【札幌市中央区】まるで中国茶のように香り高いアジアのスペシャルティコーヒーを堪能!
本日は、札幌の浅煎りコーヒーの草分け的なお店のひとつ、ONIYANMA COFFEE&BEERに来ました。私が今もっとも注目している、アジアのスペシャルティコーヒーを積極的にとりあつかっている、と聞いたからです。
きっと、日本らしいテロワールがコーヒーにも求められてくる
ワインの世界では今「テロワールを感じる(それぞれの地域の個性のある)スタイル」が注目されているように、そろそろコーヒーにもテロワールが大切になってくるのではないか、そんな気がしています。
21世紀に入って、情報はどんどん発達し、地球の裏側にどんなワインがあるかわかるようになりましたが、物流には限界があり、運搬中に鮮度はやはり若干落ちてしまいます。多くの人が「美味しいワインはやはり地元で飲んだ方が良い」ということにどんどん気づいてきているのだと思います。余市仁木や空知のナチュラルワインやオーガニックワインは、やはり北海道に来て飲んでもらうのが一番!
ではコーヒーはどうでしょうか?
日本のほとんどはコーヒーベルトから外れているので、日本産の豆をそろえるのは難しいですが、日本に近いアジアの豆はそのうち、わざわざ日本のコーヒースタンドにくる人のためにはとても大切な個性的なアイテムとなるでしょう。つまり、世界の中ではアジアのコーヒーが日本のコーヒーにおけるテロワールとして、まずは認知されるのではないか、そんなふうに思ったのです。
日本に近い台湾、そして欧米に比べてはるかに近い中国の雲南には大変高いレベルで個性的なコーヒー豆があるらしいので、これから注目していきたいと思っていました。
それでこのコーヒースタンドに来るのが楽しみだったのです。
職人気質が漂うショップ
ショップデザインが、最近の東京蔵前にありそうな、スッキリした感じです。期待してしまいます。
マルケニッヒのグラインダーや、袋詰中の豆。ここでまさに焙煎などコーヒー豆を完成させているのですね。職人気質を感じる店内だと思いました。
中国・雲南のコーヒーにびっくり
穏やかな焙煎士の米澤さんにお話を伺い、この日のアジアの豆である中国・雲南を選びました。(製法はナチュラル、ダブルファーメンテーション つまり嫌気性の二次発酵)農場の名前は「天空農園」、名前だけは聞いたことがあります。中浅煎りとのことですが、かなり浅煎りに近い感じがしました。口にすると、
おお!まるでプーアル茶。
それもそのはず、このエリアはプーアル茶の産地だということです。テロワール(土地の個性)がお茶とコーヒーという違いを超えて似ているのですね!
少し時間が経つと、ローズティを思わせるような穏やかでフローラルな風味へと変化。目を閉じると、これはコーヒーかお茶か区別がつきませんが、とても香りの良い美味しい飲み物と感じます!
もちろん、この風味を引き出すために、ONIYANMA COFFEE&BEERが採用している浅煎り寄りのデリケートの焙煎がベストマッチなのは、いうまでもありません。
ワールドスタンダードなエチオピアも、素晴らしかった
お次に、ちょっと座席の場所を変えまして、今度は、スペシャルティコーヒーの世界ではもっともポピュラーなエチオピアのゴチチ(今度はウォッシュドプロセス)を追加注文しました。
これは突き抜けるような浅煎りですが、雲南に劣らずすばらしい!
ジャスミンとライム、ブラックティーのようにフレッシュかつ柔らかく香る、ほっと落ち着ける一杯でした。
コーヒーだけではなく、フードにも繊細なこだわりが
今回はペアリングするフードとして、ハムにソイビーンズを用いた「ベジクロックムッシュ」を選択しました。これが本当に優しい味。ソイビーンズにすることにより、食感が柔らかくなるようです。強い味のものでしたらデリケートな浅煎りや中浅煎りのコーヒーの風味は飛んでしまいますが、ベジミートの繊細な風味であればそんなことはありません。自然に優しいコーヒーとベジクロックムッシュはベストペアリングかも知れません!
こちらのスタンドでは、こだわりの国内のクラフトビールにベジタコライスというような組み合わせも選択できるようです。また洗練された優しい味覚に触れに来たいと思います。
【ご注意】
コーヒーの内容や値段は、紹介した雲南コーヒーも含めてこだわりの小ロット取り寄せであることや焙煎の状況によって、短いサイクルで変更します。掲載しているものがすでにない可能性もあります。行く前には、必ず公式Instagramなどで現在の情報を確認してください。
■ONIYANMA COFFEE&BEER■
営業時間
月〜土:8:00–19:00 (L.O.18:30)
日・祝 :11:00–19:00 (L.O.18:30)
電話番号:011–207–5454
住所:札幌市中央区南1条西6丁目21–1 センチュリーヒルズ1階
公式サイトは、こちら
公式Instagramは、こちら
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