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【スパイスカレー作り】カレーが酸っぱくなる理由と対応策

スパイスのともさんスパイス料理研究家

こんにちは!

スパイスのともさんです。

今回は、

『カレーが酸っぱくなる理由と対応策』

です。

「スパイスカレーをレシピ通りに作ったら、すごく酸っぱくなった」

という経験はありませんか?

それには、ちゃんと理由があります。

そして、その理由を知れば、酸っぱくないカレーが作れるようになります。

カレーが酸っぱくなる理由

酸味の素は、トマトです。

多くの方は、ホールトマトやカットトマトのトマト缶を使われていると思います。

実はそのトマト缶の中に、酸っぱくなる原因が潜んでいます。

トマト缶には、保存料として『クエン酸』が添加されているものが多いです。

この『クエン酸』がとにかく酸っぱいんです。

トマト自体にも、『クエン酸』が含まれていますが、トマト缶には、さらに別で『クエン酸』が添加されています。

この『クエン酸』をなんとかしないと、カレーは必ず酸っぱくなってしまいます。

『クエン酸』をやっつける方法

では、この『クエン酸』は、どうやってやっつければいいのでしょうか。

よく長時間加熱すればよい、というのを聞いたことがあります。

しかし、『クエン酸』は、175度以上の熱を加えないとなくなりません。

フライパンの中を175度まで上げると、恐らく別の材料が焦げてきます。別の食材が焦げないように気を使いながら、175度で加熱し続けるのは、かなり難しそうですね。

では、科学的なアプローチで考えてみましょう。

『クエン酸』は酸性なので、アルカリ性の食材を加えれば、中和されるはずです。

食用の重曹はアルカリ性です。これを適量加えればうまくいくのではないでしょうか。

でも実際加えてみると、食味が変わってトマトの良さが減退してしまいました。

あまりおすすめできません。

実は、こんな面倒なことをしなくても、カレーが酸っぱくならない方法があるんです!

「トマトピューレ」「トマトペースト」を使う

実は、トマトを煮詰めて作られた「トマトピューレ」や「トマトペースト」は、ほとんどのものに『クエン酸』が添加されていません。

だから、厄介な『クエン酸』と戦う必要は無いんです。

さらに、トマトを濃縮していますので、水分量が少なく、調理時間を短縮することができます。

さらにさらに、3倍とか6倍とか濃縮具合が記載されているものなら、どれぐらいの量を使えばいいか、わかりやすいんです。

こんないいところばかりの「トマトピューレ」と「トマトペースト」で、カレーを作れば、酸っぱくなることはありません!

是非お試しあれ!

スパイス料理研究家

元小学校の算数の先生のスパイス料理研究家です。スパイスカレーなどスパイス料理を中心に、様々な料理について、論理的なアプローチで美味しさを解明します。簡単にできるスパイス料理のレシピもどんどん紹介しています!

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