【都市伝説】アルミのフライパンを使うと認知症になる?アルミニウムと認知症の関係。
わたしが新人の介護職員だった頃の話です。
午前中の勤務を終えて、ようやく昼休み。
「あー、お腹がすいた!」
お弁当箱を開けると、すぐさま先輩のチェックが入りました。
「アルミのお弁当箱を使うと、認知症になるよ!」
以前、こんな噂があったのです。
【アルミニウムの食器や調理器具を使うと、認知症になる】
テレビや新聞でも取り上げられたことがあり、アルミニウム製の器具を使ってはいけないと信じた人も少なくありませんでした。
さて、これは本当なのでしょうか。
今では、認知症の『アルミニウム原因説』は、多くの研究者によって否定されています。
わたしたちが日頃から食べている野菜、穀類、魚介類などにも、アルミニウムは含まれています。
それと比べたら、食器や調理器具から体に入る量は微々たるもので、気にする必要はないというのが、現在の考え方の主流です。
しかし、マスコミによって一度世間に広まった噂は、なかなか消えません。
介護職の中にも、昔の知識を持ち続けている人もいます。
人の命に関わるエッセンシャルワーカーとして、常に正しい情報にアップデートできるように、生涯学習を続けることが大事ですね。