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北陸新幹線開通 敦賀・福井でブラタモリはどこを訪ねていた?

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。2024年3月16日、北陸新幹線の金沢から敦賀間が開通しました。途中、福井駅などを通ります。

せっかくの機会に、近いうちに福井や敦賀を訪ねてみようという方も多いかもしれません。

駅のポスターを見ると、福井は恐竜が目玉として押し出されており、なかには関心は薄い方もいらっしゃるかも知れません。

そこで今回は、ブラタモリ福井編、敦賀編の紹介地をおさらいしてみます。

ブラタモリ福井編は消えた都市を訪ねた

山すその消えた都市へ向かうJR九頭竜線
山すその消えた都市へ向かうJR九頭竜線

ブラタモリ福井編は、朝倉義景(よしかげ)とともに消えた都市をメインに置きました。

朝倉家は、越前国を100年に渡り支配した戦国大名。朝倉義景は、福井駅の南東の山すそに城下町を建設し、「北の京」と呼ばれるほど華やかな京文化を根づかせます。戦いでは織田信長を追い詰めましたが、最後には敗退しています。

ブラタモリが訪ねた一乗谷の鉄壁の門
ブラタモリが訪ねた一乗谷の鉄壁の門

信長に焼き払われた一乗谷の城跡は、福井から南東に電車で約20分。

福井市の中心部は平野(扇状地)のため、戦国時代なら守りやすい山すそに城を構えただろうことは、理解しやすいです。

一乗谷を奥へ進むと、水路や家屋の礎石の跡が見られます。戦国時代の町屋の町並みがそのまま発見されたエリアで、家々の区画や人々の暮らしが、容易に想起されます。

ブラタモリでは、町家の一部が武家屋敷のエリアにまで進出していたことに目を付けます。華やかな京文化とともに、経済が発達していた証です。

武家屋敷のエリアを過ぎると、いよいよ朝倉義景の邸宅跡です。

義景は、京の文化を数多く導入していますが、井戸からはベネチアングラスが出土! イタリアの工芸品にも造詣があったようです。

ブラタモリでは、もちろん土塁(防衛のために土を盛った)も発見し、その他の遺構も見学しています。

このほかに、福井駅から徒歩5分の福井城跡も見学しています。

【ブラタモリ福井・全ロケ地】朝倉義景とともに消えた都市・一乗谷を追う #120(とらべるじゃーな!)

ブラタモリ敦賀編は交通の要所を確かめた

ブラタモリ敦賀編では、敦賀駅から北へ徒歩15分、氣比神宮(気比神宮、けひじんぐう)を訪ねています。

古代の日本では、北陸地方を北陸道と呼び、平城京・平安京から見て、敦賀は北陸道の入口。そこを守るのが、この神社です。

しかし、江戸時代になると大鳥居が、境内の北東に位置し、港を向いていたことにブラタモリは注目します。

奈良時代には、大陸から使者が訪ねた記録がありました。敦賀は畿内(奈良や京都など)からの入口であり、大陸からの入口でもあったと言えます。

さらにブラタモリでは、名産のおぼろ昆布に注目し、北海道などで採れる昆布が、北前船を介してやってきたことにも注目します。

このほか、明治期には、ロシアのウラジオストクとの間を行き来する定期航路も開かれ、船と接続した鉄道の痕跡も訪ねています。

ぜひ、福井や敦賀への旅行計画にお役立てください。

【ブラタモリ敦賀・全ロケ地】大陸も結んだ交通の要所を訪ねる#253(とらべるじゃーな!)

穴場ずらし旅、愛好家

関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビに旅の専門家として出演(2023年4月)。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住、旅行歴500泊以上。

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