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アイコンサイアムの行き方は?船とBTSどちらがおすすめ?徹底解説

タイ旅行ライター吉田彩緒莉タイ大好きトラベルライター

タイの首都、バンコクを流れ、タイ湾に出ていくチャオプラヤー川。バンコクの生活に欠かせない川であり、バンコク観光ではリバークルーズや、観光名所が点在するハイライト的存在です。
バンコクの観光スポットの中で、外せないと言われている巨大商業施設アイコンサイアム(ICONSIAM)はそんなチャオプラヤー川沿いに2018年オープン。

トップブランドが並び、高島屋も入るラグジュアリーな施設かと思いきや、G階にあるフードコート&マーケット「スークサイアム」が年齢・国籍を問わず大人気で、常に多くの人で賑わっています。

水上マーケットや華やかなタイ南部の町の再現が何かと話題のスークサイアム
水上マーケットや華やかなタイ南部の町の再現が何かと話題のスークサイアム

「スークサイアム」の徹底ガイドは以下の記事を参照にしてくださいね!

また、年末年始のカウントダウンイベント花火の名所としても、その名を轟かせている場所です。

アイコンサイアムはシャトルボードを運航しており、それを利用すると非常に便利ですが、BTSでも簡単にアクセス可能。
この記事ではいつ訪れても楽しい上に、何かと助かるアイコンサイアムの行き方を詳しく解説します。

ちなみに筆者はバンコクに行くたびに、その旅の中でもついつい2,3回行ってしまいます。

アイコンサイアムへのアクセス方法は3つ

アイコンサイアムのアクセスは3つあります。
①アイコンサイアムが出しているシャトルボート
②BTS(高架鉄道)ゴールドライン「ジャルンナコーン駅」下車
③タクシー

このうちの③のタクシーは、あまりお勧めできません。タイ人は車を使う方が多く、駐車場待ち渋滞が良く起こる上に、バンコクは世界有数の渋滞大国。曜日と時間によっては車が全く進まないこともあります。

まずは川面から見るバンコクの景色を楽しみながら、アイコンサイアムに向かうことができる、アイコンサイアムのシャトルボートからご紹介します。

アイコンサイアムへシャトルボートで行く方法

まずはサトーン船着き場(サトーンピア)へ。
サトーン船着き場はBTS(高架鉄道)サパーンタクシン(Saphan Taksin)駅からすぐです。サパーンタクシン駅はシーロムライン。シーロムラインはMBKがあるサナームギラーヘンチャート(National Stadium)駅始発のため、スクンビット通り付近に泊まっている場合、サイアム駅でBang Wa方面乗り換えとなります。
シーロム通りやサトーン通りなどシーロムライン最寄り駅付近に泊まっている場合はBang Wa方面のBTSに乗りサパーンタクシン駅で降ります。

サパーンタクシン駅の出口は2番か1番

BTSはサパーンタクシン駅が最もチャオプラヤー川に近い
BTSはサパーンタクシン駅が最もチャオプラヤー川に近い

アイコンサイアムのシャトルボート乗り場があるサトーンピアに近い出口は2番出口。1番出口からでも行けます。

駅を出たら川に向かってまっすぐ進むとICONSIAMシャトルボートの矢印が出てきます
駅を出たら川に向かってまっすぐ進むとICONSIAMシャトルボートの矢印が出てきます

時々、乗り場自体が大きく移動する場合があるので、矢印に従って進みましょう。
川に出たらそのまま左。チャオプラヤーエキスプレス(乗り合いの船)の乗り場がいくつかありますが、そちらではないので注意。

2023年5月よりアイコンサイアムのシャトルボートが有料化

バンコク旅行リピーターさんなら、もう何度もアイコンサイアムのシャトルボートに乗っている方も多いですよね。無料でとてもありがたい存在だったのですが、2023年5月より、有料になりました。
料金は10バーツなので、躊躇する金額ではありませんが、この所、物価上昇の激しいバンコク。ひと昔前ならチャオプラヤーエキスプレスのオレンジフラッグ(1番お得なローカル度高めのボート)で、ノンタブリーまで7バーツで行けたことを思うと、久しぶりのバンコク旅行という人はかなりびっくりするかも。

とはいえ徒歩以外は最も安く行ける方法なので、ありがたく使わせていただきましょう。

2024年2月現在は料金徴収カウンターがこの位置にあります。
2024年2月現在は料金徴収カウンターがこの位置にあります。

このあたりで待っていれば、10分おきに船が来るので、あっという間にシャトルボートに乗ることができます。職員さんが「アイコンサイアーム!」と叫んで教えてくれるので...

