NYの入浴旅 大地の鼓動・爆裂噴火口跡の温泉はどう行くの?
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「土曜スペシャル ニューヨークの“秘湯”入浴旅」(テレビ東京)で、亜硫酸ガスを含んだ水蒸気が立ち上る爆裂噴火口跡が目を引く、奥塩原新湯(あらゆ)温泉が紹介されました。行き方や楽しみ方をご紹介します。
奥塩原新湯温泉は、東北新幹線の那須塩原駅からのアクセスも可能。しかし、おすすめは、東武線の特急が直通する、上三依(かみみより)塩原温泉口駅(野岩鉄道)からのアクセスです。
こちらの方が、移動の費用が安く済み、バスの乗車時間は短くなります。山のなかの静かな駅、上三依塩原温泉口駅も旅気分を盛り上げます(写真)。
アクセスの目安 浅草(東武特急約2時間40分)上三依塩原温泉口(バス約20分)塩原温泉バスターミナル(予約制ゆ~タク約20分)寺の湯前[合計約3時間20分]
※那須塩原駅経由の場合、約1時間早いですが、千円ほど高く、バス移動が長くなります。
塩原温泉バスターミナル付近の様子です。塩原温泉は、いくつかの温泉からなる温泉郷で、ホテルニュー塩原がある、この辺りが中心です。やや寂れた温泉街です。
奥塩原新湯温泉へは、旅館の送迎バスか、予約制のタクシー(ゆ~タク、時刻表通りに運行)で移動します。
ニューヨークの入浴旅で、人気芸人のニューヨークとSixTONESの高地優吾さんが訪ねた寺の湯(共同浴場)です。すぐ裏手に水蒸気が吹き上げる源泉があり、爆裂噴火口跡と呼ばれています!
ちなみに、筆者はニューヨークの入浴旅の取材陣を目撃したのですが、1日目はほかのお客さんがいて撮影できず、2日間かけての取材をされていました。
寺の湯
〒329-2922 栃木県那須塩原市湯本塩原28
7:00~18:00(混浴)
有料(宿泊者無料)
お湯を張る前の寺の湯です。お湯は透明ですが、手触りに強い温泉感がありました。こちらは混浴ですが、気になる場合には、近くに男女別の共同浴場(中の湯)があります。
中の湯です。少し狭いですが、2種類の源泉がブレンドされていますので、色や匂いは、こちらの方がおすすめです。
こちらが新湯爆裂噴火跡! 標高約950m。約6500年前に活動があった硫黄山の一角です。
まさに大地の鼓動が聞こえ、温泉が湧く場所! 規模は小さいですが、箱根の大涌谷のような景色が、共同浴場や旅館から10mのほどの距離にあります。
ぜひ訪ねたいのが、寺の湯のそばの湯荘白樺。温泉マニアには、あこがれの宿のようです。
露天風呂です! 色、匂いから、はっきりと分かる温泉感。景色は中庭という感じですが、開放的です。
こちらは、寺の湯同様、混浴。手前が男性用の更衣室、奥が女性用です。なお、宿泊者専用の時間帯の一部(夜間)で、女性専用となります。
露天風呂以上に味があるのが、内湯。男女別です。
湯荘 白樺の最大の特徴が、この温泉泥パック。美容に良いとされ、内湯のすみに置かれており使い放題です。湯畑(新湯爆裂噴火跡)が旅館の裏にあるからこそなせるワザです。
塩原温泉(複数の温泉から成る)は、巨大なカルデラ(火山が噴火する時にできる大きなくぼみ)の底にあたると考えられています。雨水が溜まり、南北約3キロ、東西約5キロの巨大なカルデラ湖あったと考えられています。
奥塩原新湯温泉は、カルデラが溶岩で埋まった場所。白濁したお湯や泥は、溶岩の賜物かも知れません。
画像 塩原カルデラより
ニューヨークの入浴旅で登場した寺の湯や、湯荘白樺の温泉は、立ち寄りも可能ですが、宿泊も楽しいです。宿泊の様子は、下のページにあります。
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