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【ランニングのどこが楽しいの?】ランニングを続けられる人、続けられない人の違い

たくや/ランナー医師、ランナー、ランニングコーチ

読んで頂いてありがとうございます!
たくや/ランナーです。都内で医師&ランニングコーチをしています。

今回は、走るのを続けられる人の特徴に違いついてまとめます。

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はじめに

運動不足解消のためにランニングを始めても、どうしても続けられない方が多くいます。

「走ろうと思ったけど、朝起きられなかった」とか、「走ったけど疲れちゃって、すぐ帰ってきちゃった」とか、なかなか思うように走れない方がたくさんいます。

その一方で続けられるランナーもいる

その一方で、毎日や定期的に5年や10年も走り続けているランナーも多くいます。
その違いはどこから来るのでしょうか。

続けられるランナーの特徴をもとに考えてみましょう。

続けられるランナー①習慣化

ランニングが習慣化しているランナーは続けられます。
特に朝のランニングは面倒臭くても爽快感があります。入浴や歯磨きと同じように、それ自体は面倒臭くても、ランニング後に気持ちが良いから・生活が活動的になるから続けられるというランナーは多くいます。

こういうランナーは、比較的走る頻度が少なくて走行距離が短い(10km未満が多い)。そして高学歴で年収が高いなんていうデータもあります。

続けられるランナー②仲間と走る

自分一人では続けられなくても、仲間と一緒なら続けられるランナーも多くいます。
職場の仲間やクラブに入ったり、SNSで繋がったランナーと一緒に走ることで、楽しんで励ましあいながら続けているランナーも多くいます。

仲間と走れなくてもSNSで「いいね」をもらえるだけで、走る頻度や量が増えるとの報告もあります。

続けられるランナー③目標をもって走る

高い目標をもって走るランナーも続けられる方が多いようです。
「フルマラソンで4時間を切る!」とか、「年齢別のマラソンランキングでランクインする!」など、明確な目標をもつと続けられるようです。
速くなるために追い込んで走るのは辛いけど、練習をやり切った爽快感が走る魅力になります。

ちなみに「体重60kgを切る!」とか「血糖値を110mg/dl以下にする!」などというのも大きな目標にはなりますが、それはランニングより食事の方が大切になります。それだけで続けられる方は少ない印象です。

まとめ

ランニングは手軽に始められますが、継続するのは大変です。
ですが習慣化すると、走ることが楽しくなったり、一日が活動的になります。
仲間を持つと、走ることやコミュニケーションが楽しくなります。
目標を持つと、走ったあとに爽快感や充実感が得られます。

一人で頑張り続けているランナーの多くは5年10年と続けているランナーです。そこまで続ける自信がない人は、周囲にランニング仲間を見つけたり、SNSのコミュニティに参加してみて下さい。
きっとランニングを継続できて、身体や生活が変わってきます。


以上、最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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<参考文献>
・スポーツクラブやランニングコミュニティは、ランニングの動機付けや頻度を向上させた。
Franken R et al. Running Together: How Sports Partners Keep You Running. Front Sports Act Living. 2022(Pubmed
・ソーシャルネットワークの「いいね」の数は、ランニングの頻度と量にプラスに影響する。
Rob Franken et al. Kudos make you run! How runners influence each other on the online social network Strava. Social Networks,Volume 72.2023.151-164.(Science direct
・都会のランナーのスポーツ習慣~一人でランニングを楽しむランナーの特徴
Parra-Camacho D et al. Sporting Habits of Urban Runners: Classification According to Their Motivation. Int J Environ Res Public Health. 8;16(24). 2019.(Pubmed

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たくや/ランナーについて
中学・高校・大学と陸上競技部で、そして卒業後もランニングを続けています。フルマラソンのベストは2時間50分。
今は都内の病院で勤務をしつつ、ランステでコーチをしています(日比谷ライドのコーチ紹介)。
発信はおもにNOTEでしています(ビアランニングドクターのNOTE

医師、ランナー、ランニングコーチ

41歳まで某大学病院の消化器肝臓内科で勤務、現在は都内の一般病院で内科医をしています。また、中学でランニングを始めて走歴は約40年、その経験を活かしてランニングステーションでコーチもしています。総合内科専門医・消化器病専門医・肝臓専門医・抗加齢医学会専門医、JMJA公認ランニングドクター他、資格は多数。フルマラソンの完走は67回でベストタイムは2時間50分31秒(2019湘南)。ランナーからよく聞かれることやランナーに伝えたい事を、科学的なエビデンスと経験をもとに記事を書いています。

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