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【札幌市中央区】札幌の新ワイナリーの春らしいワイン購入。チカホで4月28日まで

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

月に10日ほどは東京暮らしの私。それ以外の札幌にいる時には、ほとんど毎日歩くのではないかと思われるチカホ

チカホにはかなりの頻度で面白いパネル展示やイベント、販売ブースが出ているので、それらをチェックするのもガイド&ライターとしての日課です。

今回チカホを歩いていて発見してのは、さっぽろワインのブース。実はここでお見かけするのは2回目です。

色とりどりのワインが魅力的な「さっぽろワイン」
色とりどりのワインが魅力的な「さっぽろワイン」

数ヶ月前に同じチカホでこのワイナリーのブースを偶然発見。面白そうだと思い購入したワインが個性的で美味しかったので、今回も何か買おうと思いました。

北海道のワイン

北海道のワインといえば、まずは北後志エリアでしょうか。余市仁木地区は空知などとともに日本を代表する高品質ワイン産地です。ヨーロッパ市場でも少しずつ注目され始めています。

おとなり町のわが故郷小樽にも、素晴らしいマイクロワイナリーなどがあります。

最近注目されている在来ブドウ品種「旅路」は、小樽の塩谷地域に昔輸入された多数のブドウの中のいずれかが独自品種となったという面白いものです。

余市、仁木、小樽という北後志、あるいは後志全体はとてもワイン作りには向いているのかも知れませんね。個人的には赤井川やニセコ、積丹などにも大きな可能性を感じます。

ではおとなりの、ここ札幌や石狩地方は?

後志とテロワール(土地の風味)は少し異なりますが、可能性がある場所が多くあると思います。

実は札幌市内には以前から3つのワイナリーがあり、どこも個性的な活動をしています。このさっぽろワインは札幌市内4つ目のワイナリーとして2020年誕生したそうです。

自分の専門領域として、産業遺産と共にワイナリーツアーのガイドができるようになりたい私は、数年計画でWSETという資格に少しずつ挑みたいですし、札幌市内のワインとワイナリーにも深く取り組みたい!

この「4番目の札幌のワイナリー」の特徴は?

他の札幌市内のワインが、森のワイン、という風味を感じるのに、このワイナリーの個性には、海を感じます。どうやらブドウ畑が札幌のすぐおとなり、石狩市の比較的海に近いところにあることと関係しているようです。

石狩川河口。巨大な汽水域を形成し、水とミネラルが豊かな砂地中心のテロワールを構成しています(2020年筆者撮影)
石狩川河口。巨大な汽水域を形成し、水とミネラルが豊かな砂地中心のテロワールを構成しています(2020年筆者撮影)

最初のチカホイベントで購入したピノ・グリは、ミネラルとフレッシュな酸の豊かさをまず感じました。

これは面白い!さらに味わっていくと、洋梨、ミント、ライム、さくらんぼうのような複雑な風味が口の中で踊っている!

興味を持った私はさらに前回のチカホイベントの後、こだわりの酒店蔵太郎から別のボトルを購入しました。シャルドネです。

海のヨード、レモン、レモングラスなどが薫る、はつらつとした風味。

全体的にさっぽろワインの特徴として、ブドウ品種と畑の個性を活かしたフレッシュさがあげられると思います。

今回購入したワインの感想

今回のチカホブースでは、春らしいワインが欲しいと思ってロゼと迷って購入したのが、SAUVIGNON BLANC 2021 -Cuvée Frères-ソービニオン・ブランは、世界的にはとてもメジャーなボルドーやフランス南西部オリジナルのブドウ品種です。

どっちにしようか、迷い中です。
どっちにしようか、迷い中です。

早速開けてみます。お、フレッシュ!シトラス&グリーンノート香るワイン!

ハーブ、青リンゴ、洋梨、キウイかコクワ、ライム、レモン、少しアンズのような溢れるような香りと味覚の煌めき。そして海!さわやかな風が育んだミネラルの風味を感じます。

なるほど、温暖化して北海道と日照時間と気候がマッチしてきた北フランスやドイツのワイン、特にロワール地方のソービニオン・ブランに近いニュアンスがするように感じました。

手持ちに黒松内のトワ・ヴェールのクリームチーズがあるので、ペアリングしてみました。

ワインとの相性を確かめるために常備しているチーズです。

とても素敵なアンサンブル!クリームチーズが生クリームのようにはらはらと溶けていく!同じ北海道のテロワールというのもあるかも知れません。

そしてロワールワインの白といえば、生牡蠣など魚介類との相性が良いと言われます。手元にはないけれども小樽の名店のカマボコがあったので試してみると、これもおもしろい。

さらにタルトともあう。釧路の名店Konomu Coffeeのエンガディナーとあわせました。

かなり幅広い相性をもつ、とてもフレッシュな魅力に溢れたワインでした。

このワインのカベルネ・ソービニオンは石狩八幡の畑で採れたブドウのみを使用しているということで、より海のテイストがするのかも知れません。

石狩の海風が豊かな個性に関係しているのでしょうね。
石狩の海風が豊かな個性に関係しているのでしょうね。

今回は4月28日までのチカホ限定出店とのこと。

北海道のローカルワインには可能性しか感じない!

これからも積極的に札幌、そして北海道のワインを取り上げていきたいと思います。

追記、アロニア

こちらのワイナリーでは冷凍アロニアの販売も人気とのこと。また畑などを取材して見たいと思います。

ご注意
今回の「さっぽろワイン」のチカホ出品は4/28 までです。詳細情報はこちらを確認ください。19時までとのことですが、早目に行くのが良いと思います!北三条付近にブースがあります。在庫などによっては営業時間だけではなく、取扱ワインなどによって変更が予想されます。あらかじめご承知おきください。

NOTE
今回は寿珈琲店内の札幌軟石の壁を撮影用にお借りしました。ありがとうございます。(ローカルガイド仲間とはいえ、もちろんコーヒーをオーダーしてからのワイン撮影です。)

■さっぽろワイン■

情報は、まず公式サイト、あるいは公式Instagram をご覧ください。

住所:札幌市手稲区新発寒5条1丁目6番1号

電話番号:011-681-0213 (平日のみ)

文中で参照した店舗、施設の公式サイト情報
寿珈琲は、こちら
蔵太郎は、こちら
トワ・ヴェールは、こちら
Konomu Coffeeは、こちら

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや町おこし組織の認定ガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。コーヒーショップ、ワイン、レストランなどが大好き。またホルン奏者でもあります。

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