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誰か助けて!家事の効率化、負担軽減どうしてる?:日々たまる系家事編

リサこフリーライター

時は令和。家族の役割や意味合いが少しずつ変わってくるとともに、家事のやり方もだんだん変わってきているように感じます。
そこで、忙しい子育て世帯ではどう家事をしているのか、インターネットリサーチやSNSの調査、筆者の実体験も含めて、あれこれ調べてみました。
リアルな声を見ていくと「他の家はうまくやっていて、うちだけが大変」なんてことはないことがよくわかります。
多くの方の試行錯誤の成果から学べることを数回にわたってお伝えしていきます!

  • 物量が多い日々たまる系家事編←今回はココ
  • やりたくない苦手系家事編
  • 頼りづらい調整系家事編
  • 本人であることが重要系家事編

今回は献立、食器洗いを中心に、子育て世帯でどんな「選択と集中」が行われているのかをまとめました。

家事代行で負担感が減るのはやってもやっても毎日ある家事

まず、家事代行を使って楽になれる家事にはどんなものがあるのか、お子さんがいらっしゃって家事代行の利用または検討をしたことがある方100名に聞いてみました。

家事代行についてのアンケート
調査期間: 2024年2月28日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:家事代行を利用または検討したことある子持ちの方100名

結果はこちら。

画像が小さいので抜き出すと、トップ3に上がったのは以下の3つです。

・料理の片付け(下膳から洗い物、片付けまで) 25人
・洗濯物の準備(下洗いやネットに入れる、ひっくり返すなど) 24人
・日々の献立の検討 24人

一つひとつは決して難しいことではないけれども、毎日でてくる家事ですね。


では、こういった家事をどのように頼んでいるのでしょう。SNSで具体的に調べてみました。

食器洗いを頼むなら他の家事も頼んでリセットデーに


まずは食器洗いをどう頼んでいるのか。

具体的な解決例としては例えば、

・Casy(https://casy.co.jp/)で風呂やトイレ掃除などの他の家事と組み合わせて頼んだ
・キッズライン(https://kidsline.me/)でベビーシッターと組み合わせて頼んだ

などがありました。

代行サービスは3,000円前後/時間〜が目安ですが、市区町村のサービスは比較的割安に利用できます。シルバー人材センターのほか、子どもが小さいうちであれば、派遣している産前産後ヘルパーや育児支援ヘルパーなどもありますね。

SNSでの声を見ていると、食器洗いは家事代行デビューに頼みやすい家事のようです。やることが分かりやすいので、どんな頼み方をしても大きく期待とずれることはないですし、嗜好がさまざまの料理や意外にやり方が色々ある洗濯などと比べ、「そうきたか!」と仕上がりに驚くことも少ないように思います。

問題は毎日頼めば費用もかさむこと。毎日の食器洗いを楽にするのであれば、食洗機導入を検討するのが良さそうですが、食器洗いだけが大変なのではなく、「同じ時間帯にやるべきことが同時発生すること」や「疲れていようが体調が悪かろうが休みなし」なのが負担感を増す原因。


週に数日だけでもタスクが頭から追い出される時間帯をつくる、一息つくために利用するというのが、みなさんが見つけたちょうど良いバランスのようでした。

献立地獄から解放される3つの方法

「晩ごはん、何食べたい?」「何でもいい」という会話を経験したことがない人はいないのではないでしょうか。
作るものが決まれば後は概ね作業になるものの、そこまでは様々な状況を考慮して我が家の現在の最適解を引き出さなければなりません。
栄養バランス・昼のメニューとの被り・家族受け・自分の食べたいもの・冷蔵庫の残り・調理に要する気力と体力・買い物にかかる時間・・・
無視すればよい条件もありますが、これを365日、朝から晩まで考えるのは負荷が高いですよね。ネタも切れるというものです。

SNSをウォッチしていくと、献立地獄から逃れるには概ね以下3つの方向性がありました。

  1. 誰かに来て作りおきしてもらう
  2. 宅食系のサービスを利用
  3. メニューを固定化

1つ目の方向性はやはり代行サービスの利用です。家政婦さんなどに自宅まで来てもらい、数時間で何点かの惣菜を作り置きしておいてもらうサービスを利用するというやり方です。
数日間からは食べたいものを選ぶだけで、考える必要はもちろん作る手間もなくなります。しかも、おいしい。
SNSでは、タスカジ(https://taskaji.jp/?lang=ja)などを利用して、買い出しから頼んだ方やシェフが来てくれるシェアダイン(https://sharedine.me/)を利用して、記念日のパーティー料理を頼んでいる方もいました。

2つ目の方向性は冷凍弁当や冷蔵のお惣菜を宅配してもらうサービスの利用です。
つくりおき.jp(https://www.tsukurioki.jp/)は冷蔵で数日持つお惣菜を届けてもらうことができ、筆者も産後に利用しました。
また、高齢者向けにお弁当を宅配しているベネッセのおうちごはん(https://shop.benesse-palette.co.jp/)には普通食メニューがあり、これを利用している方もいました。幼児食もhomeal(https://homeal.co.jp/)などがありますね。

