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東京北区にランチでも本格焼鳥が味わえる穴場!期間限定で比内地鶏3本セットが手頃に【清風明月】

今回、冒険するのは東京都北区田端の焼鳥屋「清風名月」。ちょうど昼どき。駅前通りを不忍通りに向かって歩いていると、懐石料理か鮨らしき店が目に入った。どうやらランチ営業をしているようで入口にあった品書きを見てみると、これがまさかの焼鳥屋。しかも日本三大地鶏の一つ、比内地鶏を使っているようだ。

期間限定で昼でも比内地鶏3本セット

どうやら、ランチの目玉は比内地鶏の親子丼。これほど有名な地鶏を使いながら1,000円というのはなかなかのお得感。それに決めようと思ったものの、その上にかけられたボードの「おまかせ3本セット」(2,000円)の文字を見て、心がぐらり、ぐらり。

なんと、平日の真っ昼間だというのに焼鳥が食べられるというのだ。しかも比内地鶏となれば、皮目の脂も肉のうまみも間違いないわけで。それに、これまた昼だというのに晩酌セット(2,000円)なんてものまで。

焼鳥屋がランチで親子丼を出すのはよくあることだけど、昼焼鳥はなかなか希少! ボードをよく見れば、ミニ親子丼もあるよう。比内地鶏の焼鳥3本に生ビール、〆に親子丼。うん、イメトレは完璧。

焼鳥セットにはささみのみりん干しも

お酒は20歳になってから
お酒は20歳になってから

まずはセットの生ビールで、ごくっと喉を鳴らす。串の前の肴として、ささみのみりん干しが少し。ふわっとして、やわらか。それでいて噛むほどにうまみがじわり、広がっていく。

それに、3本セットというから串以外は付かないものと思っていたのでちょっと得した気分。こういう肴も鶏にこだわるのが焼鳥屋らしくて、いい。

シンプルながら工夫を凝らした3本

ふりそで
ふりそで

さぁ、「ふりそでからです」と1本目。ふりそではむね肉と手羽元の間に位置する部位。むね肉のようなきめ細かい肉質ながら、脂ののっているうまい部位だ。噛めばジュワッと脂があふれ出すよう。

合間にズッキーニを挟んでいるとも特徴的で、サクサクとした食感。なるほど。繊維の方向にそって歯が入るようにしているんだなぁ。

手羽元
手羽元

2本目は手羽元のねぎま。さっぱり、むっちりとした肉質。手羽元からわざわざ骨を外して串打ち。手羽元の骨はゴツいので、骨付きのまま串に打つとどうしても食べづらくなってしまう。

焼鳥を食べ慣れていれば骨付きでもなんでもウェルカムなのだけど、きっとこれは「誰もが食べられるように」との配慮。そういうことも、大事。

つくね
つくね

すでに手羽が出ていたものだから、3本目はきっとつくねだろうと思っていたら、これがビンゴ! つくねはふっくらとして、肉のうまみも充分。たれもさらっとして品がある。

それに、添えられているのが生の卵黄じゃないところもいい。生の卵黄はからめるとどうしても水っぽさが出てしまう。「清風名月」では卵黄をたまり醤油やだしに漬けたものを使っているそう。とろ~りとからんで、いっそうコク深く。たった3本だけど、パチッと決まった。

高級品・比内地鶏がごろごろ入ってお得!

比内地鶏の親子丼
比内地鶏の親子丼

あとは親子丼を食べるだけ……。焼鳥を3本食べてみて、ミニ親子丼にしようかとも思ったけども、どうにも食欲に火がついてしまった! ここはその欲望に素直に従い、比内地鶏の親子丼(1,000円)をオーダー。

「ごはんは大盛りにされますか?」とご主人。ちょっと迷ったものの、ここは普通で。大盛りでも値段が変わらないのは嬉しいけど、アタマとごはんのバランスを味わうなら、やっぱり普通盛りが一番だ。

口に含めばとろんとして、豊かに広がるだしの風味……。なにより比内地鶏の肉がごろごろしているのがたまらない! 比内地鶏は鶏のなかでは高級品。噛むほどにうまみがあふれ、ボリュームも申し分なし。うーん。この質、この量で1,000円はかなりお得だと思う。

使う肉は仕込み状況によって変わり、むね肉ともも肉の両方を使っているよう。「今日はもも肉が多めですね」とご主人。お、これはラッキー。

比内地鶏の焼鳥3本に肴1品、生ビール。それとボリューム抜群の親子丼で計3,000円。贅沢ランチではあるけど〝焼鳥欲”も胃袋もしっかり満たされた。

「お昼から焼鳥を食べたい方もいるかと思って、期間限定で手軽なセットを始めました。でも、事前に予約をいただければお昼も夜のコースをお出ししますよ」とご主人。

おお。それは使い勝手がいい。聞けば店の2階には個室があり、昼も夜も「子連れ可」なんだという。もちろん、カウンターもOK。

「お客さんからも『子連れで食べにいけるおいしい店がほしい』との声がありましたから。ぜひ気軽に使ってほしいですね」

▼冒険のおさらい

比内地鶏の焼鳥がランチでも!

②肉がごろごろ入った親子丼がうまい

③昼も夜も〝子連れ可〟の懐の深さ

店舗情報
【店名】清風名月
【最寄り駅】田端駅
【住所】東京都北区田端1-5-3
【予約】03-5834-2473
【定休日】水曜
【串のアラカルト】なし
【コース(セット)】昼のセットは2,000円
【鶏メモ】比内地鶏

毎週、焼鳥三昧! 焼鳥を斜めに逆さ撮りする〝ヤキトリスト撮り〟は元祖にして名刺代わり! 「焼鳥は串柄、人柄」をテーマに、大衆的で気兼ねない町焼鳥から、鶏にこだわり1本1本に心血を注ぐ専門店まで焼鳥まみれの日々を送っています。焼鳥好きの方、フォローよろしくお願いします!

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