Yahoo!ニュース

バッティングの基本って?今さら人には聞けない超大切な事を解説!

下広志@JBS武蔵スペシャリストコーチ

こんにちは!

野球塾「JBS武蔵」を運営しております、下(しも)です。
これまで10年以上に渡り運営してきた、
野球ノウハウを惜しみなくお伝えしていきますので、
指導者の方や選手の練習の活用して頂ければ幸いです。

YouTubeでも技術情報を配信しております。
打撃・守備・走塁・メンタルなど500本以上作成しております。

良ければチャンネル登録の程よろしくお願い致します。

【登録はこちらから】

https://www.youtube.com/channel/UCyfIoPNszuAKpeaLobnvYxQ

今さら聞けない基本って何?

身体の法則と物理法則に従う事

この記事は色々な属性の方に閲覧頂いてるかと思います。

野球未経験の方から経験豊富の方、選手からお父さんコーチ、長年指導者をしている方まで
幅広くおられるかと思います。

野球未経験者の方は致し方ない部分がありますが、
意外と経験者の方でも答えられないのが、

「基本」

です。

「基本って何?」

と問いかけると明確に答えられる方は少ないのではないでしょうか?

もちろん基本の定義にもよりますが、
パッとすぐに答えれる人は私の経験上も非常に少ないです。

ここで私が思う基本とは、

「万人に必ず作用する現象」

としています。

例えばここは物理空間ですので、
物を落としたら必ず重力により落下します。

これは物理的に決定事項です。

必ず物理(力学)的な影響を受ける
必ず物理(力学)的な影響を受ける

また一例ではありますが筋肉も
「伸びたら縮む」
事であったり関節は
「曲がる→伸びる」
で力を出すなどは必ず万人に起こります。
ジャンプも足をまっすぐ伸ばしたままではできないですよね。

必ず関節を曲げないとジャンプする事はできません。

これは身体の法則です。

関節が曲がる→伸びる事によって力が出る。これも万人に共通した身体の法則
関節が曲がる→伸びる事によって力が出る。これも万人に共通した身体の法則

難しく感じるかもしれませんがごくごく身近な所で、
当たり前に私たちは力学(物理)であったり、
身体の法則(解剖学)を使っています。

人間の身体は個体差がありますが、
その物理法則と身体の法則の必ず影響を受けます。

それに基づいた使い方や妥当な結論が
「基本」
と言えます。

野球のフォームの考察は、
「バイメカニクス」と言われますが、

・バイオニクス→生体工学(解剖学)
・メカニクス→力学(物理学)

を組み合わせてバイオメカニクスと呼ばれます。


繰り返しになりますが上記で説明した通り、
物理法則と身体の法則に従っていく事が基本であると言えます。

少しわかりにくい話になってしまいましたが、
ここからはよりわかりやすく説明していきたいと思います。

バッティングにおける下半身の基本

主要関節の直列関係を保つ事

今回の記事では、
「下半身の動き(基本)」
について着目していきたいと思います。

下半身の主要な関節として、
足首・膝・股関節
があります。

この3つの関節は直列関係である事が望ましいです。

スムーズな動きを実現するには、
関節の位置関係が直列でないと動けません。

地面反力や床反力などと言われたりしますが、
力をかけた方向と逆の方向に力は押し返されます。

作用反作用とも言いますね。

この時スネの角度に反作用がかかりますが、
関節が直列でないと力(エネルギー)が分散します。

その為、
スムーズな動きや効率的な身体の使い方ができなくなります。

反作用の方向が直列からズレるとバランスを保てなくなる
反作用の方向が直列からズレるとバランスを保てなくなる

また他にも

・股関節を曲げる事(屈曲)
・股関節を閉じる事(内旋)

という動きも必要です。

下記の様な動きです。

この2つの動きもフォームでは必須動作となる
この2つの動きもフォームでは必須動作となる

詳しくは割愛しますが、
いずれもフォームが崩れない様に安定性の向上に寄与しているのと、
その後のスイングをしていく際に力を出すことに貢献している動作です。

この股関節の屈曲と内旋ができていると
「股関節が優位」
になります。

できない場合は、
「膝関節」
が優位になります(エラー動作)

ここがこの動作の中では基本になりますので、
覚えておきましょう。

基本ができてないよくあるNG例

膝関節が優位になると一貫した動きができない

ここからは良くあるエラーパターンについてお伝えしていきます。

構えた時点もしくはステップの際に、
膝が内側に入るパターンです。
直列関係ができていないのでフォームの崩れに繋がります。

膝の関節が優位になると、
スムーズな動きはやりにくくなります。

またステップの際には、

「頭が前に出る」「身体が突っ込む」「手が前に出る」

などの現象が出てきます。

バランスが保てないと次の動きで多くのエラー動作がでる
バランスが保てないと次の動きで多くのエラー動作がでる

これではその後の回転は力強く行う事はできないですね。

膝が内側に向くエラー動作:ニーイン
膝が内側に向くエラー動作:ニーイン

膝が割れる

こちらは膝が割れるというパターン

膝が外向きになるエラー動作:ニーアウト
膝が外向きになるエラー動作:ニーアウト

膝がぐらつく

特に体重を後ろ足に乗せた時によくなるパターンです。

膝が不安定になりグラグラするエラー動作
膝が不安定になりグラグラするエラー動作

インステップ&アウトステップ

ステップをした時に前足がベース方向にいくことを意味します。
膝関節優位になり力の方向性がずれて起こります。

インステップとは反対で、
アウトステップも起こります。

現象としては違いますが、
同じ原因によって起こります

インステップとアウトステップ 現象は違うが原因は同じ
インステップとアウトステップ 現象は違うが原因は同じ

現象は多いが原因は1つ

今説明しただけでもいくつかのエラー動作があります。
これらは現象として様々でます。

しかしこれからの原因は、
・股関節の屈曲(曲げる)
・股関節の内旋(閉じる)
がないことで起こります。

なので出ている現象は多くても、
原因は少ないのです。

身体の法則から考察をすると、
その様なことも見えてきます。

現象1つ1つに対処療法的に練習していくより、
原因を特定した上で練習をする方が遥かに効率的ですし、
効果も出ます。

修正練習はコレ!

修正の練習は動画にしています。
実際に動きをみながらの方が理解が深まるかと思います。
ご覧ください。

良いと思ったら是非チャンネル登録もよろしくお願いします^^

スペシャリストコーチ

野球スクール「JBS武蔵」を運営しております。自身のノウハウをYouTubeなどSNSでも発信中!選手は技術を通して自らの可能性を広げ切り開いていけるように、指導者は指導力が上がることで活躍できる選手を育成できるようにと願っています。皆様の野球生活に良い影響が与えられる様に研鑽して参ります。

下広志@JBS武蔵の最近の記事