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ラベンダーを大きく育てる 剪定で失敗して挿し木をした例をご紹介します。

sakuraガーデニングYouTuber
フレンチラベンダー 地植え

お店にラベンダーが並ぶ季節になりました。今からしばらくの間、いろいろな品種のラベンダーを選ぶことができます。3年前に植えたフレンチラベンダーの昨春の様子です。花後に剪定したものの、その後、暴風に煽られて倒れてしまいました。

ラベンダーの剪定

イングリッシュラベンダー 鉢植え 
イングリッシュラベンダー 鉢植え 

ラベンダーの剪定は年に2回しています。花が咲いた後、梅雨前までに、咲き終わった花をカットします。高温多湿が苦手なので、風通し良くするために内側に伸びた枝や多すぎる枝もカットしています。夏が過ぎて、秋になるとまた成長して大きくなるので、冬には再度剪定しています。

ラベンダーは花も可愛いですし、香りもよいので、花苗やハーブコーナーで草花のように販売されています。ですが、実は木本性(もくほんせい)で茎が木質化する多年草、というよりは常緑低木です。

暴風で倒れたラベンダー
暴風で倒れたラベンダー

かなり大きく育っていたので、今も紐を張って支えています。冬に思いきり強剪定すればよかったかもしれません。残念な気持ちを抱えたままだったのですが、この冬、お店で出会ったラベンダーが進むべき道を教えてくれました。

トピアリー仕立てのラベンダー

ラベンダー グロッソ
ラベンダー グロッソ

このラベンダーはもともとこの姿に仕立ててあったものです。これを見て、わがやのフレンチラベンダーのやり直しをしてみることにしました。根元の方でかなり折れていて、切ってみようと思いますが、復活してくれるかどうかわかりませんので挿し木もすることにします。

玉子パックで挿し木

今回はたまごパックを使ってラベンダーの挿し木をしてみます。手軽に使えることと、ふたがあることで土の乾燥を防ぐのが便利で、挿し木に使われているのをよく見かけます。土を入れる所に穴を開けておきます。挿し木する茎は斜めにカットし、水につけておきます。(下の画像①)水がしみ込みやすい部分を広くするために斜めに切る、ということです。

② 穴を開けて置いた玉子パックに挿し木用の土を入れます。

③ 細いのでそのまま差し込んでもいいですが、差しにくかったので細い棒を使って挿す穴を開けました。挿した後、軽く土を押さえます。

④ 玉子4個分の部分しか使わなかったので、残りを同じ大きさに切り、水を入れて、ラベンダーを挿したものと重ねて使うことにしました。水を入れておくことで、より土を乾きにくくすることができます。

画像左は水を入れたパックと挿し木をしたものを重ねた様子、右はふたをしたところ
画像左は水を入れたパックと挿し木をしたものを重ねた様子、右はふたをしたところ

さらに、ふたを上にかぶせておくことで乾燥を防ぎます。写真は明るい場所で撮影していますが、置き場所は直射日光が当たらないところにします。根が出るまでは室内に置いてもいいと思います。土を乾燥させてしまうと挿し木が失敗してしまうので、目につく場所に置くことも上手く管理するポイントです。

私は、ふたは使わずにビニール袋に入れています。完全に閉じず、乾燥しにくい状態にするために口が大きく開かないように置いています。先日、木の挿し木をしたものが画像の奥の方に見えています。

ラベンダーは種類も多く、香りを楽しむのか、ハーブとして使えるものがいいのか、暑さに強いもの、寒さに強いもの、色々な点から品種を検討することができます。収穫してドライやリースにする楽しみもあります。今年はどのラベンダーを選びますか? 剪定や挿し木で園芸を楽しんでみてください。

ガーデニングYouTuber

季節のお花、管理の仕方、お庭DIY、ガーデニングライフをYouTubeで配信しています。植物を楽しんでいきましょう。ガーデニングアドバイザー

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