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【ひたちなか市】ニホンアカガエルの卵をさがそう!自然保護区の特別ガイドツアーを日曜日に開催!

さつきうみライター(大洗町・ひたちなか市)
画像提供:国営ひたち海浜公園

国営ひたち海浜公園は、2月18日(日)、3月3日(日)・17日(日)に特別ガイドツアー“ニホンアカガエルの卵をさがそう”を開催します。

通常は立ち入ることができない自然保護区でおこなわれる観察会に参加することにより、稀少な動植物や自然の営みを直接目の前で感じられます。

みどころ

同園広報係の渡邊さんに、ツアーのみどころを伺いました。

沢田湧水地

沢田湧水地は、約3kmにわたる砂丘の一角にあります。砂丘の一帯は広大な集水域となっており、雨水を吸収して豊富な地下水を蓄える帯水層が存在するのです。

ここに蓄えられた地下水が湧き水となり、多様な水性・湿地性の動植物が生息・生育する“生き物の宝庫”となっています。

画像提供:国営ひたち海浜公園
画像提供:国営ひたち海浜公園

多様な動植物が生息する沢田湧水地は、自然環境の保全を目的として自然保護区に指定されています。

ニホンアカガエルの生態

ニホンアカガエルは、平地から丘陵地にかけての明るい森林や池・沼や水田周辺の草むら・湿地など、特殊な生息環境を好みます。

生息環境の特異性が、ニホンアカガエルの繁殖行動や生態に影響を与えています。

ニホンアカガエルの成体。大きさは35~70mm程度(2023年2月12日撮影。画像提供:国営ひたち海浜公園)
ニホンアカガエルの成体。大きさは35~70mm程度(2023年2月12日撮影。画像提供:国営ひたち海浜公園)

多くのカエルは春から夏にかけて産卵しますが、ニホンアカガエルは他のカエルとは一線を画す特別な生態を持っています。

厳寒の冬に産卵するだけでなく、その期間中に冬眠を一時中断して繁殖行動を行うのです。

昨今の水田の乾田化により、生息場所の減少が危惧されています。

特に繁殖のための水辺が限られているため、一般的な環境で繁殖のようすを見る機会は稀です。

ニホンアカガエルの卵

産み落とされた卵を、公園ボランティアと一緒に池をのぞき込みながらさがします。

2023年開催時のようす(2023年2月12日撮影。画像提供:国営ひたち海浜公園)
2023年開催時のようす(2023年2月12日撮影。画像提供:国営ひたち海浜公園)

小さな黒い粒状の「卵核」が弾力のあるゼリー状の「卵のう」に覆われ、大きな塊になっています。

画像提供:国営ひたち海浜公園
画像提供:国営ひたち海浜公園

産み落とされたばかりの卵は、黒の斑点がきれいな丸に見えるそうです。

ニホンアカガエルの卵(2023年3月5日撮影。画像提供:国営ひたち海浜公園)※観察は専門の指導者のもと、卵塊にダメージを与えないよう注意深く行われます。
ニホンアカガエルの卵(2023年3月5日撮影。画像提供:国営ひたち海浜公園)※観察は専門の指導者のもと、卵塊にダメージを与えないよう注意深く行われます。

見つけた卵塊に直接触れて観察することで、図鑑や写真では得られない自然体験ができるでしょう。

画像提供:国営ひたち海浜公園
画像提供:国営ひたち海浜公園

ガイドツアー詳細

【名 称】<沢田湧水ガイドツアー 特別編>二ホンアカガエルの卵をさがそう

【日 時】2月18日(日)、3月3日(日)・17日(日)
10:00~12:00 ※雨天中止
【場 所】沢田湧水地
【参加費】無料
【定 員】10名
【申 込】当日受付(沢田湧水ネイチャーハウス)
受付を「沢田湧水ネイチャーハウス」で行い、参加者全員で「沢田湧水地」へ向かいます。
【協 力】沢田湧水地パートナー、ひたちなか市立美乃浜学園

公園からの情報

スイセンガーデン周辺では、早咲き品種のウメが咲いています。

公園公式SNSもご覧ください。

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国営ひたち海浜公園

【住所】茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
【開園時間】
9:30〜16:30(11月1日〜2月末日)
9:30〜17:00(3月1日~7月20日)
【休園日】
毎週火曜日(火曜日が祝日にあたる場合は直後の平日)
※2月の第1月曜日からその週の金曜日まで
※12月31日、1月1日
【公園公式SNS】ホームページ | Instagram

お問い合わせ: 
【TEL】 029-265-9001(ひたち公園管理センター)

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ライター(大洗町・ひたちなか市)

海沿いの街であり、観光地としても人気の大洗町・ひたちなか市。その魅力と、普段の暮らしの延長線上にある気づきをお届けしたいと思います。

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