Yahoo!ニュース

【大津市】生産者と料理人が有機的なタッグを組んだ!4月にオープンしたカラダ喜ぶランチのお店をレポート

Sari地域情報発信クリエイター・エシカルコンシェルジュ(大津市)

こんにちは、Sariです!

今回は大津市二本松にある商業施設、ブランチ大津京へやって来ました!

その中でもスポーツと飲食の複合施設「SG-Park」内にある、「ν-BottomHUM(以下ニューボトムハム)」さんでランチを食べてきました!

今年4月にオープンした、ただの飲食店ではない、食に対する素晴らしい姿勢と取り組みをされているお店さんです。

今回はただのグルメレポとは一味違いますよ!

どうぞお楽しみに!では行ってみましょう~!

ν-BottomHUMさんの取り組み

ニューボトムハムさんは、3人のプロがタッグを組んで形成されているお店です。

1人は「鼓邑や」主人で自然派料理研究家の小村将治さん。

1人はひら自然農園代表で有機農業を営む加地玄太さん。

1人は琵琶湖の漁師、フィッシャーアーキテクトの駒井健也さん。

お店の運営は、生産者から規格外品などを公正な利益を乗せて買い取り、料理人が無添加・無化学調味料で加工して消費者に提供するという形態です。それを「新しい流通」と掲げたプロジェクト、「ν-Bottom Otsu」から派生した飲食店になります。

ν-Bottomの「ν(ニュー)」を現在の「new」ではなくギリシャ文字の「ν」にしたのは、

今回のプロジェクトが新しい流通の形と言っても、昔からあった取引の形でもあるので、新たにその価値を再構築するという意味合いを込めているのだそうです。

プロジェクトについて具体的にはメニューのご紹介をしながらお伝えしていきますね。

店内の様子とメニュー

店内は広く、総数22席ほど。写真右手にはバスケットコートが広がっています。

お店を入ってすぐのところには、有機野菜の量り売りコーナーが。自分で量って代金は横の缶に入れるシステムになっています。

その日はびわ湖アクアポニックスさんの色とりどりのミニトマトなどが売られていました。

フードメニューは季節のおばんざいプレート(980円)と、ヴィーガンバーガー(単品1180円)の2種類。ヴィーガンバーガーはお惣菜やドリンクのセットもありました。どちらもテイクアウト可能です。

季節のおばんざいのお惣菜だけを量り売りでテイクアウトすることもできます。今晩のおかずに悩んだときなど、助かりますね。値段は

お肉・お魚のお惣菜が100g275円
お野菜のお惣菜が100g220円

となっていて、来店時のラインナップは以下のような感じでした。

(13時に伺った時点でかなり売れていました)

こちらがその名も「びわ湖のアヒージョ」。琵琶湖の漁でスジエビなどと一緒に、雑魚と呼ばれる色んな魚の稚魚や石などが網にかかり、ひとつひとつ取り除くのが大変なので市場では引き取ってもらえないものを買い取り、石などは取り除き、スジエビと雑魚を一緒にアヒージョにした逸品なのです。このような商品化がニューボトムハムさんの仕組みの一例です。雑魚はいさざ、よしのぼり、時には子鮎やワカサギが入るときもあるそうです!

こちらは「ニゴイのアクアパッツァ」。琵琶湖の魚ニゴイは今の時期よく獲れるそうで、沢山とれすぎても既存の流通では売れないので、そういったものを公正な価格で買い取って商品化されています。

その他には

「若鶏の塩糀グリル」

「豚肉と西駒さん厚揚げのトマト煮」

「鶏となすのピリ辛みそ炒め」

が売っていました。どれも美味しそう!

食べてみました

ランチのイートインではこちらを頼んでみました。

ヴィーガンバーガー ドリンク+惣菜セット 1880円(税込)

お惣菜は上から

  • ニゴイのアクアパッツァ
  • 西駒とうふ おからの炒り煮
  • びわ湖のアヒージョ

ニゴイ、骨が多い魚ですが丁寧に骨切りされている!また、淡水魚は臭みがあるという思い込みを覆したいという料理人小村さんの想いどおり、とても美味しくて概念が覆されました!

