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中年期からの体重管理が【認知症予防】のカギ!痩せと肥満、どちらも要注意。

こんにちは!認知症の支援サポーター『夢 はるか』です。

突然ですが…

あなたは、太っていますか?痩せていますか?

認知症を予防するための、とっておきの体型管理の秘訣があるんです!

以前に【メタボとフレイル】の回でも、認知症と肥満についてお話ししましたが、今回はさらに詳しく『認知症予防と体型の関係』について解説していきます。

↑この記事の解説動画をご覧いただけます。

【ポイント1】中年期はBMIと腹囲に気をつけよう

40〜64歳の中年期では、太っているほど認知症になりやすいという研究結果が多く出ています。

中年期の将来の認知症予防のためには『太らないこと』が重要なのです。

自分のBMI(Body Mass Index)を知っていますか?

BMIは、肥満の指標です。

BMI:体重[kg]÷ 身長[m]÷ 身長[m]

日本人では、BMIが25以上あると肥満です。

例えば、身長

  • 150cmの人は56.25kg(1.5×1.5×25=56.25)
  • 160cmの人は64kg(1.6×1.6×25=64)
  • 170cmの人は72.25kg(1.7×1.7×25=72.25)

がBMI25です。

また、腹部肥満(お腹の脂肪量)を表す、腹囲という指標もあります。

腹囲が男性で[85cm以上]、女性で[90cm以上]あると腹部肥満です。

中年期はこれらの数値を頭において、体重管理をしていくことが、将来の認知症予防に役立ちます。

【ポイント2】高齢期は体重の減少に注意!

65歳以上の高齢期では、痩せ(BMI:20未満)や、体重の減少に注意が必要です。

6万人以上の高齢者を対象にした研究では、2年間でBMIが5%以上減少した人は、5%以内の増減の人に比べて、認知症になりやすいという結果が出ています。

高齢男性の場合は、BMIの変化が認知症発症の可能性を高め、特にBMIが減少した人ほど認知症発症の危険が高まるという報告もあります。

高齢期は安定した体重の維持が、認知症予防に役立ちます。

こまめな体重測定と記録を続けていきましょう。

【ポイント3】適切な食事と運動で認知症予防を

高齢期の体重減少は、栄養状態の悪化や筋肉量の低下からくるもので、それらが認知症発症につながると考えられています。

高齢になるにしたがい、筋肉の減少は自然と起こりますが、日常生活の工夫で予防することができます。

  • 主食・主菜・副菜のバランスが整った食事を一日3食きちんと食べること
  • ウォーキングなど、週3回以上の有酸素運動を日課に取り入れること

適切な食事や、運動については、今後さらに詳しくご紹介していきたいと思っています。

介護福祉士としてデイサービスや訪問介護の現場で働いてきました。職場の上司の指導で、研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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