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【泉佐野市】駄菓子、遊具、爬虫類も? こんな店見たことない オトナも子どもも楽しめる「夢の駄菓子屋」

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉南市・泉佐野市)

前回の「さの町場迷路地マップ」の記事の中で、アフリカ人が描いた「おしゃれな壁アート」をご紹介しましたが、その向かいにも、負けず劣らず異彩を放つ建物を発見し、好奇心の赴くままに突撃取材をしましたのでお伝えします。

取材中に突撃取材とは…なかなかハードな一日でした。

「おしゃれな壁アート」の向かいに、ひときわ異彩を放つ建物が…。

「まーちゃん&ベイビー」おかし天国? どうやら、ここは駄菓子屋さんのようです! なんか、ちょっとほっこり 笑。

場所は、りんくう北駐車場(無料)から5分ほど歩いたところにあり、店の並びにも7台停められる駐車場があります。

オープン直後で、まだ準備中にもかかわらず、取材をご快諾いただきお邪魔することに。

「失礼しま~す」。なんだか、お友達の家に遊びに来たような気分です♪

え? 保育園? レジャー施設? 「店内」というより、「遊び場」のような雰囲気の店内…?

「ここは、駄菓子屋です」というから驚きです。

広さ明るさポップな内装(壁いっぱいのイラスト)駄菓子の品揃え謎の階段(2か所)? どれをとっても子どもたちにとって “夢のような場所”であることは間違いありません。壁のイラストは、すべてスタッフの方の手描きなのだそう。

インスタ映えしそうなポップなイラストが描かれた壁の前には、自由に使える「歩行器」が。

店内見渡す限り、駄菓子駄菓子駄菓子。ものすごい量の駄菓子が陳列されていて種類も豊富です。本当、ここは“おかし天国”です。

子どもは、うんちが好き♪
子どもは、うんちが好き♪

10円の駄菓子もいっぱい!
10円の駄菓子もいっぱい!

なにこれ? フルーツや哺乳瓶、地球柄? あまり見かけたことがない駄菓子も。(1コ 50円) 「キャベツ太郎」は、安定のおいしさですよね。

「シガレット」懐かし~(1コ 30円)
「シガレット」懐かし~(1コ 30円)

おさかなさんのゼリー菓子、かわいい~!(1コ 50円)
おさかなさんのゼリー菓子、かわいい~!(1コ 50円)

レトロなパッケージが愛らしい「トンガリ菓子」(1コ 40円)
レトロなパッケージが愛らしい「トンガリ菓子」(1コ 40円)

あの「OREO」?
あの「OREO」?

わ!  こんなかわいい個包装の「OREO」があるんですね。これは、オトナのおやつにいいかも?!

「フライドポテト」100円「ハッシュドポテト」50円「コロッケ」50円

「かき氷」90円~「駄菓子屋」以上「食事処未満」じゃあありませんか~。

小腹も満たしてくれる「駄菓子屋」のようですよ。

は~楽しい♪

「ジュース」1本 90円 
「ジュース」1本 90円 

なんだか色々安いです!

そして気になっていた「謎の階段①」を上ってみます。

休憩スペースも発見!
休憩スペースも発見!

こんなところにも可愛らしいイラストが
こんなところにも可愛らしいイラストが

「静(しず)かに 騒(さわ)がないでね 僕達(ぼくたち)ビックリするので」…

僕達(ぼくたち)?! だれ?

え…? 

風神、カメ吉?

イモリFamily…?

ここは「爬虫類ちゃん」の部屋となっています!

