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50代・60代 今から始める健康のための運動習慣 運動を始める時に大変だと感じる1つの事

わか子ライター
奥多摩むかし道ハイキング(東京都奥多摩町)

まだ寒い日は続いていますが、日中の最高気温も10度を超える日が続いてくる中で、これから春先に向けて運動を始めようかと思っている方もいらっしゃると思います。今までの若い頃には仕事に子育てに忙しい日々であり、日常で運動をする時間どころか、少しでも睡眠や休憩する時間を確保するのも大変でした。気が付くと、何年、何十年も運動をするような機会もなかったように思います。
しかし、40代を過ぎ、50代に入ってくるとだんだんと子育てが卒業してくるので、朝のお弁当作りからも解放されて自分の時間が少しずつとれるようになってきました。同時に周りでは高血圧や糖尿病になったという話をちらほらと聞くようになってきており、明日は我が身ではないかと焦りのように感じてきます。

生活習慣病は食生活も大きく影響していますが、運動不足も大きな原因の一つです。現代の便利な世の中では体を動かす運動をしなくても生活できるようになっており、毎日の食生活で摂取した分のカロリーを十分に消費できる機会が無くなりました。過剰に摂取した塩分・糖分・脂肪分。長年運動をする時間もなく、運動不足の体ではこれらを代謝できずにため込んでしまうので、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症、高コレステロール血症)に罹ることになります。加えて、栄養が豊か過ぎる食習慣は痛風である高尿酸血症や脂肪肝なども併発してしまうので、踏んだり蹴ったりになってしまいます。

50代、60代の年齢になると、まだまだ若いと言う気持ちを忘れるわけではありませんが、親の介護に直面してくる年代でもあり、この先には必ず老いが待っている事にも気付きはじめます。そして、自分が老いた時の事を考えると、今度は自分の子どもたちに介護問題や心配をかけてしまうということも気付いてしまいます。これから先の未来では、今よりもっと社会は良くなっていると思いますが、自分自身の体を思うと、考えることは、

健康でいるのは大切
やっぱり、生きている間は自分の事は自分で出来る体でいたい
そう、気付いた時がはじめ時かもしれません。

旧甲州街道歩き(山梨県上野原市)
旧甲州街道歩き(山梨県上野原市)

長年、運動をしていない体でも運動できる?

仕事に子育てに忙しい日々を送ってきて、ようやく落ち着いた感じ始めた時、ハイキングに行こうと、突然思い立ちました。青空と暖かい日差しの下で体を動かすと気持ちが良いだろうなと、意気揚々と出かけました。
若い頃より運動を苦手だと感じることが無かった事もあり、自分を過信しつつハイペースで歩きはじめたのですが、歩き進むにつれてそれまでのペースが保てなくなってしました。そして気付いたのです。

長年運動不足の体に筋力や体力はあるはずがない

思うと、朝の通勤時に時間が無くて駅まで走ろうとしても、少しの距離を走ったらそれ以上走れない。30分間のウォーキングをしてみようとしみても、30分間を一定の速度を保ったまま歩き続けられないのです。
そんな、長年運動不足の体でいきなり運動を始めても、自分が想像するような楽しく運動している自分の姿はどこにもありません。

気付いてしまった理想と現実の差にショックを受ける

しかし、よく考えると、自分自身に対する運動のイメージは10代の頃とは言わないまでも若い頃のイメージのままなのです。という事は、たっぷりと年齢を重ねた自分の体は若い頃のイメージ通りに動くはずはなくても当然であることに気付きます。そして、50代・60代が持ちたい運動習慣は楽しみながら健康でいられるためなので、今の年齢の自分自身の体力に合わせた運動を行えば良いのです。
体力が無いのは当然なので、先ず体を動かす事から始める。テレビ体操やストレッチ。体力が無くても出来るのがメリットですが、それ以上にケガの予防に効果的です。ウォーキングも、理想的な運動量である距離や時間をはじめから出来るわけではありません。だから、これくらいの運動をしようと思っていた内容が出来なくても落ち込む必要はありません。
運動していない体でいきなり理想とする運動量が出来なくても当然ですし、運動していない体でいきなり運動するとケガに繋がりかねません。
何事も安全第一です。ケガをしないように徐々に自分の体を運動に慣れていく方が結果は良いかもしれません。

野火止用水ウォーキング(埼玉県新座市)
野火止用水ウォーキング(埼玉県新座市)

必要な運動を少しづ初めて、運動が出来る体へ

そして、50代、60代の年齢で健康の為に必要な運動習慣は、アスリートを目指すものではありません。体を動かす運動習慣なのです。過剰に取りすぎた塩分、糖分、脂肪分を消費も出来る運動なのです。
散歩から初めて少し慣れたらウォーキングへ運動量を上げたり、ウォーキングが体に馴染んできたら距離を延ばすも良いし、回数を増やすも良し。体が引き締まってきたら軽いジョギングも出来るようになるかもしれません。
運動習慣がついてくると、自然と体が引き締まってきます。ウォーキングやジョギングなどの持続する有酸素性運動は脂肪を燃料にすると言われていますし、運動の効果として心肺機能の改善や骨粗鬆症の予防にも効果があると言われているので、良い事しかありません。

でも、やっぱり大変だと思う…けれど、体を動かすと楽しいと思えるように

口で言うのは簡単、頭で考えるのは何とか出来る、でも、運動を始めて続けるのは大変だし、面倒だし…。
そう思うのは誰もが同じかもしれません。
運動を始めるきっかげは健康の為であっても、続けるには自分自身が楽しいと感じることではないでしょうか。体を動かすと気持ちが良いとか、ご飯が美味しいとか。
時には出かけてみても楽しいです。出張ウォーキングです。
山へハイキングに出かけたり、旧街道を歩いてみたり。自然の中でも、街中でも景色を楽しみながらウォーキングをするのも運動をしながら楽しい時間です。

元気で生きているのなら、自分が楽しいと思う時間をたっぷりと持ちたいものです。健康の為だけを目的にして運動を続けるのは大変なので、自分が楽しいと思えるように街歩きをする。
楽しい事ならば人間は頑張れますし、楽しければ続けられます。楽しみながら運動を続けて健康になれるなら一石二鳥です。

ライター

東京都在住のおばさんです。子育てが落ち着いてきた頃より趣味で登山や街道歩き等を始めました。歩く旅は大変だというイメージがありますが、歩く事で解る楽しみもあります。実際に歩く旅をして、歩く旅の楽しさをお伝えしたいと思っています。

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