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片付かない人と片付く人の決定的な思考の違い

鈴木久美子片付け・収納専門家

片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は片付けや収納に悩む方のご自宅にご訪問し、サポートをしています。月間20回以上、ほとんど毎日のように、たくさんのご自宅を改善しています。今回は、片付けができない人と、片付けができる人の決定的な違いをご紹介していきます。

片付かないのは思考のせい

どうしても、家が片付かなくて困っている人は多いと思います。たいてい「おおざっぱな性格だから」とか「収納が少ないから」「子供が片づけないから」など、いろいろな理由をおっしゃっています。そして、みなさん口を揃えるように「どうにかして使わない物を収納してほしい」、とおっしゃいます。

この一文の中に、すでに片づかない原因が隠れているんです。今回は、収納技でも、収納グッズでも、家事のコツでもなく、思考の違いについてお話します。

1.使わない物があったら

使わない物ばかりをとっておくと片付かなくなる
使わない物ばかりをとっておくと片付かなくなる

まず何と言っても、一番大きな根本的な違いですが、家の中に使わない物があったらみなさんどうしますか?どこかにしまっておきますか?使わないなら手放しますか?この点が片付けが得意な人と片付けが苦手な人の大きな違いです。

片付かない人は、使わない物はしまっておこうとします。

片付く人は、使わない物は手放そうとします。

2.使う物をどこに置くか

使うからと出しっぱなしだと片付かない
使うからと出しっぱなしだと片付かない

次に毎日のように使う物についても考え方が違います。みなさんは毎日使う物の置き場所は決まっていますか?よく使う物だからと、ダイニングテーブルの上に、リモコン、携帯、文房具、爪切りに、サプリ、読みかけの雑誌、なんでもかんでも置きっぱなしにしていませんか?本来、よく使う物にこそ定位置が必要なのです。

片付かない人は、使う物はとりあえず、どこかに置いておきます。

片付く人は、使う物は定位置をしっかり決めて収納します。

3.買い物の傾向について

片付く人と片付かない人は、買い物の仕方が全く違います。みなさんはどんな時に『買いたい!』と思いますか?例えば、洋服を買うとき、安くなってると、つい買いたくなってしまう人はいませんか?高くても自分にとって必要な物を選べるようになると、自然と物も厳選されてくるだけでなく、物を大切に扱えるようになってきます。

片付かない人は、安いから、お得だから、とりあえず、で買う事が多いです。

片付く人は、必要だから、高くてもどうしても欲しいから、買う事が多いです。

洋服以外の物でも同じです。日常必要な洗剤や消耗品など、まとめ買いもある程度必要かと思いますが、安いからとまとめ買いし、どれだけ持っているかも把握できなくなり、またさらに購入し、在庫がどんどん増えていき、さらには古い洗剤に興味がなくなり、また新しく出た違う洗剤を買ったりしていませんか?とりあえず、で購入するのは本当に危険です!!

客観的に見れると片付くようになる

今回は、片付かない人と、片付く人の決定的な違いについてざっくりとお話ししました。

それぞれみなさん、自分が当たり前、と思っているので、それが客観的にみてどうなのか気が付いていない事が多いのです。使いもしない洗剤や、期限の切れた食材や、タグ付きの10年前の衣類を詰め込んで、詰め込んで、詰め込んで、それでも収納を増やしてしまいこもうとしている人はいませんか?

冷静に客観的に考えるとおかしいな?と思いませんか。

私が担当させていただいているお客様も、最初は、どうにか収納スペースを増やせないか、もっとどうにか物を詰めこむことはできないかと、おっしゃっていますが、徐々に考え方が変わってきて、片付く人になってくるんです。

片付け・収納専門家

整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリストの資格を保有し、片付け・収納の専門家として活動中。個人宅の片付け、収納のサポートを中心に、講座、記事執筆、Instagram、YouTubeなどで暮らしに役立つ情報を発信している。TV(NHKニュース7、ZIP、ラヴィット、ズームインサタデーなど)メディア出演多数。整理収納アドバイザー2級認定講師として整理収納アドバイザーの育成もしている。

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