あえて一瞬で仲間になれるように“ちゃんづけ”してみました。

わ、めっちゃ見てるやん…。こんにちは…。

わたしを見つめているこの子は、「イグちゃん 6才」(グリーンイグアナ)だそうです。

不思議..名前や年齢を知ると距離感が縮まるのは人間と同じですね 笑。

大切に育てられている様子が伝わり、なんだかほっこりしました。

店長の中尾 きよみさんにお話を伺ったところ、「爬虫類」は、中尾さんの趣味なのだそう。「『爬虫類』が好きな人、多いんですよ~」と中尾さん。

そういえばわたしの兄も、小学生の頃、よく蛇を首に巻き付けて帰ってきていたな~(衝撃的な光景)。母に激怒されていましたけど 笑。

これだけ多くの爬虫類が観察できるスポット(それも駄菓子屋)は、この辺では珍しいかもしれません。

次は、「謎の階段②」を上がってみます。

昔ながらの「駄菓子屋」は、“こぢんまりした古びた店”に不正を許さない無口で厳しいおじちゃん、おばちゃんがいる、こんなイメージでしょうか。

部屋がいくつもある「駄菓子屋」なんて見たことがありません。

扉がありますよ?
扉がありますよ?

わ…すごい! 「謎の階段②」を上った先には、広々としたプレイルームがありました。ここは、「夢の駄菓子屋」です。

子どもたちが小さい頃に、こんな「居場所」があったら楽しかっただろうな~と、この光景にちょっと感動しています。わたしは、まだこの時「まーちゃん&ベイビー」をはじめた経緯などは聞いていませんが、そこはわたしも子育て経験者。聞かずとも伝わる思いをひしひしと感じ、胸が熱くなりました。

なんて、ここは温かい場所なのだろうと感じます。愛にあふれています。

きっと、この場所をはじめて知る多くの子育て経験者が、わたしと同じ思いを抱くのではないでしょうか。

おかあさんが、ゆっくりくつろげるスペースも
おかあさんが、ゆっくりくつろげるスペースも

おもちゃや本もいっぱい!
おもちゃや本もいっぱい!

昔ながらの…のイメージを覆す、パワフルでおちゃめな店長 中尾 きよみさん(写真 右)。

なんと、左に写っているのは娘さんで、真ん中の可愛いあかちゃんはお孫さん!

「幼い頃、お小遣いをにぎりしめて通った『駄菓子屋』が忘れられなくて…。もともとハンドメイドのお店を経営していたのですが、子どもによろこんでもらえるお店にしたくて3年前にオープンしました」と中尾さん。学童をやらないか?と声をかけられたこともあったそうですが、強制的に通わないといけない場所ではなく、子どもとおかあさんが“自由に通える「居場所」”を作ってあげたかった、と優しい目で語ります。

「駄菓子はすべて消費税をいただいていません。ほかのお店より安い、とよろこんでいただいているんですよ」。

近所の子どもたちの「待ち合わせ場所」「宿題をする場所」にもなっているという「まーちゃん&ベイビー」。子育てに悩むおかあさんが相談に来ることも

「おかしを買わなくてもいいよ」と中尾さんは優しく微笑みます。

取材中、外からご近所の方の声が…。

「置いてある遊具使ってもいい?」(ご近所の方)

「どうぞ~、自由に使って~」(中尾さん)

店前に置いてあるお店の遊具は、ご近所の方も使用OKという懐の大きさ。(ひと言お声掛けを)

「とにかく子どもによろこんでもらいたい」と中尾さん。

ご自身も5人の子を持ち、週末は高校生の娘さんもお手伝いに来てくれるそうです。

家族ぐるみでご近所の子どもたちと関わり、子育てママの“あったらいいな”をカタチにしたお店「まーちゃん&ベイビー」。地域でも、守り、育てたいお店だと感じました。

梅雨があけると「夏休み」まであっという間。こんな素敵なお店があれば、おかあさんの悩みの種も少しは減るかもしれませんね。

駄菓子はこのカゴに入れてね~
駄菓子はこのカゴに入れてね~

ぼくも遊んでいるよ~
ぼくも遊んでいるよ~

【基本情報】
店名:「まーちゃん&ベイビー」
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉佐野市本町15-23
Tel:090-3942-4455
営業時間:11:00~17:30
定休日:火曜・木曜・日曜・祝日
駐車場:あり(7台)
取材協力 「まーちゃん&ベイビー」店長 中尾 きよみ様
*記事内容は取材当時のものです。

ライター(泉南市・泉佐野市)

なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちの町のちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。皆様の日常がもっともっと楽しくなりますように。

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