今も美しい日本の原風景が残る高野倉。

鳩山町民なら誰も気にも留めない、いつものありふれた風景。しかし最近、近隣の市町村のかたに「あの辺り本当に緑が綺麗だよね。今の時期なんて最高だよ。いいところだよねぇ〜」なんて、改めて言っていただけることが増えました。

『高野倉ふれあい自然公園』のアジサイがそろそろ見頃を迎えると伺ったので、上熊井のバス停から高野倉を散歩してきました。

鳩山町町営路線バス・上熊井のバス停。バスの本数が少ないので、必ず帰りのバスの時間を調べてから出発しましょう。

バスを降りた瞬間から、一面に広がる緑！緑！緑！

バスで来た道を泉井方面に少し戻り、左に曲って百地蔵通りへ。あとは公園の入り口までまっすぐです。道中、お店がないので水分は忘れずに持参しましょう。

気づけば深呼吸をしていた気持ちよさ。草や土の香りに、日頃のストレスや張り詰めていた気持ちがほぐれます。さらに小鳥のさえずりや、虫の鳴き声、小川のせせらぎ、カエルの鳴き声・・・自然が織りなす素敵なBGMに包まれてリラックス。おひとりでも、ぜひイヤホンははずして歩きましょう。

公園の看板が見えて来ました。上熊井のバス停からはここまで鼻歌交じりにゆっくり歩いても約20〜25分。

駐車場入口にある園内の案内図。この看板と駐車場を起点に２本道が出ていて、右の道に行くと八幡神社とイチイガシ（イチイガシは駐車場から見えるので迷いません）。駐車場の奥の道を進むと、阿弥陀堂とアジサイの咲いているエリアがあります。

駐車場は10台分ほど。トイレと東屋もあります。

駐車場から右に行くと大〜きな木。町指定天然記念物のイチイガシの大木です。地面ギリギリから撮っても写真に収まりきらないほどの大きさ。迫力があります。

イチイガシの左手の階段を上るとひっそりと八幡神社があります。

参拝後、駐車場まで戻る途中に谷津田が見えます。

次はアジサイを見に、駐車場奥から出ている細い小道と階段で阿弥陀堂へ。

阿弥陀堂から八十八ヶ所石塔が公園入口まで続いています。この地域からは遠くて四国八十八ヶ所めぐりが難しかった時代に建てられたものだそうです。

八十八ヶ所石塔に沿って小道を進むと阿弥陀堂。

阿弥陀堂の手前のお地蔵様の右から出ている細い坂道をさらに進むとアジサイが咲くエリアに。

道が細く、舗装されていないので足元にはくれぐれもお気をつけください。雨の翌日は足元もぬかるんでいて滑りやすいです。坂道が急な場所もあります。

6月9日現在、アジサイは咲き始め。見頃は今週末〜来週頃でしょうか。

アジサイの群生地ではいくつか道が分岐しているので、いろんな角度から写真撮影を楽しめます。他に見物されている方はいらっしゃらず、のんびり写真撮影をすることができました。アジサイの群生地で人が少なくゆったりと写真撮影を楽しめる場所はなかなかないので、穴場と言えるのではないでしょうか。

散策後は、持って来たお弁当を東屋で広げて休憩するもよし、公園を出て百地蔵通りを2、3分奥に進むと話題のパン屋さん『そのつもり』さんもありますよ。※営業日が限られているのであらかじめ確認ください

上熊井のバス停までは、また来た道を戻ります。公園を散策してバス停にまた戻るまでの総所要時間は、写真を撮りながらのんびり歩いても70〜90分ほど。美しい風景を眺めながら歩けば、あっという間です。

道端の草花を見ているだけでも癒されます。

この高野倉散歩を通して歩いている人を1人しかお見かけせず、静かに過ごすにはもってこいのエリア。『高野倉ふれあい自然公園』に直接車で行くのもいいですが、今回のように上熊井のバス停からの風景を眺めながらの散歩がおすすめです。梅雨の晴れ間に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【6月20日追記】アジサイが満開を迎えましたよ！