国際クラフトコーラ連盟(FICA)副理事長の空水りょーすけと申します。こちらでは全国の様々なコーラを紹介していきたいと思います。今回は福岡県を営業基盤とするスーパーマーケット「ダイキョーバリュー」さんのクラフトコーラをご紹介致します。

　ダイキョーバリューは福岡県と長崎県に店舗を構えていますが、今回お伺いした弥永店が本店となります。お店の入口には巨大な布張りのトラス屋根があり、存在感抜群です。この場所で、朝市など様々なイベントが行われています。

　また、ダイキョーバリューは手作りの総菜が特に有名で、全国のスーパーやコンビニなどで販売される商品が審査対象となる「お弁当・惣菜大賞」では入賞・入選の常連。数多くのメディアにも取り上げられており、その実力は相当なものです。

　さて、お店に入ってすぐに目を見張るのが、南アジアの食料品が並ぶ棚です。スパイス類の品揃えにも驚かされますが、南アジアでよく食べられているダル（豆類）や、バスマティライス（細長いお米）の種類も豊富で、専門店さながらです。

　それもそのはず。この棚を担当されているのは、ネパール出身の社員「コイララさん」という方で、このお店のカリスマ店員として有名。また、毎週水曜日に店頭に並ぶ弁当「コイララカレー」は大人気で、すぐに売り切れてしまうのだとか。

　ダイキョーバリューには手作りの魅力的な商品が数多く存在しますが、なんとコーラも自社工房で手作り。スーパーのプライベートブランドとして「コーラ」を販売している時点で結構珍しいことですが、自社で手作りしてるのはここだけではないでしょうか？

　ダイキョーバリューのプライベートブランドから販売する『無添加クラフトコーラ』は、かつてはスタンドパウチにシロップを詰めて販売されていましたが、現在はシロップ瓶になっています。また、監修はスパイス&薬膳料理研究家の須賀野美奈子さんが行っています。

　無添加クラフトコーラには、レモンやきび糖をはじめ、オールスパイスやブラックペッパーなどの8種類のスパイスが使われています。飲み始めにレモンの苦味と酸味がガツンと来た後に、ほんの少し遅れて強めスパイス感が口の中に広がります。余韻にも長く心地よい柑橘の苦味が残り、全体的に目が冴えるような感覚を覚えます！

　もうひとつ、お店で見て気になった『あまざけ』もご紹介致します。勿論こちらもダイキョーバリューで手作りされています。"砂糖不使用"とラベルに書いてある通り、原材料も米麹とお米と食塩だけ。甘さや食感、麹の香りも濃厚で、 表現するなら「飲む元気」という言葉がぴったりかと思います！

　スーパーをはじめ小売店が展開するプライベートブランドのコーラといえば、「大手飲料会社のコーラに比べて安価で、品質も価格相応」というイメージがまだまだ支配的です。しかし実績に裏打ちされた食品への強い拘りを持つ、ダイキョーバリューの様なお店がクラフトコーラを作ることにより、そのイメージは確実に変化していくものと思われます。今後とも目が離せない貴重な銘柄です！

※営業時間及び定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前にはお店の公式HPやSNS等で御確認下さい。

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