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【京都文化博物館】幕末・新選組の正体が明らかに?『新選組展2022 ー史料から辿る足跡』の見所

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。

今回は京都文化博物館で11月27日(日)まで開催している『新選組展2022 ー史料から辿る足跡』について、その感想を体験レポとして紹介しましょう。

もし幕末に関心のあるなら、絶対に行った方が良いですよ。

ところで、新選組って、どんな印象を持っていますか?

ドラマやアニメの影響もあって「土方歳三はイケメンで…」「格好いい」など、今でこそファンも多く見かけますが、数年前までは全く違ったようです。

新選組は明治維新の敗者ということもあり…

悪役として描かれることが多く、京都の治安維持として倒幕派の志士を取り締まった行為は単なる ”人斬り” として強調されることが多かったのだとか。

時代背景から考えると、手荒なことも多かったでしょうが、幕府に雇われた剣術集団といったイメージは今も残っていますね。

ところが、2004年のNHK大河ドラマの放送以降…

調査や研究が進み、新たな資料の発掘、史実の掘り起こしから、単なる剣術集団ではなく、政治集団であったことが明らかになってきたという。

今回の『新選組展2022 ー史料から辿る足跡』では、展示されている資料(近藤勇の直筆書簡など)から、その様子が見てとれる点が大きな見どころとなります。

その前に…

やはり注目は名刀の展示です。

近藤勇が日野の井上松五郎(新選組六番隊組長・井上源三郎の兄)に贈った「銘 大和守源秀国」、土方歳三が佐藤源之助に贈った「銘 越前康継」といった名刀。

そして、土方歳三の愛刀「銘 和泉守兼定」の姿も。

近づいて見ると「慶応三年二月」の銘がハッキリ分かります。この慶応とは、江戸時代の1865年から1868年までの元号のこと。そして次元号は明治になります。

土方歳三が箱館で戦死するのは1869年(明治2年5月)。つまり、この刀を土方が身につけていたのは僅かな期間だった事が分かります。

しかし、遺品として子孫に届けられた際は、実戦で用いられた使用痕が確認されたという。

他にも、近藤勇所用の鎖帷子。

土方歳三所用の鎖帷子と籠手も目を引きます。

近藤勇所用の鉄扇には「勢欲飛(勢い飛ばんと欲す)」とあり、皇闕衛士近藤書と銘記されているのが分かります。

これは京都における近藤勇の自負や覚悟を示していると考えられているのだとか。

そして特に注目したいのは…

近藤勇の書簡の数々、驚かされるのは字の美しさとその内容です。これらの書簡を見ていると、新選組が単なる剣術集団では無かったことが分かります。

例えば、近藤勇筆「志大略相認書」は近藤勇の政治思想や力量が記された最初の史料とされている貴重な展示物の一つ。

ここでは松平容保の預かりとなって京都に残留することになった経緯や ”将軍が天皇に攘夷を約束し、将軍を中心とした攘夷戦争に自身も従軍する” といった近藤の上京目的などが記されています。

数ある展示の中でも、最も衝撃的なのが…

近藤勇が斬首された時の様子を記したもの。画像左から「近藤勇処刑瓦版」、その瓦版を書き留めた「説夢録」、そして土佐紙に墨だけで表された「近藤勇首級図」です。

ここでは、さらし首となった近藤の表情に注目しましょう。

「瓦版」では近藤を貶めるためか情けない表情で描かれていますが、「説夢録」では凛々しい顔つきに改められているのが分かります。

そして「近藤勇首級図」では、目をそむけたくなるほど生々しい…。

慶応4年4月25日、近藤は江戸・板橋で斬首され、首は京都の三条河原にさらされました。首は台に釘で打ち付けられていたようです。

そして、近藤勇の死後、土方歳三は再編された新選組を率いて戊辰戦争を戦います。その時の切迫した様子が「土方歳三書簡」に見られます。

これは母成峠が破られた夜に土方が会津藩の陣将(内藤介右衛門と小原宇右衛門)に宛てた書簡。現在確認されている中で、これが土方歳三の最後の書簡とされています。

幕末から明治維新へ。この激動の時代には様々なドラマがありました。それらは映画やドラマ、小説やアニメなど様々な描写がありますが、その実態はいかに?

この『新選組展2022 ー史料から辿る足跡』では、最新の調査で明らかになった新知見を生かし、史実としての新選組の姿が見られます。

きっと、新選組の印象がガラリと変わり、グッと近い存在に感じられるはず。

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「新選組展2022 ー史料から辿る足跡」
会場:京都文化博物館4・3階展示室
住所:京都市中京区三条高倉
電話番号:075-222-0888(代表)
会期:2022年10月1日(土)~11月27日(日)
開室時間:10:00~18:00(金曜:10:00〜19:30)
※入場は閉室の30分前まで
休 館 日:月曜
入 場 料:一般1,500円、大高生1,000円、中小生500円
公式ホームページ(外部リンク)
地図(外部リンク)
取材協力:京都文化博物館

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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