讃岐うどんがすっかり定着して、東のそば、西のうどんなどとは今は昔。老若男女が食べやすくて大好きなうどんはもちろんいいですが、そんな今だからこそ「街のお蕎麦屋さん」。特に「カレー南蛮」を見直してはみませんか。

南蛮？南蛮渡来、南蛮貿易など歴史の教科書でよく目にするこの言葉。「カレーうどん」と「カレー南蛮」の違いは何か。調べてみると南ばんとは昔「長ネギ」の別の呼び名だったそうで（由来などは諸説あるようです）、どうやら蕎麦、長ネギ、カレーの組み合わせによるものが正しい「カレー南蛮」ということです。

そんなカレー南蛮を求めて、市川は南大野の「生そば高山」へ。

これぞ街のお蕎麦屋さんといった風情満点の正統派の佇まい。店名よりも生そばのエンブレムと文字を際立たせるプライドもグッときます。住宅街の中にあって、週末は家族連れや夫婦、ダンディーにもり蕎麦をたぐる通なお父さんが詰めかける名店。

店内はお蕎麦を食べるための原風景ともいえるレイアウトとテーブルなどの備品類。板に書かれたメニューも泣かせます。

カレー南蛮が決して看板メニューというわけでなく、どれもしっかり美味しいのですが、こちらの「カレー南ばん（800円）」は実に正しく、美しく、美味しいと思っています。

斜め切りの長ネギと豚肉。蕎麦にしっかりねっとりと絡みつくカレーの汁がまさに「カレー南ばん」の醍醐味。さらに追い足し刻みネギの心憎い演出。

食べ進めるうちにカレーが汁と混ざり合ってさらさらのカレースープになっていくのもたまりません。

さて、蕎麦と具を食べ終えたら、第2章の開幕。

追加でライスをオーダーして（半ライス（200円）で十分満足の量！）、丼にＩＮ！子供のころから蕎麦とご飯が一緒に楽しめるこの組み合わせが大好きでカレー南蛮のとりこになったといっても過言ではありません。スープカレーとは違う「和」テイストなさらさらカレー。レンゲを使ってわしわしといきましょう！

お蕎麦屋さんならではのカレーと出汁のきいた汁、ネギと豚肉のコンビネーションがとにかく抜群の美味しさ。

みなさんも是非、この機会にカレー南蛮を見直してみようではありませんか！

【生そば高山】

住所：市川市南大野3-21-27
電話：047-338-2324
時間：11:00～14:00、17:00～19:00
休み：火曜（月2回、月・火連休）
駐車場：あり