おからの炒り煮はやさしい中にも味わいが豊かでほっこりしました。

びわ湖のアヒージョが、そのストーリーを聞いて食べるとまた美味しさが倍増!捨てられてしまっていた雑魚をありがたくいただくことで心も豊かになると感じました。

ヴィーガンバーガーはお野菜がたっぷり!ずれないように竹串が刺してあるのも心配りを感じます。

トマトは伊香立のトマトを使っておられ、パテは玄米を主に使った雑穀のパテだそう。もちもちとした食感で、色んなスパイスや醤油麹なども入っているとのことで、満足感のある味わいでした。

食べかけ失礼ですが、パテの食感が伝わるでしょうか。野菜は下の方に椎茸やお豆なども入っていて、バーガーには珍しい!それだけで栄養価も高そうな逸品でした。バンズも玄米バンズで、モチモチとしながらパンのフカフカした食感もあって、とても美味しかったです!

ドリンクは豆乳ラッシーを。ラッシーというと乳製品ですが、こちらは豆乳で作られていて植物性のドリンク。塩麹などを入れたオリジナルだそうで、塩気のアクセントが際立っていて、レモン果汁などの爽やかさもありました。

夕飯に、おばんざいプレート(980円)をテイクアウトしてお家で食べてみました!テイクアウトも同じ値段です。

こちらもお野菜たっぷりで、メインは若鶏の塩糀グリル。香ばしく焼けていて、香りも良かったです。

雑穀おにぎりをかじると、中からゴロっとお肉と野菜が出てきてビックリ!贅沢なおにぎりでしたー。

ν-BottomHUMさんが伝えたい想い

お話を聞かせてくださった料理人の小村将治さんと奥様の佳子さん。

将治さんは中華料理以外はすべて携わったことがあるという料理の達人。

自然商品を扱う会社に務めておられた佳子さんと出会われたことで、自然派料理人としての道を切り開いたそうです。

お店はバスケットコートがある施設の中にあるということで、アスリートの方に向けた野菜中心のメニューなども考案していきたいとのことです。将治さんはこう話されます。

筋肉には速筋と遅筋があり、アスリートは速筋を鍛えるために肉を食べろという考えもありますが、私の感覚としては、野菜をとって遅筋を鍛えることの重要性を感じています。

また将治さんはお店で料理教室などもやっていきたいとのこと。今後の動向が楽しみです。

一方、奥様の小村佳子さんは『鼓邑やサロン』を運営し、女性のためのshanti式ヒプノやよもぎ蒸し、腸もみセラピーなどをされているお方。

今後、ニューボトムハムさんのスペースを使ってワークショップなども開いていきたいと考えておられるそうです。

お二人の今後に目が離せません!

まとめとお知らせ

滋賀県で素晴らしい取り組みをされているニューボトムハムさん、いかがでしたでしょうか。

自然の資源を大切に使ったごちそうを、ぜひ皆さんにも食べていただきたいと思います。

最後にお知らせを。ニューボトムハムさんの営業時間が8日から少し変わります

6月8日より

ランチタイム 11:00~15:00

カフェタイム&おそうざい量り売り 15:00~18:00

ランチメニューとカフェメニューもブラッシュアップしていかれるそうです!

お惣菜もその日によって色々変わるので、また食べに行ってみたいと思います!

みなさんも是非足を運んでみてくださいねー!

お店の情報

[店名]ν-Bottom HUM
[住所]滋賀県大津市二本松1-1 ブランチ大津京SG-Park内
[電話番号]077-535-9051
[営業時間]:11:00〜20:00(L.O.19:30)※14:00〜16:00はオーダーストップ
(6月8日より
ランチタイム 11:00~15:00
カフェタイム&おそうざい量り売り 15:00~18:00)
[定休日]土・日曜日
[駐車場]あり
[SNS]Instagram

地域情報発信クリエイター・エシカルコンシェルジュ(大津市)

幼少から滋賀県大津市で育ち、二人の子供も大津で育て、子育て終了と共にこれからは多くの人に大津の魅力を伝えようと活動中。エシカルをライフワークに、こちらでは大津のエシカルなお店や人も紹介します。滋賀のローカルメディアLOMOREグルメライターの顔ももちます。グルメのInstagramアカウントは @sari_heart77 こちらもよろしくお願いします!

Sariの最近の記事