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衣替えってした方がいいの?クローゼット収納を使っている人のための衣替えのやり方

吉川永里子収納スタイリスト(R)・整理収納アドバイザー

ゴールデンウィークになると、気温も上がってきて暑い日も出てきます。

コートやジャケットは必要なくなり、半袖で過ごせるような日も増えてくるので、この時期に衣替えしたいなと思う人は多いはず。

お休みもあるので、作業する時間も取りやすいですよね!

今回は、クローゼットに洋服を収納している人におすすめしたい「衣替え」の方法をお届けします。

基本は衣替えしないが正解!

まず基本として、最近は大がかりな衣替えをしないのが主流です。

理由は大きく2つあります。

ひとつは、

洋服自体の季節感がなくなってきているから。

テロっとした薄い素材のブラウスやスカートを、冬でも着るようになりましたよね。

素材やデザインなどあまり気にせず、1年中通して着る人が増えています。

そのため衣替え自体の必要性が減っています。

また住宅の事情も変わってきて、

クローゼット以外に洋服を入れておけるスペースがない

というのも理由のひとつ。

オンシーズンとオフシーズンの服を入れ替えようにも、オフシーズンの服を収納しておける場所がなければ衣替えもできません。

じゃあ、衣替えはしなくていいのか?というと、それはちょっと違います。

必要最低限の賢い衣替えをするのがおすすめなんです!

季節感が出るアイテムだけ入れ替え

クローゼットの中でもっとも使いやすい場所は、ポールにハンガーで服をかけたあたりです。

使う人の目線の高さ、手の届きやすい高さがベストポジションになります。

洋服はたたむよりかける方がラクなので、

一番使いやすい位置に「今よく着ている服」をかけましょう。

夏ならTシャツや薄手のブラウス、冬なら厚手のカットソーやニットなどでしょうか。

つまりクローゼットの衣替えは、使いやすい場所に使う服を移動させる「位置替え」と思ってください。

またハンガーにかけておくと伸びてしまうニット類、かさばるコートの位置替えも重要です。

マフラー、ストール、帽子など、季節感が強くでるアイテムも意識して位置を変えましょう。

クローゼットのデッドスペースにオフシーズン
クローゼットのベストポジションにオンシーズン

デッドスペースとは、扉をあけても出し入れしにくい場所や、天袋と呼ばれる上部の棚。

ベストボジションは、クローゼッドの中心に近い部分やハンガーで服をかけた部分です。

この意識をもって、ハンガーにかけて収納するのか、たたんで引き出しにしまうのか?

クローゼットのどの位置に収納するのか?衣替え(=位置替え)しましょう。

お手入れのタイミングという意識を持つ

衣替えを考えることのメリットは、他にもあります。

それは、

着た服のお手入れ時期が定期的にやってくるということ。

遅くとも5月までに、高いコート類はクリーニングに出し、厚手の冬服はホームクリーニングします。

きれいになったら、防虫剤とともにデッドスペースに収納。

10月〜11月には、ノースリーブや真夏にしか着ないワンピースなどを洗濯して、冬服と場所を交換。

モノは使わずしまっておくよりも、使ってメンテナンスし続ける方がいい状態を保てます。

洋服もそうで、高いからとクローゼットに眠らせておくと、着てもいないのにカビたり虫食いにあったりします。

ちゃんと袖を通し、お手入れして次のシーズンのために収納する。

衣替えとは、ただ洋服を入れ替えればいいということでなく、

使う・お手入れする・しまう

という管理することだと思ってくださいね!

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今年は遅め・秋冬服にプチ衣替えしました!

収納スタイリスト(R)・整理収納アドバイザー

2008年より整理収納アドバイザー・収納スタイリストとして活動を開始。片づけられなかった過去の経験を活かし、「片づけはストレスフリーに生きる近道」をモットーに整理収納や暮らし術について発信。働くママ・妻・女性目線で行うライフスタイル提案が好評で、個人宅のアドバイスから、メディア出演や講演会など幅広く活躍中。プライベートでは離婚・再婚を経験し、現在はステップファミリーとして、夫と5人の子ども達に恵まれる。著書は『もっとラクに生きる!暮らしの整理術100』『なかなか捨てられない人ための鬼速片づけ』など多数。

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