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【大阪市】いまだけ見られる海!工事中の海遊館水槽をのぞくバーチャル体験

sigepandaパンダライター・イラストレーター(大阪市)

大阪市の海遊館にて、リニューアル工事中の「グレート・バリア・リーフ」水槽の壁面を活用した特別企画『スマホをかざすと中がのぞける!?「BLUE SEAT」』が、2023年7月14日(金)から2024年9月(予定)まで開催中。

AR技術で表現する、4つの世界

まずは左側のQRコードを読み込みます
まずは左側のQRコードを読み込みます

現在リニューアル工事中の「グレート・バリア・リーフ」水槽。その工事壁面は、国内初の水平リサイクル技術を使用した、エコマーク認証の再生ブルーシートで覆われています。そして、そこには4つの生き物のイラスト(ARマーカー)が。こちらをスマートフォンで読み込むと、バーチャルな海がのぞけるという仕掛けなのです。

ブルーシートがめくれていきます……
ブルーシートがめくれていきます……

バーチャル体験のやり方は簡単。まずは壁面の看板にあるQRコードをスマートフォンで読み込み、イベントページにアクセスします。

そして、ブルーシートに描かれた生き物のイラスト(ARマーカー)にスマートフォンをかざすと、画面上でブールーシートがめくれ、スマホの中に世界最大級のサンゴ礁「グレート・バリア・リーフ」の世界が広がります。

スマホの中に「グレート・バリア・リーフ」の海が!
スマホの中に「グレート・バリア・リーフ」の海が!

鮮やかなサンゴ礁を魚たちが泳ぐ光景や、ウツボがのぞく少し暗い岩礁など、生き物のイラスト(ARマーカー)ごとに、4つの世界を再現しています。

現地では、珍しさもあってか、みなさん立ち止まって熱心にスマホをかざして、ブルーシートの中をのぞいていました。4種類、全部見てみたくなる美しさです。

飼育員監修のリアルな生き物たち

動きがなめらかで、しかもリアルなんです
動きがなめらかで、しかもリアルなんです

画面に現れる生き物たちは、飼育員監修のもと、細部や動きにまでこだわっている本格派。すべてAR 技術で表現されているのですが、現地では「これは実際の映像を流してるんやろ?」と話す、カップルの姿も見られました。それほどリアルな見た目と動きなんです。

アオウミガメも登場(提供画像)
アオウミガメも登場(提供画像)

展示内容も、実際のグレート・バリア・リーフの生態をより細かく再現したものになっていて、スペースの問題でこの水槽での飼育がむずかしいという、アオウミガメの姿も見ることができます。

本物の海みたい
本物の海みたい

魚やサンゴ礁のCG、背景の海も平面ではなく、多層のレイヤーで配置しているため、まるで本物のような存在感。正面からは見つけられない生き物も、横に回り込めば発見できる仕掛けとなっているので、いろいろな場所からのぞいてみてくださいね。

リニューアル後も楽しみ

1990年から33年ものあいだ、私たちを楽しませてくれたグレート・バリア・リーフ水槽。リニューアル後は“サンゴの生命力”をテーマに、より自然に近いリアルな表現に挑戦します。

たとえば、死んだサンゴの上に新しいサンゴが育つ姿や、重みで折れたサンゴなど、華やかさだけでなく、生命のつながり・再生をより自然に近く、地球規模の環境保全についてのメッセージを伝える展示を目指しているそうです。

新しい展示も楽しみですが、工事中のいましか見られないリアルでバーチャルな生き物たちにも、ぜひ会いに来てくださいね。

取材協力:海遊館

スマホをかざすと中がのぞける!?
「 BLUE SEAT 」
【期間】2023年7月14日(金)~2024年9月(予定)
【場所】海遊館 4階
〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通1丁目1-10
【参加費】無料 ※別途、海遊館入館料が必要
公式ホームページ

パンダライター・イラストレーター(大阪市)

パンダ好きのライター。アドベンの明浜・優浜の名付け親。日本パンダ保護協会会員。パンダ団子を食べ、パンダのうんこの香りを嗅いだ人間です。撮影には一眼レフを使用。

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