3つ目の方向性は給食のメニューなどを参考に曜日でパターン化してしまうという対策です。

例えば、
月:ごはん、肉料理
火:ごはん、魚料理
水:麺類、肉料理
木:ごはん、魚料理
金:麺類、卵、豆腐
のような形です。

なかには、LINEのトーク画面にその日のメニューをひたすらつぶやき、データベース化しているという方もいましたよ。データが蓄積されるまでは大変ですが、過去1年分の献立から選ぶだけなので考える必要がなく、作れない料理や口に合わない料理も出てこないそう。

参考:https://note.com/kko_/n/nb59d03ee9ea0

ちなみに、献立アプリというものもありますが、突飛な料理を提案してきたり、品数が多すぎたりして、自分に合ったメニューを提案してもらうのが難しいようです。あまり良い評判はありませんでした。

献立作りの省力化については、調理や洗い物を自分でやるか、冷凍庫などのストックスペースがあるかなどを考えた上で、良さそうな方向性から試してみるのが良さそうですね。
やってみると家族から思わぬ反応があったりもしますし、子どもの成長や仕事の変化などで状況も変わっていくと、やりやすいスタイルも変わっていくかもしれません。

家事代行を利用した効率化は数ヶ月〜半年単位の長期戦で

ちなみに、家事代行で人に来てもらう場合、最初は面倒なこともあります。

  • 最初から良い人に当たるとは限らない
  • 道具の収納場所などの説明が必要
  • やってほしいこととやってほしくないことを共有しておく必要がある
  • 自分や家族のルーティンが変わることがある

活用のコツとしては、入ってほしくない部屋や時間が余ったらやってほしいことなどを伝えておくこと。


何を頼んだらいいか困る場合はご本人に他のご家庭で頼まれていることを聞いてみてもいいかもしれません。筆者はご本人から教えていただき、離乳食の下準備やベビーグッズのお買い物などをお願いしたことがあります。
お互いに慣れてくれば説明も要らず、同じ時間でより多くのことを頼めることもありますよ。

毎日の時短を目指すならマシン導入が近道

家事代行の他に、毎日の作業を物理的に減らすことを考えるなら、いわゆる時短家電です。

料理→電気圧力鍋
食器洗い→食洗機
洗濯→乾燥機付き洗濯機
床掃除→お掃除ロボット

以下のようなデメリットもありますが、これと日々の作業負担を比較してメリットが上回るなら取り入れてみたいですね。

・機器を置くスペースが必要
・機器のメンテナンスが必要
・それなりの導入費用がかかる
・機器が対応していないものもある


パートナーが家族以外の方が家に入るのを嫌がる、子どもが極端に人見知りをする、汚い状態を見せるのが恥ずかしいなどの場合は家事代行も頼みにくいですから、機械に頼れるだけ頼っていくのがいいのかもしれません。

家族の協力を得るには気長にルーティン化を狙う

家事負担の集中を緩和させるには、子どもやパートナーに手伝ってもらうという方法もあります。お子さんも小学生にもなれば、食器洗いやお風呂掃除などはできるようになりますよね。

最初は余計に仕事が増えることもあるかもしれませんが、生活力を身につけるチャンスでもあります。お小遣いと引き換えにちょっと面倒な家事を頼み、成果報酬化することで、お金の教育の機会として活用している方もいました。
参考:https://note.com/clever_coyote695/n/nea9c3c696121

家族に頼む場合のポイントは最初から自分と同じレベルを求めないこと。
特に、パートナーに頼む場合には大人であるからこそ期待もしてしまいます。でも、積み重ねの差や価値観の違いがあるので、失敗しそうに見えても余計なことは言わず、自分がやってることには感謝してくれないとむくれず、少しずつ委譲していくのがよいと思います。
筆者の例が参考になれば。

もはや記憶が定かではないのですが、一番下のレベルにくるまでに1年以上かかったと思います。

ながら家事で楽しみをつくると負担"感"を減らせる

最後におまけとして、作業量が減らなくても負担感が減るコツをシェアします。

慣れていて体に作業工程がしみついている家事は、ついでに楽しいことを同時にやると家事も楽しいと感じられるそう。たとえば、音楽を聴きながら食器洗いをするといったようなことです。

実際、Alexaに音楽をかけてもらって食器を洗っている方は結構いました。筆者もアイロンがけや洗濯物を畳む時は動画をながら視聴することもあります。

冷蔵庫に家族の予定が書いてあるカレンダーを貼っておいてスケジュールを考えるという多子マザーもいましたよ。


参考:めんどくさい食器洗いが超楽しくなる?「スペアキャパシティ」と「ながら家事」の関係とは
https://lidea.today/articles/002188

何かひとつでも、お役に立ちそうなアイディアはあったでしょうか。
次回は「やりたくない苦手系家事編」をお届けします。

フリーライター

フリーランスでマーケティング・広報系の編集・ライティングをしています。勉強も兼ねておもちゃのサブスクの紹介サイトを運営し始めました。

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