【いわき市】湯本町のために、ゼロから復活させた昭和の銘菓「フラまん」。その味わいと心意気に感謝。
どうも、いわきのグルメを追い求める保険屋 SMILE AGAIN です。
3月も終わりなのに、このところなんか肌寒い日が続くいわき市。
この前までのポカポカ陽気がウソのように感じます。
ただ、もうすぐ4月。
4月と言えば入学・進学や新就職、新年度など、新たな幕開けに胸躍らせる節目のシーズン。
そんな時期にお届けしたいお店が、クラウドファンディングで新しい境地を切り開いた「菓匠 しら石」さん。
「菓匠 しら石」さんは常磐湯本町で三代続く老舗の和菓子屋さんです。
「菓匠 しら石」さんといえば、”将棋の天才”あの藤井 聡太 王将が、2021年10月にいわき市で「竜王戦七番勝負第3局」をおこなった際、2日目のおやつとして提供された「味噌まんじゅう」や「温泉まんじゅう」が有名でしょう。
そんな「菓匠 しら石」さんの三代目は、代々続く伝統の技はしっかり継承しつつも、新しいスタンダードを生み出すためのチャレンジには惜しみなく力を注ぎます。
それがクラウドファンディングで始めた「フラまん」復活プロジェクト。
「フラまん」とは、先代の店主ご夫妻が考案し常磐ハワイアンセンター(現 スパリゾート ハワイアンズ)などで販売していた「フラガールまんじゅう」、通称「フラまん」と呼ばれたお菓子のことです。
「フラまん」を製造していたのは昭和50年代。
湯本町が活気にあふれていた時代でもあります。
お店でも「味噌まんじゅう」や「温泉まんじゅう」が、お客さまのハートをしっかり掴んでいきました。
やがて「味噌まんじゅう」や「温泉まんじゅう」はお店の名物となり、旅館からのオーダーも伸びていきます。
日に日に増加する製造量。
その一方で「フラまん」には手が回らなくなり、製造はストップしてしまうことに。
その後もお店の客足は順調で、徐々にお客さまも増えていきます。
これまで東日本大震災など大きな出来事もありましたが、それも家族で乗り越えてきた半世紀あまり。
このまま順風満帆かと思われた矢先、今度は新型コロナがやってきました。
静まり返ってしまった湯本町。
ここ数年、なんとか新型コロナを乗り越えようとする商店の取り組みや、新しくお店を始める方も出てきたことで、ようやく湯本町にも明るい希望が少しずつ見え始めてきます。
そこに自分にも何かできないかと立ち上がったのが、生まれも育ちも湯本町の「菓匠 しら石」三代目である白石 晃さん。
イメージしたのは子供のころに見た、活気にあふれる昭和50年代。
そう、「フラまん」を作っていたころです。
湯本町の象徴を目指してクラウドファンディングで資金を募り、手探りでまったくゼロから取り組んだのが「フラまん」作りでした。
そして試行錯誤を重ねた末、見事に復活した「フラまん(160円)」がこちら。
ヤシの木が印象的な可愛らしいデザインです。
表面の皮はしっとりなめらか。
中はこんな感じ。
中の餡はガッツリ甘そうですが、これが不思議。
意外と甘さ控えめなのが特徴です。
しかも重くないソフトな味わい。
そしてクリーミー。
食べると分かりますが全体的に和菓子テイストでありながら、どこか洋菓子的なニュアンスをたっぷり含んでいます。
ですので、普通に「まんじゅう」という先入観で食べると、ちょっとうれしい不意打ちが待っているでしょう。
これは大人も子供も楽しめそうな「万人向き」の味わいですね。
町を盛り上げるために和菓子職人がゼロから作り上げた「フラまん」ですが、肩ひじ張らずに気軽に食べられる親しみやすさも十分感じられます。
お遣い物というチョイスもありますが、ぜひ一度ご自身でも味わってみてください。
きっと気に入っていただけますよ。
ちなみに「菓匠 しら石」さんは「黄色いカレーライス」でお馴染みの、お食事処「玉半」さんのすぐ隣です。
お食事処 「玉半」さんについてはこちら
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和菓子のお店 「菓匠 しら石」
住所:福島県いわき市常磐湯本町三函164
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
電話番号:0246-42-2711