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温泉宿ではなぜよく眠れる?睡眠不足解消のヒントがあった

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

関東圏のエモ静ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!(記事一覧)です。

いよいよ旅行シーズン。早速GWに温泉旅行のプランを入れている方も、多いかと思います。

そして、気づいている方もいらっしゃると思うのですが、なぜか温泉宿では、びっくりするほどよく眠れることがあります。

筆者もその経験があるのですが、単純に、歩き疲れたうえに、夕食でお腹いっぱいになるからだろうと考えていました。しかし、もう少し深い理由があり、それは深部体温というもののようです。

ここ数年のテレワークや、4月の職場の変化で睡眠不足を気にされている方も多いはず。ぜひ温泉旅で、睡眠改善のヒントを得てみませんか?

※このページは国立大学医学部(製薬系研究科)を修了したwebライターの監修を受けています。

さて、筆者の場合、電車で温泉旅に出かけることが大半で、午前中に東京を出発し、午後に温泉地に到着します。

せっかくの旅行ですので、現地では、2時間以上は歩いて回ることが多いです。

夕方宿に到着すると、食事の前にお風呂を勧められますので、まずはお風呂に入ります。湯船が複数ある旅館なら、2度、3度と入ることも多いですし、改めて湯めぐりに出かけることもあります。

そして夕食。筆者は、19時を選ぶことが多いです。いつもより量は多め。その後、部屋で過ごしていると、早いときには22時ごろには就寝し、夜中に起きることもなく、7時頃にはすっきり目覚めます。

この経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、これは単に歩き疲れて、お腹一杯ということではなく、「深部体温」が関わっているようです。

体の表面の温度を「皮膚温」、脳や内臓などの体の内部の温度を「深部体温」といいます。(CITIZEN シチズン・システムズ株式会社

普段、体温を測る皮膚温のほかに、深部体温という概念があったのです。

引用 テルモ体温研究所

そして、テルモ体温研究所によると、しっかりと熟睡できている人は、午後から夕方にかけ深部体温が高くなり、寝る前に急速に深部体温が低くなっているとのこと。

温泉旅行では、午後から夕方にかけあちこちを歩いて回りますので、深部体温がしっかり上ります。いつもと異なり、夕方にお風呂に入ることも、深部体温の上昇を助けます

また、睡眠に最適な室温は15.5~20度とかなり低く、少し肌寒いくらいがよく眠れるとされています(※)。

※ショーン・スティーブンソン(2017)『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』ダイヤモンド社(79頁)

筆者の場合、筆者が好む古い温泉旅館では、木造でエアコンの効きはあまり良くなく、自宅よりも低い室温で眠ることが多いです。このことも、夜間の深部体温をしっかり下げることに、影響しているようです。

GWやこの先、旅行の機会がある方は、ぜひ現地でしっかり歩き、夕方ごろから湯めぐりをして深部体温を上げ、睡眠時は部屋の温度を上げ過ぎないように心がけてみてください。

旅先で効果を実感した場合、旅から帰った後も、会社帰りにひと駅歩き、銭湯に寄ってみるなど、ちょっとしたことで、睡眠の質が良くなるかも知れません。

《監修者からのアドバイス》

日本では、成人の5人に1人が睡眠に関する悩みを抱いていると言われています。 しかし本記事にもある通り、深部体温を意識して生活することで睡眠の質を上げられる可能性があります。 運動、入浴のほか、夕食、睡眠のタイミングを早めにすることで睡眠の質が上げられれば、人生の幸福度も上がるかもしれません。 忙しくて入浴する時間が無い方は、週に1度からでも良いので取り組んでみてください。

※このページは国立大学医学部(製薬系研究科)を修了したwebライターの監修を受けています。

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著者 とらべるじゃーな!(テレビ出演個人ブログtwitterInstagram
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穴場ずらし旅、愛好家

関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビに旅の専門家として出演(2023年4月)。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住、旅行歴500泊以上。

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