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バス転換か 千葉県久留里線の末端区間はどう行くの?

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

関東圏のエモ静ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!(記事一覧twitterInstagram)です。

末端区間(久留里駅~上総亀山駅)では100円稼ぐのに1万5546円(2019年度、JR東日本)もかかることが話題となっていた、千葉県のJR久留里線。JRがバス転換など鉄道以外の交通手段を視野に入れ、自治体との協議を検討していることが分かりました。(Yahoo!ニュース

災害被災がない営業路線が廃止になるとすると、JR東日本では初のケースとなります。

久留里線の旅は、千葉県の木更津駅からスタートします。木更津は、海運で江戸と結びつき、江戸時代には、房総半島の生活や文化の中心地でした。いまでも、人口は10万人を超えます。

ブラタモリ木更津編(とらべるじゃーな!)で紹介されました。

ローカル線とは言え、JR東日本ですので、新しい車両に統一されています。

昼間の時間帯のせいか、1両編成がやって来ました。久留里線の木更津~久留里の区間は、田園地帯を走りますが、それなりに人口が多く、朝や夕方以降の列車は混んでいます。

車窓から見える道の駅「うまくたの里」は、千葉の名産品がかなり揃い、ランチが人気で、行列ができるほどです(Yahoo!地図)。下郡駅から徒歩すぐですので、帰りに寄ってみるのもおすすめです。

久留里駅に到着。道の駅・うまくたの里がある下郡駅と並び、ぜひ途中下車したい駅です。

久留里線は、実はこの久留里駅を境に、全く別の顔を見せます。木更津~久留里駅のあいだは、1時間に1本程度の運行。しかし、久留里駅~上総亀山駅は、朝8時台の列車を逃すと14時ごろまで便がない、末端の超閑散区間! この9.6キロの区間が、廃止の候補です。

(※列車の時刻は、2023年3月18日のダイヤ改正時点)

久留里駅から徒歩30分ほどで、小さな山城、久留里城につきます。ほとんど人が来ない、エモ静ずらし旅の観光地です。

紅葉シーズンも、閑散としていました。久留里城には、土塁など中世の遺構も残され、尾根上にも関わらず水が湧く、興味深い地形です。(地図

お城とは反対方向になりますが、くるり庵は、長瀬智也さんが、亀山湖(久留里線終点の上総亀山駅近く)へ行く途中に、バス釣り仲間と訪ねる店です(地図)。

長瀬智也さんが決まって注文するのは、カレーうどんとちくわ天です。

久留里駅周辺では、古い食堂である喜楽飯店の黄色い担々麺も名物です。また、房総半島の中央部に降った雨が、地層でろ過されて湧く、千葉県有数の名水のふるさとでもあり、町なかにある湧き水(井戸)や酒造も、観光スポットです。

日本地下水学会調査によると、1000~1万年前に清澄・三石山系に降った雨が、地中を移動し、湧いているとのことでした。

久留里駅周辺の観光を済ませ、いよいよ、100円稼ぐのに1万5546円かかり、今回バス転換が検討されている、久留里~上総亀山の超閑散区間に乗車!

終点の上総亀山駅は、さいはての終着駅特有の車止めがあり、千葉県とは思えない場所です。

上総亀山駅周辺には、釣り、紅葉に人気がある亀山湖や、黒湯(チョコレート色の湯)が沸く亀山温泉ホテルがありますが、残念ながらクルマで訪ねる人が多く、久留里線はほとんど利用されていません。

黒湯(モール泉)は、ブラタモリ日本の温泉スペシャル(とらべるじゃーな!)でも紹介されました。

そして上総亀山駅からオンデマンドタクシー(予約制、一律500円、2023年3月現在)で向かえるのが、インスタ映えすると人気になった濃溝(のうみぞ)の滝!

こちらも、オンデマンドタクシーという多くの人にとってなじみがない交通手段のため、残念ながら久留里線は、ほとんど利用されません。

濃溝(のうみぞ)の滝は、立ち寄り湯も素晴らしいです。

濃溝の滝は、アクセスが難しい場所ですが、【濃溝の滝】亀岩の洞窟に電車(クルマなし)でアクセスしました!(とらべるじゃーな!)をご覧ください。

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100円稼ぐのに1万5546円かかる、久留里線のさいはて区間。紹介してきたように、ぜひ存続してほしい路線です。ぜひ右下のいいねボタンで、応援をお願いいたします。

穴場ずらし旅、愛好家

関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビに旅の専門家として出演(2023年4月)。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住、旅行歴500泊以上。

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