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【かつらぎ町】高野山へ続く道沿いにある茅葺き屋根のおむすび屋「むすび屋 弥右ヱ門」冬季も営業中

スピカJターンライター(かつらぎ町・紀美野町)

高野山麓周辺の店舗は冬季休業に入ることが多いですが、「むすび屋 弥右ヱ門」は営業しております。土日祝営業で地域行事などがあると、営業日時が変更になることがあるので、インスタグラム要チェックです。

かつらぎ町コミュニティバス上志賀で降りると、すぐ目の前に茅葺き屋根の建物が見えます。高野山へ続く国道480号線沿いにあり、県内外からの往来が多く、駐車スペースは余裕があります。

おむすび屋手前の建物は、和歌山大学未来学副専攻プログラムの一環として、学生が大工さんに教わりながら、農業用ガレージをリノベーションしました。ジブリの様な世界観、どんぐりをキーワードにしたいという想いから「ぐらーじゅ」と命名。フランス語のどんぐり(gland)とガレージ(garage)を掛け合わせたもの。

地域の高原野菜を用いたピザ焼き体験など、地域の魅力を知ることができるコミュニティスペースの役割を果たしています。

「ぐらーじゅ」の隣には、地域の人たちと学生が協働で作り上げたピザ窯「ぐらっこちゃん」もジブリの様な世界観を演出しています。

「むすび屋 弥右ヱ門」店主の松原 主明(マツバラ カズアキ)さん25歳。大学卒業後、大阪から、かつらぎ町志賀地区に移住し、活動を続けています。「今年のゴールデンウィークで2年になるおむすび屋。地域の人があったかいので、移住しやすかった」と話す。

おむすび屋は、志賀地区のお米、具材、建物に使われている茅や木材まで地元産にこだわってできています。谷口さんのししとう味噌むすび300縁に引かれたのですが、売り切れており、塩むすび200縁と、こんにゃくの唐揚げむすび300縁、具だくさん!ほっこり豚汁350縁を注文。

おむすびを結んでもらう間に、店内の屋根を眺めると、茅、木材、縄、照明、おむすび型の陽射しなどが店内に温かみを醸し出し、店内にいるというより、自然の調和の中にいるような気分になります。

注文時、何も言わなかったら、テイクアウト用が出てきました。温かい日だったので、先ほどのピザ釜「ぐらっこちゃん」の前のテーブルで頂くことにします。

まずは、豚汁から。豚肉、人参、大根、ごぼう、こんにゃく、油揚げと具だくさん。お汁を二口すすってから、塩むすびへ。ご飯の美味しさを味わうなら塩むすびで勝負!塩は控えめくらいで、適度な柔らかさにふっくらと結ばれていました。豚汁は塩味が効いているので、おむすびと食べると、丁度いいハーモニーを奏でます。

目の前の青空と里山の景色を見ながら食べたので、より美味しく感じられたかもしれません。

こんにゃくの唐揚げむすび300縁
こんにゃくの唐揚げむすび300縁

こんにゃくの唐揚げむすび300縁
こんにゃくの唐揚げむすび300縁

お待ちかねの、こんにゃく唐揚げ。こちらも、ご飯の塩味は控えめで、こんにゃくにしっかりと味付けがされています。私は豚汁とおむすび2個で腹9分くらいになったので、少食な方なら1個でも満足できるかもしれません。

ゲストハウス「志高庵」
ゲストハウス「志高庵」

お腹が満たされた後は、隣にある古民家の空き家をリノベーションしたゲストハウスを見学させてもらいました。志賀の「志」と高野山への道にあることから「高」を貰い、ゲストハウス「志高庵」と名付けられたそうです。

ゲストハウス「志高庵」玄関
ゲストハウス「志高庵」玄関

ゲストハウス「志高庵」リビング
ゲストハウス「志高庵」リビング

古民家らしさを残しつつ、現代的仕様も取り入れた快適な空間になっています。松原さんは、こちらの運営もされていて、地域での「なりわい」を創造し、志賀地区に定住されています。今後は、「空き家のリノベーションワークショップを地域内外の人とやっていきたい」と抱負を語ってくれました。

地域の魅力は地域の人だけでなく、地域外の人ともご縁がむすばれて作られていくということを体現している「むすび屋 弥右ヱ門」今回のご縁で志賀地区がますます魅力的に見えてきました。

【店舗情報】
名称:むすび屋 弥右ヱ門
住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町志賀233−2
アクセス:セブンイレブンかつらぎ町東渋田店から高野山方面へ車で約10分
営業時間: 土日祝8:00〜13:00
公式サイト:公式サイト

Jターンライター(かつらぎ町・紀美野町)

白浜町出身→東京→かつらぎ町へとJターン。地域の暮らしの面白さを発信していきます。食べる事、きれいなものを見る事が大好きです。

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