました

リサこフリーライター

昨年から我が家では姪っ子ちゃんにキャッシュレスでお年玉をあげています。
最近ではキャッシュレス決済ができるお店も増えて以前よりも身近になっており、ポチ袋が要らなくなる日もきそうですよね。

今回はインターネット調査と筆者の実体験をもとに、電子お年玉事情について書いてみたいと思います。

5人にひとりはキャッシュレスお年玉の経験がある?!

2023年のお正月直後、お年玉をあげた人、もらった人110人にアンケートをしました。

キャッシュレスのお年玉についてのアンケート
調査期間: 2023年1月6日〜1月12日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:10〜60代の男女110名

現金以外でお年玉をあげたことがある人はどのぐらいいるのかを聞いてみたところ……

現金以外の方法でお年玉をあげたことがある方は全体の約2割いました。

10人に2人は多いのか少ないのか何とも言えないなと思って、2022年の日本のキャッシュレス決済比率を調べてみると36%。比べてみると、そのぐらいはいるのかなという気もします。まだまだ珍しくはあるけれど、意外と周囲でもお年玉をキャッシュレス化した人は見つかりそうですね。

同じアンケートで、現金以外でもらったことがある人がいるかどうかも聞きました。

一般的にお年玉をもらう年齢でない方を除いて10〜30代の方に絞って集計すると、現金以外のお年玉をもらったことのある人の割合は約17%。やはり2023年のお年玉は2割前後が現金以外で送られたようでした。

方法は多彩。電子マネーのほかe-ギフトやプリペイドカードなども

実際に現金以外でお年玉をあげたことがある方に、どんな方法で送ったのかも聞いてみました。

最も多かったのはLINE Payで5人。続いてPayPayが4人となっていました。LINEギフトという方もお一人います。

ほかには図書券、プレゼントを現物支給という方も。現金以外でもキャッシュレスとは限らないのですね。


現金以外でお年玉をもらった方に聞いてみても、AmazonカードやiTunesカードなどのプリペイドカード、WeChat、福袋など色々な方法がありました。

現金以外であげた理由は便利だから

現金以外のお年玉をあげた方に、なぜ現金以外を選んだのか、理由も聞きました。

多かった声は「電子マネーが便利だから」「手軽にできて簡単だった」声など、利便性をあげる回答。


年末年始はATMの利用制限があったり、お店が閉まっていたりして、新札やポチ袋の準備なども手間がかかります。その点では電子送金が便利かもしれませんね。

初めての利用だと手間取るかもしれませんが、現金以外で送ったことのある方に普段からキャッシュレス決済を利用しているのかを聞くと、8割は普段から使っているとのこと。普段から使っている手段ならやっぱり便利ですよね。

便利という理由以外には、直接会えないのでやむを得ず現金以外にしたという声も散見されました。2023年には「親戚の集まりが今年はなかったから」「帰省できないため」などの声があったのですが、2024年はコロナで帰省を控えるということもなさそうですので、現金のお年玉は復活でしょうか。

数は少ないですが、お年玉をもある本人から現金以外の方法をリクエストされるケースもあったようです。

気軽に送金できる分、味気なさが残ることも?

現金ではなく、電子マネーで送るメリットにはどんなことがあるのでしょう?

お年玉をあげた方に聞くと、「他とは違った方法なので印象に残る」「気軽に渡せる点がいい」といった回答がありました。

確かにあらたまって袋に入れて渡すよりもカジュアルで、今どきの雰囲気にあっていますよね。まだまだ珍しいので印象にも残りそうです。

これはLINEギフトで送った筆者の感想ですが、誰にいくら送ったかの履歴が残るので、「去年いくらあげたっけ?」ということがなくなる点も便利だと感じました。

現金と比べて良くなかった点は特にないようですが、「気軽すぎて現実味がない」
「お年玉の形式は薄れる」のような感想がありました。たしかに相手の反応が見えない分、少し味気なさが残る面もあるかもしれません。

現金であげた方に聞いても、やはり「手渡しでないと喜ぶ顔が見られない」「現金でないと大切さがわかりづらい」との声があります。

昔は給料も袋に入れて手渡しで、銀行振込になった頃にはありがたみが薄れるという話があったと聞きます。お年玉も今はまだキャッシュレスが珍しい感じもしますが、これから電子マネーが普及していけば、そんなふうに感じることもなくなるのでしょうか。

自分のために送ってくれたお年玉はやっぱり嬉しい

もらった側にも感想を聞くと「便利でとても使い勝手が良かった」「現金よりも非常に使いやすい」と回答する方がいる反面、「(クーポン形式だと)使うタイミングがないし、忘れてしまった」「キャッシュレス非対応店で使えない」と不便だった人もいました。あげる方と同様、利便性は普段から使っているかどうかによって変わりそうです。

利便性以外であがった感想としては、電子ギフトだったので自分のために「選んでもらった」嬉しさがあったという声がありました。送った側で直接喜んでいる様子は分からなくても、ちゃんと気持ちは伝わっていそうです。

ちなみに、筆者は今年ひと足先に帰省して、お年玉もすでにあげてしまったのですが、その際はPayPayで夫が送金しました。現金の時と同じように喜んでくれていましたよ。

目の前にいるのに送金するのも不思議な感じでしたが、「PayPayを使うことがあるのか」など、電子マネーにしたことで話題も広がりました。

親がお年玉を管理する年齢の子には、まだ電子マネーは縁がないかもしれませんが、だいぶ成長した高校生や大学生には会話のきっかけにもできそうですね。

もうすぐお正月。

2023年のお年玉事情、よかったら今回のお年玉準備の参考にしてみてくださいね。

参考:一般社団法人キャッシュレス推進協議会『キャッシュレス・ロードマップ2023

フリーライター

フリーランスでマーケティング・広報系の編集・ライティングをしています。勉強も兼ねておもちゃのサブスクの紹介サイトを運営し始めました。

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