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【大洗町】サメの不思議を発見!サメの卵や赤ちゃんの観察ができる水族館

さつきうみライター(大洗町・ひたちなか市)

アクアワールド茨城県大洗水族館(以下、アクアワールド・大洗)は、約580種、68,000点の生き物が展示されている日本トップクラス規模の水族館です。

アクアワールド・大洗のサメの飼育種類数は約60種と日本一を誇ります。

同館のシンボル的存在であるサメの繁殖について、魚類展示課の吉川隼人技師にお話を伺いました。

サメの子どもの産み方

ーーサメはどのように子どもを産むのですか?

吉川:

「サメの子どもの産み方は、大きく2つに分かれ、卵性・胎生の2種類になります。サメの全種類における約60%が、胎生といって、卵ではなく子どもを産むタイプになります。残りの40%は卵を産むタイプです」

5階・生き物発見教室では、サメの生まれ方について、パネルで詳しく解説されています。

5階・生き物発見教室
5階・生き物発見教室

ーーサメの繁殖のために、アクアワールド・大洗ではどのような工夫をされているのですか?

吉川:

「水槽内で同居させるサメ同士は、種間の相性や適した水温帯などを考慮して組み合わせています。また、水槽内に産み落とされたサメの卵は回収し、番号をつけ、専用の水槽で管理をしています。卵は毎日1つ1つチェックし、状態を確認しています。

国内初の繁殖となった、シロワニを飼育している「サメの海1」水槽では、水温や照明の点灯時間を季節に合わせて変化させることで、シロワニたちの繁殖周期を整えています。この水槽に関してはカメラでの24時間観察も行っており、飼育員が不在のときに起きた事象も逃さないようにしています」

サメの卵や赤ちゃん

ーー実際にサメの卵や赤ちゃんを見られますか?

吉川:

「はい、さめっこるーむで見られます。サメの卵自体をみる機会がないお客様にも、中がどうなっているかを直に見ていただける水槽として、展示しています。サメの卵を間近でみて、卵の中でサメの赤ちゃんが成長していく様子をみられるのは、稀有な体験ですよ」

さめっこるーむでは、力を入れているサメの繁殖についての取り組みなどを、パネルを使って展示(場所は、カワウソ水槽の奥)
さめっこるーむでは、力を入れているサメの繁殖についての取り組みなどを、パネルを使って展示(場所は、カワウソ水槽の奥)

サメの卵の表面を、中身に害がない程度に薄く削り、中を見やすくしているそうです。

卵の横には、ふ化した赤ちゃんも合わせて展示されています。

展示するサメは定期的に種類の入れ替えを行なっているそうなので、訪れる楽しみが増えますね。

アクアワールド・大洗の情報

アクアワールド・大洗では、新しいイベントも好評で、週末は県外からのお客様で大変混雑します。

近隣の皆さまは、平日の午前中など、お早めのご来館がおすすめです。

駐車場の満車状況は、公式X(旧Twitter)で案内されています。

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アクアワールド茨城県大洗水族館

住  所|茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3

電話番号|029-267-5151(音声案内)

営業時間|9:00~17:00 (最終入館16:00)

駐 車 場 |無料

ホームページ | X(旧Twitter)

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ライター(大洗町・ひたちなか市)

海沿いの街であり、観光地としても人気の大洗町・ひたちなか市。その魅力と、普段の暮らしの延長線上にある気づきをお届けしたいと思います。

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