【東京都中央区】かつて築地にはレンガ造りの洋館が並んでいた!中央区トリビアその2
築地の聖路加国際病院裏手、明石小学校のある通りは「居留地中央通り」と名付けられています。ここには、1868年明治政府が開設した「築地居留地」という、治外法権のある外国人居留地があったからです。
かつては、レンガ造りの洋館が立ち並んでいたという、居留地中央通り。残念ながら、1923年の関東大震災で崩壊してしまったため、現在は1軒も残っていません。唯一の名残が、このガス街灯とレンガの壁の1部です。
ガス街灯は、明石小学校の角に説明版と共に設置されています。
大きな港がある横浜や神戸の外国人居留地に住んでいたのは主に商人でしたが、築地居留地には各国の公使館が作られたため、住民の多くは宣教師、教育者、医者などの知識人だったそうです。そのため、この地は立教学院、明治学院大学、青山学院など、多くのキリスト教系学校の発祥地にもなっています。明石町界隈には記念碑が点在しています。筆者の母校のものもあります。
現在の築地は、魚市場のイメージが強いかと思います。築地に洋館があった頃、魚市場は築地ではなく日本橋にありました。日本橋の魚市場も、築地の洋館同様に関東大震災で壊滅してしまい、その後築地に移ってきたという歴史があります。
築地場外市場は、観光地としても魅力的ですが、市場以外の築地もぜひ散策してみてください。明石町の、落ち着いた雰囲気が筆者は好きです。まもなく、都内の私立小学校はお受験シーズン。志望校の合格祈願に、発祥の地を訪ねてみるのもいいかもしれません。
参考記事
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【築地外国人居留地跡】
住所:東京都中央区明石町1-15 明石小学校