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そのふるさと納税ちょっと待った!!整理収納のプロが教える困った返礼品

鈴木久美子片付け・収納専門家

片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は、今まで700件以上のご自宅へ整理収納サポートを行っています。そんな中、かなりの確率で遭遇するのは、ふるさと納税の返礼品の数々です。このふるさと納税の返礼品は、私達のような片付けの専門家からすると、かなりの厄介ものなのです。

今回は、どんなモノが困ってしまうのかをご紹介しますので、皆さんも、ふるさと納税の返礼品を選ぶ前に一度よく検討してみて下さいね。

トイレットペーパー

一番困るのはトイレットペーパー。実際はこの画像の何倍も多いです。
一番困るのはトイレットペーパー。実際はこの画像の何倍も多いです。

「もう、やめて!!!」と言いたいくらいのトイレットペーパーの量。私のお客様でもトイレットペーパーを選ばれた方がたくさんいらっしゃいます。富裕層の皆さんは、ご自宅にトイレが2か所以上ある事も多いのですが、1か所のトイレはトイレットペーパーでギュウギュウ詰めになってしまう事も。トイレが2か所あって置き場があればまだ良いのですが、収納スペースがなく、クローゼットがトイレットペーパーだらけ。寝室の端にトイレットペーパーが山積み…、なんてこともよくあります。いずれ使う物ですので、処分する訳にもいかず、だれかにお譲りできるものでもなく、1年間かけて消費していくのを待つのみ。トイレットペーパーはかなりかさばるので要注意ですよ!

ティッシュペーパー

返礼品では約60箱が一度に届くことが多いようです。
返礼品では約60箱が一度に届くことが多いようです。

トイレットペーパーと全く同じパターンです。だいたいトイレットペーパーを注文される方は、ティッシュペーパーも頼む傾向にあります。日常の必需品である事は間違いないですが、それ、どこに置きますか?スペースはありますか?

そして、大量にストックしているにも関わらず、近くスーパーで特売をしていたら、またさらに買ってしまう方が多いんです。

ラップ

トイレットペーパーに懲りた方が次はラップを選ぶ傾向高し
トイレットペーパーに懲りた方が次はラップを選ぶ傾向高し

ラップもふるさと納税の返礼品にあるようで、かなりたくさんの方が利用されています。腐るモノでもないですし、トイレットペーパーよりはまだかさばらないし‥、と選ばれることが多いラップ。とはいえ、キッチンには何十本も置くスペースもありません。納戸がある方はいいですが、納戸がない方は、クローゼットの奥に詰め込んだり、なんでここにラップを収納するの?という場所に入れ込むしかなくなってきます。いつか使うからと大量にストックするのは暮らしを圧迫してしまいます。

野菜やフルーツなど生もの

せっかくの食べ物を無駄にしないで!
せっかくの食べ物を無駄にしないで!

産地直送の野菜や生ものは非常に魅力的ですよね。ふるさと納税らしい返礼品でもあります。ただ、どれだけの物をどこに保管するのかをしっかりと決めてから注文しないと、玄関や廊下にいつも段ボールが山積みになってしまいます。さらに、使い切れれば良いのですが、かなりの確率で皆さん腐らせてしまっています。すぐに食べきれない物は、ご友人などとシェアするなどをしないと食べ物を無駄にしてしまいます。(ですが、なぜか片付けが苦手なタイプの方は、人に物をお譲りする事をされない方が多く、結局無駄にしてしまう事が多いんです。)

今回は、お客様の家でよく遭遇する、困ってしまうふるさと納税の返礼品についてご紹介しました。

返礼品に限ったことではないのですが、人にはお得、とか、損したくない、という気持ちが働くと、必要かどうかに関わらず物を溜め込んでしまう傾向にあります。

ふるさと納税で、税金が減るし、品物がもらえるのは、非常にお得ですが、その後に、あなたのご自宅が物置のような状態になってしまうかもしれない、という事をしっかりと考えて下さいね。

いつも物の多いご自宅にご訪問して感じてしまうのは、物が多いからといって豊かではないという事です。物はないと不便ですが、多すぎると人の暮らしまで被害を与えてくる、なかなか厄介な相手なんです。

片付け・収納専門家

整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリストの資格を保有し、片付け・収納の専門家として活動中。個人宅の片付け、収納のサポートを中心に、講座、記事執筆、Instagram、YouTubeなどで暮らしに役立つ情報を発信している。TV(NHKニュース7、ZIP、ラヴィット、ズームインサタデーなど)メディア出演多数。整理収納アドバイザー2級認定講師として整理収納アドバイザーの育成もしている。

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