今、カレー界はスパイスカレーが世の中を席巻しています。スパイス・具材を独自のブレンドや工夫で仕上げた複雑なうまさ。益々進化を遂げるカレーの世界。そんな中で、古くから歴史と伝統を受け継ぐ「お蕎麦屋さん」のカレーを忘れてはいまいか。

天丼、かつ丼、親子丼に並びお品書きのレギュラーメンバーである「カレー丼」。麺類との2強であるどんぶり類。カレー蕎麦とともに何の違和感もなく、ごく普通にあるお蕎麦屋さんのカレーはひとつのジャンルであるといっていいと思います。

東菅野にある「浅野屋」。文句のつけようのないくらい正しいお蕎麦屋さんの佇まい。暖簾をくぐって、ガラスの戸を開ける蕎麦屋の醍醐味。

屋号の入った板が威厳をもちつつやさしく迎えてくれます。町のお蕎麦屋さんらしくラインナップも正統派。

値段も手ごろでうれしい限りです。丼ものと麺類に悩む方は多いと思いますが、ここはしっかり「丼と麺のセット」があります。

今回は「カレー丼とかけそばのセット（1,000円）」を注文。カレー丼は、豚肉と玉ねぎのスタンダード派。

醤油でしっかり味付けされたカレーはねっとりとした重厚感で思ったよりスパイシー。かけそばも出汁がしっかりきいていて、小皿で出されるネギと漬物がやっぱりお蕎麦屋さんのいいところ。

休日のゆとりのある時は、お散歩がてらお蕎麦屋さんでもり蕎麦と日本酒でちょっと一杯。なんて粋なこともできるのもいいところ。

半世紀以上みんなの胃袋を支えてきた町のお蕎麦屋さん。大事にしたいですね。

【浅野屋】

住所：市川市東菅野2-19-7
電話：047-325-4201
時間：11:00～20:00
休み：水曜
※営業時間等は、変わる場合があります。