予め断っておかなくてはならない。筆者は野鳥やバードウォッチングについては、まったくの素人であります。従ってバズーカのような望遠レンズは持ち得ていないうえに、鳥の名前も人並み程度知るぐらいです。

今回、大町自然観察園には市川の小さな春を探しに行ったのですが、結果野鳥に魅了されてししまいました。

市川市大町。市川動植物園やありのみコースなど緑に囲まれたこの一帯。長田谷津と呼ばれ、細く長いエリアには自然があふれています。動物園の脇を抜けて奥に行くとバラ園があり、そのさらに奥に自然観察園があります。

コンクリートの人道をゆっくり歩きながら巡ると小1時間ほどかかります。木々の音や鳥のさえずりを聞きながら散歩するにはもってこい。

小さな春の花だよりを探しにきたのですが、どうやらこちらは菜の花や梅は見当たらず。そんな中で、道々すれ違う人が抱えているカメラの装備がすごかった。まさに野鳥の姿を狙っている愛好家の人々。

案内板にもこの時期に見られる野鳥や草木の説明がありました。最奥まで歩いてみたものの、花はおろか野鳥にも出会うことができずに戻りつつ。すると近くで鳥のさえずりが聞こえました。これは野鳥に造詣のない筆者でも、鶯色の美しい姿を見て「メジロ」と認識。

何とも美しいモスグリーン。和テイスト満載のカラーリングが秀逸です。

さらにバラ園付近の傾斜地で、息をのむような美しい青と差し色の黄色をまとった「ルリビタキ」に遭遇。自然の生み出す、天然色の美しい野鳥たちを観てしばらくそこを離れることができませんでした。

宝石と呼ばれる「カワセミ」に会うことはできなかったのですが、この小さな感動を味わえたのもカメラを携えていた人たちのおかげ。皆さんもちょっと耳を澄ませて、そして目を凝らして散策してみてはいかがでしょうか。

それでも最後に。駐車場付近の桜は芽吹いていて、ここには小さな春がありました。

【大町公園　自然観察園】
住所：市川市大町4丁目
時間：9：00～17：00
駐車場：あり（1日500円）