今日は、「生成AI」をアート制作に取り入れてみたらこんなに面白い作品ができました！という、とてもPOPでみんながアートしたくなる展覧会をご紹介します。

6月3日よりビエント アーツ ギャラリーで開催されている展覧会では、作家・森 健太郎さんが 初の試みとして「画像やテキストを出力することができる 生成AI」と一緒に制作した作品も展示されています。

今あるものを組み合わせるだけで新しい視点が生まれたら 超おもしろい！

森 健太郎さんは、今回の展覧会では「なるべく簡単で なるべく誰にでもできるようなことで、アートってこれでもいいんだよ！と伝えたい」という思いで作品を制作・展示しています。

誰でも入手可能な既製品を使って作る「レディーメイド / Ready Made」という手法で制作しているので、今回の展示作品の材料は IKEAやダイソーで購入したものがほとんどだそうです。
私たちにもアートを作れそうですね♪
理科や社会の要素も含む展示となっているので、お子さまの夏休みの自由研究作品のヒントにもなると思いますよ！

「Lemon, Candy, Motorcycle, Battery」

こちらが、会場の真ん中にどーん！と設置されている「レモン電池バイク」です！
画像生成AI Midjourney /ミッドジャーニーとChatGPTを使い、「Lemon, Candy, Motorcycle, Battery」などのキーワードで出来上がった画像（バイクの向こう側）をヒントに制作されました。

森 健太郎さんは「AIが作成した画像に忠実に制作するのは、違う。何かを取り逃す感じがします」と言います。
AIの作成画像をヒントに自分自身の想像力や思いを加えて作品を完成させました。

こちらのモンキーバイクは、森さんの愛車だったそうです。
黄色に光るエンジン部分をよく見ると、IKEAのカゴの中にダイソーのインテリア雑貨のレモンがぎっしり詰まっていて、レモン電池バッテリーを表現しています。

「レモン電池」は、展覧会のテーマでもあります。

私たちの見る夢は、レモンのエネルギーで満ちています

日本には54基の原子力発電所があり、福島第一原子力発電所の事故から12年以上が経緯した現在、10基が稼働しているそうです。

テーブルに一列に並んだ10個のレモンは、現在稼働している10基の原子力発電所を表しています。

爽やかなレモンから生まれた電気と 原子力発電で作られた電気。何が生み出したかで「電気」の印象は違いますか？

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こちらもAIが作成した画像です。
レモン電池で原子力発電所1基と同じ量の電力を発生させるには、約5兆個のレモンが必要なんだそうです。

福島の原発がレモン電池発電所に生まれ変わった風景をAIが描いているのでしょうか。考えさせられますね。

展覧会ではレモンキャンディーをひとつ手渡されます。
レモンキャンディーを舐めながら音楽の流れるギャラリーで作品をゆっくりとお楽しみください。

展覧会「Lemon, Candy, Motorcycle, Battery」まとめ

「世の中に今あるもの 普通にあるものを組み合わせて新しいものを作ろうとする時に、次の可能性が広がります」
「アートがもっと身近になって、自分の考えをクリエイティブな形で表現する方法をみんなが知っていたら、もっと優しい社会になるんじゃないかと思います」
森 健太郎さんは、そうお話ししてくださいました。

みんなでアートしましょう！

↓ ダイソーで買って来た商品で作ったというインテリアアート。私も真似して作ってみたいと思います♪ 　

森 健太郎さんの在廊予定は、土・日曜です。気軽に質問してみてくださいね。

※作家在廊日は、開催日の当日 ビエントアーツギャラリー 公式Instagram ストーリーで確認できます

森 健太郎さん　公式HP