創業90年の老舗で焼鳥ランチ! ふっくら串と名物のドライカレーがうまい【銀座鳥繁/東京】
今回、冒険するのは東京・銀座の「銀座鳥繁」。なんと創業90年だという。焼鳥に限った話ではないけれど、この界隈には老舗が多く、夜に食事となればどうしても値段が張ってしまう。そうたしたなか、ここ「銀座鳥繁」は平日限定のランチで「焼鳥御膳」が食べられるのが魅力だ。
平日ランチ限定の焼鳥御膳
そろそろ12時をまわろうかという頃。店に入るとスタッフに「カウンターのお好きな席にお座りください」と声をかけられた。奥の焼き場の前が空いていたので、そこに座った(焼き、見たいもの)。
お目当ては焼鳥御膳。焼鳥3本に焼き野菜、副菜、鶏スープ、名物のドライカレーが付いて税込み2000円(2023年5月現在)。「銀座鳥繁」のランチに来る客のほとんとが、これを頼んでいるように思う。
- 手羽
- かしわ(ねぎま)
- つくね
- サラダ
- 小鉢
- 漬物
- 鳥スープ
- ドライカレー
真昼から焼鳥というのは嬉しいことこの上ないのだけれど、悩ましいのが食べる順番。よくある和食とは違って、焼鳥だ。3本同時に出されるので、放っておけばどんどん冷めて味も落ちてしまう。
なので、小鉢に箸を伸ばしたくなる気持ちは抑え、焼鳥をアッツアツのうちに食べるのが(焼鳥愛好家としては)大正解!
正肉を使った「かしわ」はさっぱりとしたねぎまで。つくねは表面をカリッと仕上げながら、中はふっくらとして飽きがこない味わいだ。手羽は比較的淡泊な味わいで、口当たりも軽い。
いわゆる〝食べ疲れない〟焼鳥。昼にサクッと食べるなら、こういう若鶏の方が気楽だな。
名物は3代続くドライカレー
もう一つのお目当てが、名物のドライカレー。そうそう、この淡い色合い。カレーではあるけれど、まったく辛くはなく、ほのかにスパイシーな風味。
考案したのは「銀座鳥繁」の初代。まだカレーライスが普及していなかった時代に、黄色いカレー粉を使って作ったのだそう。それが評判となり、3代目になった今でも愛されているというわけだ。
具も鶏肉と玉ねぎ、パセリだけで、いくらでも食べられそうなくらいあっさりとしている。このカレーが飽きられない理由は、そのシンプルさにあるのだろうな。焼鳥と同様、食べ疲れないんだ。
王道の焼鳥と、名物のドライカレー。創業90年の歴史がランチなら手頃に味わえる。老舗の矜持。懐が深いなぁ、と思うばかり。
店舗情報
【店名】銀座鳥繁
【最寄り駅】銀座駅
【住所】東京都中央区銀座6-9-15
【予約】03-3571-8372
【定休日】日曜、祝日
【串のアラカルト】なし