ベンチは野良犬もよく寝ていて、あまりきれいではありません。座るなら拭いた方が良いかも
ベンチは野良犬もよく寝ていて、あまりきれいではありません。座るなら拭いた方が良いかも

到着した船に乗り込みます。

特に決まった形のシャトルボートではなく、毎回異なります。
特に決まった形のシャトルボートではなく、毎回異なります。

船旅は5分程度。それでも楽しいミニチャオプラヤー川クルーズ

乗船して高層コンドミニアムや、ペニンシュラバンコクを眺めているうちに...

ペニンシュラバンコクのこの「ロボ」みたいなフォルムが好き
ペニンシュラバンコクのこの「ロボ」みたいなフォルムが好き

アイコンサイアムのまるで巨大客船のような堂々たる姿が見えてきます。右側のツインタワーはラグジュアリーコンドミニアム。そのお隣の丸いUFOが止まっているように見える建物はミレニアムヒルトン。

近そうに見えますが、ミレニアムヒルトンからアイコンサイアムまでは徒歩10分かかります。代表的なホテルとしては、ペニンシュラバンコクと、ミレニアムヒルトンがアイコンサイアム徒歩圏のホテルです。

船で行けるショッピングスポットって、かっこいい!
船で行けるショッピングスポットって、かっこいい!

船上から見てもわかりますが、アイコンサイアムの船着き場は5つあり、シャトルボートだけではなくチャオプラヤーエクスプレスも発着。ホテルのシャトルボートが着くピアもあり、とても賑やか。巨大ボートターミナルの役割も果たす、アイコンサイアムです。

この日は朝から雨が降ったりやんだり。雨除けの通路が船着き場から伸びていて助かりました。

アイコンサイアムのピアから観光スポットに行くのが超便利!

さて、帰りですがシャトルボートの移動を考えている場合や、バンコク三大寺院を含むリバーサイドのバンコク観光に出かける場合も、出発地のサトーンピア船着き場に戻る必要はありません。

筆者の場合はアイコンサイアムのスークサイアムでブランチをして、リゾートワンピースやアクセサリーを冷やかした後、寺院やカオサンに出かけることが多く、サトーンに戻らない方が多いです。

アイコンサイアムピアは、どの船にとっても便利に作られており、ボートのハブピアとも言える存在。

ピアの正面に番号表出で乗り場案内が出ています
ピアの正面に番号表出で乗り場案内が出ています

ピアの中央部には乗り場の看板表示に加え、職員の方が常勤。質問すれば乗り場を教えてくれます。

サトーンピアに戻りたい場合はピア1

サトーンピアに戻りたい場合はピア1へ。他にもアイコンサイアムのシャトルボートと、チャオプラヤーエクスプレス、ツーリストボートが停まります。

ピア1
ピア1

ディナークルーズ船の乗り場はピア2

ピア2は主にディナークルーズ船が入ります。チャオプラヤー川のディナークルーズは数社が運航していますが、ホテルのディナークルーズ船以外は、ここアイコンサイアムと、対岸のリバーシティーが出発の集合場所に指定されています。

リバーサイドホテルの特権!ホテルシャトルボートはピア3

バンコクのリバーサイドホテルは一部を除いて送迎船を持っています。アイコンサイアムまで送迎を行っているホテルもあり、何の心配もなく無料でアイコンサイアムまで出て来れられる環境はかなり羨ましい。
リバーサイドのホテルに泊まって、この贅沢を堪能してみては?

リバーシティのお隣、シープラヤ行きシャトルボートはピア4

昔からバンコクのお土産スポットとして知られるリバーシティ。ロイヤルオーキッドシェラトンのおひざ元のような施設ですが、その隣にあたる船着き場に行くシャトルボートがピア4に止まります。

ロイヤルオーキットシェラトンに泊まっている方はもちろんですが、バンコクのカフェ巡りに欠かせないおしゃれカフェ集中エリア「タラートノイ」に近いことも魅力。

ピア5:ヨット

こちらは個人のヨットが停泊。あなたがヨットのオーナーでない限りは用はありません。

BTS(高架鉄道)でアイコンサイアムに行く方法

もう一つの便利なアイコンサイアムのアクセス方法が、バンコクの高架鉄道スカイトレインことBTS。

冒頭で解説したサトーンピアのあるサパーンタクシン(Saphan Taksin)駅で降りず、そのままBang Wa方面に乗ったまま川を渡って行きます。

進行方向はチャオプラヤー川
進行方向はチャオプラヤー川

サパーンタクシン駅の次の駅、クルントンブリー駅(Krung Thon Buri)で下車し、3番出口に進みます。するとSKY TRAIN Gold Lineと表示が出てくるので、表示通りに進みましょう。ゴールドラインのクルントンブリー駅が見えてきます。

ゴールドラインのチケットは、ゴールドラインの駅でしか買えない

同じBTSなので、一度にまとめてチケットを購入したいなあ、と思うものですが、このゴールドラインは3駅しかないにもかかわらず、なぜかゴールドラインの駅でしかチケットが購入できません。3駅しかないので、どこで降りても2024年2月現在は一律15バーツ。

バンコク旅行者にお馴染み「One Day Pass」が使えない

ツアーの特典にもついてくることも多い、BTSの「One Day Pass」。ゴールドラインでは使えません。

ラビットカードは利用可能

バンコクにもBTSのみで使える交通系ICカードが存在します。ただし、バンコクのBTSでしか使えない上に、発行手数料は100バーツ(2024年1月のレートで415円)。帰国の際にカードを返却しても100バーツは返してもらえないので3泊4日などの短期旅行者は、滞在中、BTSに乗りまくる日を作って「One Day Pass」を購入した方がお得です。
ラビットカードはゴールドラインで使用可能。

乗車は一駅、ジャルンナコーン駅下車

BTSゴールドライン・ジャルンナコーン駅(Charoen Nakhon)
BTSゴールドライン・ジャルンナコーン駅(Charoen Nakhon)

改札を入ったら、路線も行く方向が一つしかないので、間違えることはありません。クロンサン駅(Khlong San)方面に乗るだけ。

アイコンサイアムの最寄り駅はクルントンブリー駅の次の駅、ジャルンナコーン駅(Charoen Nakhon)です。アイコンサイアムに直結なのでとても便利です。

間違えることはまずない
間違えることはまずない

シャトルボートとBTSどちらがおすすめ?

え?「船とBTSどちらがおすすめ?」がテーマじゃないのか?ですって?
はい、そうでしたね(笑)。シャトルボートの方が安いものの、一度BTSを降りて、外に出て...というコースが面倒に感じることや、船が出た直後だと、時間がかかる場合もあります。

とはいえゴールドラインの間隔も6分から10分なので、便利さでいう「差」はほとんどありません(笑)!
これは好みの移動方法を選べ、というお話でしかないように感じます。

バンコクの旅情を感じるなら、シャトルボートがおすすめ!

筆者はバンコクにいる時、一番「タイにいるんだなあ」と感じる瞬間は、チャオプラヤー川を船で行くチャオプラヤーエクスプレスに乗船している時です。アイコンサイアムへの乗船時間は5分程度ですが、何とも言えない旅情を感じます。
巨大な貨物船が通り抜けて行ったり、雨季には川から溢れんばかりの茶色い水が音を立てて流れていく様は圧巻。

アイコンサイアムと言う最新スポットに行くにしても、昔ながらの渡し舟で行くスタイルは、ぜひ体験してほしいものです。

タイ大好きトラベルライター

タイ旅行ライター。25年前タイにはまり「住んだら飽きるかも?」と1年住んで、ますますハマってしまいタイ大好き病が悪化。今も1年に数回はタイに行かないと手が震える重症に。タイ関連記事は旅行、映画、ホテル、タイ芸能人・文化人インタビューなど多媒体&多岐に渡る。個性あるタイのホテルが大好きで泊まり歩く日々。特に好きな都市はチェンマイ、チェンライ、カオラック、バンコク、ホアヒン。ライター・編集者歴30年。大手音楽事務所宣伝部を経て某バンドの会報ディレクション、映画情報誌・旅行誌・インバウンドサイト・旅行サイトなど多くの編集部で執筆・編集を行ってきたライター・編集ひと筋のヒト。

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